「桃のお姫様」 ななほ

7月12日

 最初に宣言しますが、10分で日記を書きます。

「昔々、そのまた昔の夢の国で、巨大な天蓋のベッドに包まれた、桃のお姫様がいました」

 つい、そんなことを考えてしまう位、頭の中はおとぎ話の世界のように賑やかで、巨大な桃のネットを見ていると、自分が巨人の国に迷い込んでしまった小さな小人のように感じます。

 昨日はお父さんが桃のネット掛けの指導をして下さり、朝の6時から作業を始めて、夕方までに、収穫が近い樹18本のネット掛けを終わらせることができました。

 お父さんが役割分担を決めて動くこと、脚立を5台体制にして追い越し方式でネットをかけていくことなどを考えて下さり、20メートル×40メートルのネットも人の力で15分程度でかけられてしまうのが、とても楽しく、達成感を感じました。

 今日も夕方の1時間で、夕の子畑のなつごころ2本にネットをかけたのですが、もう誰が何を言わなくても、みんなが自動運転で持ち場へ着き、適確な動きをしていて、その中にいると私も動きやすいし、何倍にも達成感や喜びを感じます。

 あんなちゃんが、「ななほちゃん、その動きナイス!」「獣が入らないように隙間なく埋めよう!」と明るく声をかけてくれるのも嬉しくて、ブロックを30個以上ネットの周りにおいて、更に鉄パイプで隙間を埋めたので、今夜、獣さんがいつものように桃を狙いに来たら、とてもがっかりするのではないかと思います。

 今朝も桃が700玉以上収穫できて、選果ハウスいっぱいに加納岩白桃の甘い香りが広がります。桃の収穫も、毎日している甲斐もあって、絶対に当たりを出さない採り方が分かるようになってきたり、熟れ具合も天気やその時の状態も踏まえて判断することができるようになり、とても嬉しいです。

 今朝、採れた桃は綺麗なものが多く、あんなちゃん達が選別をしてくれても、綺麗が全体の8割、いや9割というくらいにたくさんあり、綺麗のコンテナが山積みになっているのを見ると満たされた気持ちになりました。

 また、糖度測定をしていても糖度15度以上の桃が多く、今採れている桃は、17~20の割合も多かったです。雨の日のブルーシート掛けとか、摘果のタイミング、肥料遣りに草刈りなど、全ての手入れが甘い桃に繋がっているのだと思うと嬉しく、他の作業にも気持ちが入ります。

 最近は1日、桃のカメラ担当で写真を撮っているのですが、改めて桃の樹の下が私は好きだなと思うし、カメラを持っていると、今まで何気なく通っていた道にも小さな花を見つけたり、神様トンボやシオカラトンボを見つけたり、ツバメもお花も、イチジクについている水滴ですらも可愛く、愛おしく感じます。

 昨日のハウスMTでお父さんが話してくれたように、最近は体力的にも精神的にも自信がついてきたからか、目の前のことや自然を楽しんだり、その事に喜びを感じられるようになり、良い意味で自分に精一杯にならず、誰かの為の余裕が生まれてきたのを感じます。

 もう少し日記を書きたいのですが、今からアコースティックギター教室です。明日も1日、桃部会のみんなと頑張ります!