「信頼の深さ」 まみ

8月31日

 ハウスミーティングの時間に、お父さんのお話をたくさん聞かせてもらって、みんなの質問や気持ちを共有させてもらえたことが、本当に嬉しかったです。

 お父さんが、北海道の卒業生のまゆみちゃんのお話もしてくださったり、仕事についてのことや、稲盛和夫さんの生き方や言葉、最後に、なつみちゃんが昨夜お父さんと話して、新たな気付きについてのお話を聞かせてもらえたことが、とてもありがたかったです。

 なつみちゃんのお話を聞いて、私も、ミーティングや、お父さんお母さんのお話を理解することで回復する、理解できないと回復できないのだと思っていたところがあったと思いました。

 みんなと一緒に生活していて、作業をしていて、楽しいと感じたり、嬉しさや、喜びを感じる。それは、なのはなに来るまでは、前の自分は感じられなかったことで、なのはなのみんなで作る空気に癒されて、感じられるようになったのだと思いました。
 空気は目に見えないけれど、目に見えないようで、とてもお互いに影響し合っているのだなと思ったし、みんなの、お互いを思う気持ち、よく在ろう、よく生きたいと思う優しい気持ちで、なのはなの空気が作られていて、利他心の良い空気があるから、なのはなにいると凄く安心するのだと思いました。

 一人ひとりの空気が、今の、なのはなを作っていることを忘れないでいたい、私も一部で、いつも誰かのために良い空気を作る一人でいたいです。
 お父さんが話していたように、なのはなの利他の心をしっかり自分の中に入れて、外へ行っても、よい空気を作り出すことができるようになりたい、なのはなの気持ちを周りに広げていけるように、より良く変えていけるようになりたいと思いました。

 みんなの力、利他心の力が大きいんだよというお話の中に、なのはなの第1期生の4人の卒業生のお話がありました。
「誰もまだ回復した人がいない中で、お父さんお母さんを信じて、未来に、後に続く人の為に、まずは自分が回復してみようというのは、まさに利他心だ」
 卒業生がいるから自分も頑張って後に続きたいと思えるし、まゆみちゃんをはじめ、卒業生の存在が本当に大きくて、希望だと思いました。またお父さんが、
「卒業生も、なのはながあるから希望を生み出せる」
 とおっしゃっていて、卒業生にとっても、今いる私たちにとっても、なのはなファミリーが他にはない本当に大切な場所だと感じました。

 仕事についての質問から、稲盛和夫さんの言葉と共に、摂食障害から回復するお話をしてくださいました。
 人は、究極のところ、人のため、誰かに貢献するために生きていること。自分のためには生きられない。
 摂食障害になった私たちは、回復したら、苦しく生きる人に、自分はこうやって生きる気力を作ったよと、伝えることができる。自分が苦しんだことが、誰かを助けることができるなら、それなら生きる価値がある。

 利他心には広がりがある。命ある限り追求していく。稲盛さんのように、あんなちゃんのように。
「状況の奴隷になるな。祈るような、願うような気持ちで、常に謙虚にいる」
 稲盛さんの言葉や、お父さんのお話を聞かせてもらって、自分が今やるべきことは何なのか、役割をちゃんと考えたいと思いました。より良く在りたい気持ち、謙虚な気持ちを、毎日持ち続けていたいと思いました。

 私は、信頼することについて質問させてもらいました。
「信頼するのは、人を好きになるのと似ている。人を好きになるとき、自分と同じところ、自分と同じ価値観、考えを感じて好きになる。その考えには、広さ、深さがあって、浅い信頼と、深い信頼がある。浅いと、浅い信頼関係しかできない。深い人同士の深さが重なると、深い信頼関係が結べる」
 お父さんが、その道を極めた人同士は、違う道を辿っていても、雲の上を突き抜けると深く共感することができるのだと、だから、信頼を深めたい=自分を深めることが大事と教えてくださいました。

 急いで小説をたくさん(100冊)読んで情緒の深みを作る、気持ちの粘りを作っていくことを教えてくださって、(具体的に、1週間に2~3冊読む)信頼関係を深く結べるようになることは、誰かのために繋がることになったらいいなと思って、もっと小説を読みたいと思いました。