【8月号③】「一つひとつの点が線になって」あきな

 今回は、七月にお父さんと実行委員のるりこちゃん、れいこちゃんが用意してくれた、悲観的な気持ちを消すための集中ミーティングをしたことについて、書かせてもらいます。

 私は、今回が初めてのミーティングで、六月末にお父さんから、「七月は集中ミーティングをしようと計画しています」と聞いたときに、どんなものになるのだろうとワクワクしていました。

 ミーティングは、お父さんのお話を聞いたあとに作文を書くということが主でした。どの回のミーティングも、自分が五、六歳のときから無意識のなかに抱えたままになっていた、悲観的な気持ちや怖さの元となっていた考えを明確にしたり、自分では普通だと思っていたことが覆されたり、と驚きと発見の連続でした。
  
  
 四〜六歳の頃に心の傷を負ったみんなは、知らずしらずのうちに、いろいろな手段で心を守りながら、深い苦しさのなかで、何とか生きてきた。

 そうするうちに、摂食障害の表面的な症状や、生きることができないほどの苦しさが消えてからも、これまで身に着けてきた心の癖が、ある種の偏りとなって、自分の生き方に影響を及ぼしてしまうのだと、教えてもらいました。

 第四回目は、平らかな気持ちで生きるうえでの心の癖を、自分と同じように感じていた人とグループになって、そのメンバーの人とOMTをし、感想を作文に書くというミーティングでした。私が今まで普通と思っていたこと、その考え方の癖からくる生きづらさや悩みが今まで私を苦しめていたのだと知り、凄く楽になりました。

 ミーティングのなかで、「私たちが、利他心を持って前向きに生きていく上で目標となる、素晴らしい人について」考える時間もありましたが、私は最初、全然、作文が書けませんでした。その時に私は、人の事を尊敬したことがないんだと気が付き、いかに自分の事しか考えていないか、いかに利己的に生きてきたか、自分の愚かさを知りました。

 私は、素晴らしい人について調べたり、ほかのみんなが調べてくれた素晴らしい人についての作文を読んでいくうちに、利他心とは何かということへの理解を深めることができました。

 また、反対に、利己的な生き方とはどういうものか、ということを考えるうちに、自分がこれからの人生をどう生きていくべきか、どんな人を目標にすべきか、明確になりました。

 私は、調べ物をしていくうちに、「尊敬」ということがどういうことか理解でき、世の中にはこんなに利他的で素晴らしい人がいるのだと希望が持てました。

 お父さんと、ミーティング実行委員のるりこちゃん、れいこちゃんが組み立ててくれたテーマに沿って講義を進め、最終項では、自分のつまずきについて改めて、その来歴を考え、もう、自分の心に影を落としてきた存在にとらわれることがないよう、手紙という形で決別の言葉を作文にしました。

 無意識のなかに潜んでいたものは、幼少期に傷ついた自分が生み出した、もう一人の自分で、もしかしたら自分がまた傷つくかもしれないと思うとわめきだし、無意識のうちにサイレンを鳴らし、逃げたり攻撃するような行動をとらせる、ということでした。身体や心は大きくなっているのに、小さなころに受けた傷は、衝撃だったために忘れることができず、その

時に死活問題とまで悩まされた私たちは、もう傷つきたくないと思い、その存在に守ってもらっていたということになります。

 でも今、私達は、なのはなで危機的状況に陥ることなどなく、安心して毎日を暮らしています。そうすると、これまで自分を守ってきた手段は必要ないものになり、今の私達からすると、自分だけみんなと違う悩みを感じたり、無意識のうちに、平らかな気持ちで人間関係をとったり、生活を送ったりすことがしにくくなるということが起こり、邪魔なものになるということです。
  
  
 私達は、一人の時は、その子に守ってもらわなければ生きて来れませんでした。でも、なのはなでお父さんお母さんに理解してもらい、仲間をみつけ、今を生きています。今はもう心配することは過去だったということを理解し、自分はもう今を生きているということを理解することで、無意識の中にいた、もう一人の存在と別れることが出来ました。

 私は、今まで、なのはなのお父さんやお母さんが、集合や相談に行かせてもらった時に教えてくれていた大切なものを理解はできていたけど、上手く繋がりませんでした。でも、ミーティングを受けるたびに点が増えて、その一つひとつの点のような重大なことが、線になって繋がるように感じました。自分が摂食障害になった理由、人との考え方の違い、何に悩んでいたのか明確になりました。

 ミーティングをする前は、過去も自分も疑問だらけで、なのはなにいるからという抽象的な理由で、お父さんお母さんやみんな任せの安心しか持てず、未来はどうなるかわからないと思っていました。だから、自分が納得するように生きなきゃと思っていたし、その結果、利己的な考え方しか生まれてきませんでした。

 でも私は、この短期間に、人に対しても、自分に対しても、世の中に対しても、大きく認識が変わり、過去を肯定することができ、今に安心し、未来に希望を持つことができるようになりました。今の自分のすべきことも把握でき、課題も見つかりました。本当に大きな変化です。

 今回学んだことを心に置き、見つけた課題を胸に日々成長し続けたいです。私も、与えられるばかりの人生ではなく、誰かのために、世のため人の為に生きられるようになります。