【8月号⑦】「胸が弾む、田んぼの草取り」ほし

   
 今年も、田んぼの草取りの時期がやってきました。

 石生西田んぼ、桃横田んぼ……と、今年は十七枚の田んぼで、稲を育てています。

 私は、田んぼに入ることも好きで、田んぼの作業と聞くと、胸が弾む思いがします。足を田んぼに入れると、ひんやりした水と、柔らかい泥の感覚が心地よく、豊かな気持ちになり、作業にも精が出ます。

 まえちゃんを中心に、みんなと田んぼの作業に向かいました。一人一枚の肥料袋を持って、一人が三条ずつ見て進みながら、田んぼに生えた雑草を抜いていきます。

 田んぼの中にいると、青々とした稲も風になびいていて、上に見える空も清々しいな、と感じ、和やかな優しい気持ちになります。

 田んぼには、「ホタルイ」や「ヒエ」といった雑草があり、ホタルイは、ちいさなものを結ぶときに紐として使えそうな、細長い雑草です。ヒエは稲とよく似ていて、厄介です。ヒエは稲と違って、葉の付け根にふわふわとした毛がなく、根が赤く、生え方も横に広がっています。ヒエと稲をよく見分けて、騙されないぞ、と思いながら抜いていきました。
  
  
 それらの雑草を小さいうちから、一本残らず抜いていく、という方針で向かいました。

 田んぼの草取りは、根からすっと抜けるのと、百パーセント草を抜いて綺麗にする、というところに、面白みを感じます。

 ヒエは、根が強く、強く引っ張りすぎると、そばにある稲まで抜けてしまうけれど、泥の中のヒエの根の隙間に指を忍ばせて、そのままずぼっと抜くと、綺麗に抜けました。そんな調子で、夢中になって、草取りをしました。

 田んぼの草取りは骨が折れるな、と思っているときも、まえちゃんが明るい声かけをしてくれたりして、みんなの「はい!」という元気のいい返事を聞くと、力が湧いてきました。

 今の時期の田んぼにいると、九月の稲刈りのことが、頭に思い浮かびます。コンバインから、ザーッと、黄金色のお米が滝のように流れてくる情景で、思わず、目を輝かせたくなります。

 大人数のみんなとする稲刈りも、周りにいる人たちと協力し合ってこそのもので、その景色も、とても尊いものです。食卓に白く輝くお米は、何よりも美味しく感じます。

 そんな稲の豊作を祈って、作業しました。自分たちで、こうして田んぼを作れることも、恵まれていて、幸せなことだな、と思いました。

 九月まで、順調に稲が育ってくれたらいいな、と思います。