「貝殻と一緒に」 みつき

7月23日

 日記を書いている今、目がしぱしぱしていて、全身が心地よい脱力感に包まれています。
 頬がちょっとほてった感覚とか、まだ身体がゆらゆら前後にゆれてしまいそうな感覚があって、ああ、海に行ってきたんだなあ、と思い、うれしくなります。

 今日、家族みんなで、海水浴に行きました。
 今日の海は、想像とは違う一面を見せてくれていました。波が高くて大きい! 海水は透明で綺麗なのですが、ちょっぴり紺色のような、落ち着いた、ダークな色に見えました。

 みんなで小さな入り江へ行き、何度も何度も、波に向かって泳ぎ出しました。泳ぎ出しては流され、流されては泳ぎ出して……。
「次、来るよ!」「よし、いくぞ!」
 ザッパーン。容赦のない波。その波に飲み込まれても、思い切りずぶ濡れになっても、楽しくっておかしくって、誰を見ても、笑っていたなあと思いました。
 めげずに波に向かっていくみんなの笑顔に、わたしも笑顔になりました。

 海が好きだなあ、と、改めて感じました。

 海は、なのはなのみんなのようです。
 広くて大きくて、自分をまるまる受け入れて、許してくれました。
 砂浜で見ていると、間髪をいれずに、何度も白い泡を立てて、波がやって来ました。
「こっちにおいでよ」そう、誘ってくれているようでした。
 その後すぐに、お母さんが、「みつき、浮き輪持って、泳いでおいでよ」と、声をかけてくださいました。
 誰も、ひとりにしないのです。

 わたしは、海ともなのはなのみんなとも出会えて、本当によかったです。
 この海があることもみんなが居ることも知っているなら、わたしはこれから、いくらでもわたしとして、頑張れそうな気がしました。

 帰り道の車の中では、みんなで、夏の物縛りでしりとりを回して、帰ってきました。車が揺れるたびに、カバンのなかの瓶いっぱいに入った貝殻が、からん、と鳴りました。
 みんなで海水浴に行って、古吉野に帰るまでも、帰ってからもうれしい。なんて尊いんだろう、と思いました。

 どこもひびの入っていないすべすべの貝殻や、シーグラスが、今も手元にあります。明日、貝殻と一緒に、近所の方々に、「海に行ってきました!」と伝えてきます。
 今日のことがすべて自分の宝物になること、しあわせいっぱいで、今晩は眠ります。