
7月14日のなのはな
悲観的な気持ち、心の傷からくる生きづらさに決着をつけて、これからのわたしは等身大の自分で、未来に向かって仲間たちと共に人生を切り拓いていく。
回復への決意の気持ちを、心の中の自分に向けて、「手紙」という形で作文を書きました。

第9回に渡って、進めてきたミーティング。
心の傷を癒す回復ミーティングからさらに掘り下げて、過去の体験が現在の自分に影響してしまっている、マイナス的な思考を改善することを目的に、作文やOMT、課題DVDを観るなど、様々な形で講義を進めてきました。
第1、2回では、現在の自分の中にどんな感情があるのかを明らかにして、第3、4回では、その影響でマイナスに働いてしまっている言動について、チームで考えました。
第5回では、利他的な行動で世の中に影響を与えている理想とすべき人物について調べて、第7回では適切な家族関係の取り方を考えて、心の中に正しい目標や、理解し、理解される関係というものをしっかりと落とし込むことができました。
1回ごとの講義に落とし込むべき目的がはっきりとしているから、回を重ねるごとに、新たな気づきが自分の中に積み上がっていくのを感じます。
そして迎えた最終項。
第9回目の講義では、自分がなぜ悲観的な感情を抱いたり、前向きに進もうというときに躓いてしまうのかを、別の観点から考えて、もうそうならないための決別の気持ちを言葉にしました。
作文を書いていると、ここまでのミーティングで得た理解が、順を追うように辿り着くべき答えに繋がっているように思いました。そして、ミーティングを通して教えてもらう、回復への道筋を、ここまでみんなと確かに歩いてきて、ゴールはもうすぐ手前に広がっているように見えて、希望で胸がいっぱいになりました。

「とらわれずに、自由になるんだ」
講義の中で、お父さんが話してくれました。
これまで自分が守ってきたものを手放すのは勇気のいることだけれど、今のわたしにはお父さんとお母さん、なのはなの仲間がついています。過去にお別れをしても、わたしはもう独りぼっちではありません。
これからはなのはなの仲間たちと、まだ見ぬ人や世の中のために利他心を広げられる生き方をしていきます。その理想も、今回のミーティングではっきりと持つことができるようになりました。
どんな時でも迷わずに前向きに進んでいける力を、わたしたちは持っています。その力を1人ひとりが必ず取り戻して、未来に向かって、なのはな畑をみんなの手で広げていきたいです。最後の最後まで、ミーティングに誠実に向かっていきます。
(るりこ)
***
今日、わたしたちは、5か月ぶりに再会したのです。
ひさしぶり! 味噌蔵で眠っていた、味噌たちよ!
今年の2月、みんなと1から仕込んだ、3つの味噌樽。
再会のわけは、「天地返し」をするためです。
天地返しとは、その名の通り、仕込んだ際に底にあった味噌が、今度は上に来るように、味噌を移し替える手入れです。
天地返しをすることで、味噌の発酵のムラが均一になり、発酵しやすくなるそうです。
さあ、味噌樽の蓋を開けてみると……。
きっちりと結んであった袋の結び目から、あふれ出そうなくらいに液が上がってきている!
これは「みそだまり」と言うんだよ、とゆりかちゃんが教えてくれました。醤油のようなものとのことですが、確かに、とても良い香りがします。
袋を開けて、あらわになった味噌。ああ、すっかり味噌らしくなっている!
白大豆の味噌は、糀や白大豆が良く馴染んで、黄土色の、よく見る味噌そのもののようでした。
黒大豆の味噌は、白、灰色、黒色などが混じった大理石のような見た目は、変わりませんでした。
しかし、触ってみてびっくり。感触が全然違う。
最後に触ったときには、味噌玉に出来るくらいの固さだったものが、ぽよんぽよんと手から逃げていきそうなほど、柔らかくなっていました。
「すごく良い感じに発酵しているね!」と、ゆりかちゃん。やったね、味噌たち!
この味噌を、別の樽に移し替えていきます。
空気を抜くために、手に持った味噌を、思いきり、味噌樽の底に投げつけます。
「エイッ!」「はっ!」
みんなで気合の声を出しながら、渾身の力で味噌を詰めていくのが、気持ちよくて楽しかったです。
味噌を詰め終わると、再び塩を振り、袋を縛って、蓋をします。
味噌たちとの再会の時間は、あっという間でした。本当の本当に、味噌たちがこの樽から出るのは、次は3年後です。
でも、みんなと作った味噌が、順調に発酵していることがわかって、安心して、嬉しさいっぱいで見送ることが出来ました。
味噌蔵でまた、おやすみなさい。また、みんなが待ってるよ!
(みつき)