
8月26日のなのはな
収穫改革! なのはな農園の収穫作業のシステムが進化していっています。
毎朝みんなで行っている、野菜の収穫。今年はどの畑も、多い株数で植わり、担当者のみんなの真心のこもった手入れで、たくさんの夏野菜が実っています。
昨日までは、毎日、固定メンバーで、担当の野菜に特化して収穫を行っていました。私は担当野菜のナスを採り続けていました。固定メンバーでの収穫は、毎朝同じメンバーで、チームワークが高められたり、収穫作業にもスピード感を出せるようになって、朝の時間だけで、収穫や選別を終えられたり、といったメリットはありました。
しかし、最近は、私も含め、だんだんとみんなの目が慣れてきて、いかに速く古吉野なのはなまで帰るかを重要視するようになっていたりして、収穫適期のナスを見逃したまま収穫を終えていた日が続き、採り損なったナスが株にたくさん残ってしまう事態が起こりました。これは、他の野菜でも似たようなアクシデントがあったよう。
この事態を打破するための、収穫改革。今日からは、どの野菜も、毎日違うメンバーで収穫に行く、シャッフル制になりました!

このシステムのメリットとしては、毎日新鮮な気持ちで収穫に行けること。毎日同じ野菜だとどうしても「慣れ」が出てしまうところが解消でき、収穫基準をきっちり守った作業ができます。
そして、毎日、いろんな人が収穫に行くので、たくさんの目で、その野菜の状態を把握できます。結果的に採り逃しを防ぐことに繋がるのです。
そしてそして、毎日、自分がどの野菜の収穫なのかが前日まで分からない、そんなワクワク感が楽しめます!
今朝、私は、空心菜の収穫。空心菜担当のまりのちゃんが、作業前に、収穫基準を教えてくれました。わき芽を15センチほどで収穫し、筋張って口当たりが悪いような部分は採らないように注意する、とのこと。ドキドキ、今季初の空心菜の収穫がスタートです!
桃ハウス手前畑は、虫食いのない綺麗な空心菜が一面に植わっており、採り放題といった感じで、畑を見渡すだけでウキウキとした気分になりました。
カマを使って、空心菜をスポスポと刈っていくのが快感で、1時間半のあいだ、夢中で、空心菜を採ることができました。
今季は、ずっとナスの収穫だったけれど、明日からまたずっと、空心菜の収穫でも良いかもしれない……。そんな風に感じるほど、ずっとやっていたいような楽しいものでした。
明日は何の収穫だろう! これから、そんな気持ちで翌日の作業発表を聞けることが、とても嬉しいです。
どの野菜も、しっかり責任を持って、美しく収穫していきたいです。
(せいこ)
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少しずつコスモスの花が開きはじめ、外の空気もどこか夏の最盛期とは違うものになってきています。
しかし、ここに秋の訪れはまだ無く、常夏! そう、ここは吉畑ハウス。この日は、バナナの成長に必要な鶏糞と草木灰を追肥しました。
4本のバナナは、「木」と呼んで差し支えない大きさに育っています。このまま寒い冬を越えて、来年、暖かくなったころに花を咲かせてくれたらいいな、と期待しています。
また、金曜日は、境港の仲屋食品さんから、お魚が届く日です。
今日、台所に届いたのは、シイラという魚です。皮に黄色の入った、どこかおしゃれなシイラは、ハワイでは「マヒマヒ(強い、強い)」という名のついた高級魚なのだそうです。

なのはなファミリーの本棚にもある、ヘミングウェイの『老人と海』には、巨大カジキと戦いながら海を進む老人が、舟の上でシイラを捌いて食べる場面が出てきます。そんなシイラを、私たちもお刺身で頂けるのか、と嬉しい気持ちになりました(サンチャゴお爺さんが、同じく舟で食べるトビウオも、仲屋食品さんは度々送ってくださいます)。
