「目隠しをとると」 まみ

8月11日

 夕方、ふみちゃん、どれみちゃん、えつこちゃんと、マックから帰ってくると、みんながスイカ割りをしているところでした。グラウンドに車を停めると、みんなの「きゃーっ」「わーっ」という歓声が聞こえてきました。
「おかえりなさい、マック組のみんなもやろう」
 と、みんなに声をかけてもらい、飛び入り参加で中庭にいくと、雲梯のところに『すいか割り大会』の可愛い看板がかけてあって、体育館側にお父さんチーム、水道側にあゆちゃんチームが戦っていました。

 私は、あゆちゃんに声をかてもらってマック組の始めにさせてもらうことになり、スイカまでの歩数を、
「1歩、2歩、3歩、4歩、5歩、6歩、7歩、8歩……」
 と、確認していると、
「7歩がいいかも!」
 誰かがそう言ってくれて、スタートラインに戻ると、あゆちゃんが目隠しをしてスイカを割る竹の棒を渡してくれました。

 あれよあれよという間に、相手のチームの誰と戦うのかわからないまま、なおちゃんが体を3回くるくると回してくれて、そうしたら、もうどっちがスイカのいる方向なのか、どこを向いているのか全くわからなってしまいました。なおちゃんが、両肩をぎゅっと持ってくれて、あっちにスイカがあるよという風に教えてくれて、(この先にスイカがあるんだ)と思って歩き出すと、左側のグラウンド側に傾いていっているのがわかったけれど、修正できなくて、そのまま左に流れていきました。見えないと、こんなに不安になるのだなと思いながら、みんなが歩数を数えてくれる声を聞いて、7歩目で、
「もう少し、あと2歩進んで!」
 という、あゆちゃんの声が聞こえて、
「棒を時計の2時の方向に」
「11時の方向に」
「右に10度」
「そこだっ、いけ!」
 あゆちゃんの指示に従い、棒を振り下ろすと、ダンっと、地面を叩いた音が響いて、
「ああー、おしい。残念! もう少しだったよ」
 目隠しをとると、実行委員のあきなちゃんの笑顔が見えて、あゆちゃんや、なおちゃんや、みんなが応援してくれているなかで割れなかったのは悔しくて残念だなと思ったけれど、畑のAチームでスイカ担当で、ずっとスイカ割りしたいと話してくれていた、あきなちゃんの笑顔が見られて嬉しい気持ちになりました。

 その後、お父さんと、ふみちゃんが戦うことになり、お父さんが、目隠しをしていてもすっすっと歩いて、バンっと迷いなく竹の棒を振り下ろすところが見えて、お父さんの棒がスイカに命中して「わーっ」と、大きな歓声があがりました。お父さんが凄くかっこよかったです。

 少し後に、ふみちゃんも、あゆちゃんの声に従って、剣士のようにすごく奇麗な姿勢で進んでいて、しゃがむと、思い切りよく、バンっと竹の棒を振り下ろしていて、見事にスイカに命中しました。スイカが割れて鮮やかな黄色が現れて、なんだか気持ちがスッキリして、見ていて嬉しかったです。