【7月号⑯】「ここは、肉まん製作所 ―― 蒸して膨らむ、肉まん作り ――」さや

 

 りゅうさんに教えて頂いて、みんなで肉まんをつくりました!

 皮の部分はなのはな産の強力粉。具材の豚ひき肉と合わせるのは、収穫されたばかりの、なのはな産タマネギと、りゅうさんと言えばこの食材! と言えるキクラゲです。

 家庭科室では、まりこちゃんたちがテーブルのセッティングをしてくれていて、なんだか、もう、すでに良い匂いがします。みんなでわくわくしながら各テーブルを囲みます。
  

泥んこ運動会のチームに分かれて、肉まんを包みました

 
 まず、お手本をりゅうさんが見せてくれました。こねあがった生地を、さっと空中で細長く伸ばしていくりゅうさんの手さばきが、本当にプロのようで、わあ! とみんなから歓声があがりました。

 細長く伸ばした生地を一個分にカットして、わたしたちも肉まん包みにチャレンジです。

 生地をまるく薄くのばします。触ってみると、生地はもちもちに柔らかくて、小麦粉とイースト菌のいい匂い……!

 のばした生地に、りゅうさんやまりこちゃんたちがつくってくれた餡を包みます。包みやすいかなと思って生地をのばしすぎると、包んでいるうちに薄くなったところが餡の重みで破けています。肉汁が溢れないように、適度な薄さにのばすのが意外に難しいです。

■ひだを作って

 包んだ肉まんの先は、ひだを作ってよせるようにすると「肉まん」らしくなると、りゅうさんにアドバイスをもらって、「肉まん」らしい「肉まん」に包んでみました。
  

自家製小麦粉の素朴な色合いで、優しい生地の色になりました

 

 各テーブルから、上手に包めたベスト「肉まん」を選出して並べてみると、本当に「肉まん」らしい肉まんが揃っていました。

「昼食の準備ができました。みなさん、食堂へお集まりください」

 食堂へ入ると、おお! と空気がさざめきました。

 蒸すと膨らむとは聞いていたのですが、大きめの小篭包のようなサイズだったのが、ちゃんと「肉まん」サイズになっている……!

 肉まんの下には、カットしたクッキングシートを敷いてくれていました。

 蒸したての肉まんは、もちもちであったかい匂い。皮は小麦粉の味がしっかりして甘く、中身はタマネギの甘み、キクラゲの食感もあって、とても美味しかったです。

 肉まんも、原材料の小麦から、調理まで、ほんとうにこうして手作りで作ることができるんだなと思って、改めてすごいことだなと思います。

(冬になったら、今度は、あんまんもしたいな!)