【7月号⑦】「コンテナいっぱい梅の実が梅干し、梅サワー、梅ジャムに変身」まなか

  
 桃の作業メンバーで、梅の収穫をしました。

 私はあんなちゃん、あきなちゃんと三人で梅の担当をさせてもらっています。担当させてもらう野菜や果物のなかで初めての収穫で、どきどきしていました。

 梅の熟れ具合に合わせて、段階を分けて実をとります。初収穫は、六月十日でした。今年は全部手でもいで収穫することになり、脚立を立てながら一つひとつ、収穫していきます。

 黄色と黄緑のグラデーションになった実が収穫かごにたくさん採れるのが嬉しいです。梅の木の下、とっていると爽やかないい香りがしました。
  
  
 梅林は脚立を立てるのが難しいところが多いです。みんなにいい位置を教えてもらいながら収穫できたことも嬉しかったです。

 収穫第一弾は二十一・二キロ、二弾は五十四・三キロ、三弾は二十八・八キロ。今年の梅は合計で百五・五キログラムも採れて、とっても豊作でした。

 収穫した梅は梅干し、梅サワー、梅ジャムに加工します。

 加工の作業もさせてもらうのは初めてで、河上さんにたくさん教えて頂きました。すべての加工の前に、へた取りの作業をします。

 竹串で梅の実を傷つけないように、へたをとっていきます。とても繊細な作業ですが、みんなでもくもくと集中してする時間がとても楽しいです。
  
   
 梅の実を洗う工程も、水を張った容器の中でゆらゆらと揺れる梅が綺麗で素敵でした。梅の加工といったら、なんと言っても梅干し。

 梅干しは洗った梅を塩とホワイトリカーでまぶして樽の中に入れ、重石をするところまでをさせてもらいました。

 漬け始めて三日くらいしてから重石を調節するため蓋を開けると、もう梅酢がしっかりと上がってきていました。塩とほんの少しのお酒しか入っていないのに、梅の実からこんなに水分が出たんだ! とびっくりしました。

 これから塩漬けにした梅は、一度干して赤紫蘇を加えて梅干しになっていきます。お父さんが好きな美味しい梅干しがたっぷり入ったおにぎりが早くできたらいいなあ、と思いながら漬けさせてもらいました。

 なのはなの夏に欠かせない梅サワーも漬けました。
  
   
 分量を量ったお酢と砂糖を溶かした瓶の中に、洗った梅を入れて、これを一か月間、毎日かき混ぜます。

 梅が浮いた瓶は見るからに涼しげで、かき混ぜる度にうっとりと良い香りがします。使った梅の実も美味しく食べられます。たくさん漬けることが出来たので、今年もみんなとたくさん梅サワーが頂けることが楽しみです。

 梅ジャムは完全に黄色く熟した梅を使います。柔らかく茹で上げた梅を潰してお砂糖と混ぜた物を、鍋でことことつきっきりで炊きあげます。

 長く煮詰めすぎると色が茶色くなってしまうので、火を止めるタイミングが難しいと河上さんに教えて頂きました。家庭科室いっぱいに梅の良い香りが漂います。

 綺麗なオレンジ色に炊けたジャムが出来たときは、嬉しい気持ちで胸がむずむずしました。

 きゅっと酸っぱい梅ジャムを挟んだサンドウィッチはみんなの大好物で、これも美味しく頂けたらいいなあと思ってわくわくしています。

 加工の作業をさせてもらって、いつも材料の少なさに驚きます。同じ梅が手のかけ方によって、こんなに様々に変化していくのがすごいなあと思いました。

 美味しくなる行程を教えてもらった上で、食卓に並ぶ梅たちをみんなで頂きたいなあと思います。