
7月11日のなのはな
朝、今季初のモロヘイヤの収穫を行いました。
モロヘイヤと言えば、夏の食卓に潤いをもたらしてくれる野菜の一つです。
モロヘイヤは、カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンCが含まれており、食物繊維などにも富み、栄養価が極めて高く、緑黄色野菜の代表格で、「野菜の王様」の異名を持つ、とも言われています。
なのはなでも、夏の畑作業で疲れた身体に、活力をもたらしてくれます。
モロヘイヤは、現在草丈1メートルほどで脇芽を取っていき、主枝は1メートル50センチほどになるまで、残します。
収穫の方法として、脇芽の枝を、ぽきっと取っていくのですが、その瞬間、モロヘイヤの新鮮さが伝わってきて、朝から凄く清々しい気持ちになりました。
これから、夏の食卓にモロヘイヤが並んで、みんなで活力をつけていけたらいいな、と思いました。
(ほし)
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1日をかけて、3種の野菜の土寄せを行いました。
朝6時から、私たちは、まず野菜の収穫へ行きました。その間、まえちゃんが第1鉄塔畑の小豆の畝間の草を刈ってくれて、7時30分からは収穫を終えたみんなで、お父さんと共に、草取り、草集めをしました。そして、そのあとを追って、やよいちゃんとまりのちゃんが、管理機をかけてくれました。
草取りのとき、お父さんが考えてくれた、「1畝2人で追い越し方式、1畝終わるごとに草集め」という進め方は、今まであったようで新しい方法でした。
第1鉄塔の小豆畑は、広いですが、それぞれの畝は、30メートルもないような短めの畝です。
今までなら、短い畝は、畝の端と端から進め、中央付近で出会うようにして進めていくのが、定番だと思っていたのですが、短い畝を2人で追い越し方式で進めていくと、数メートル先にはもう目標があり、小さな目標を何度も達成して重ねるようにして進めていると、気が付けば1枚の大きな畑の草取り、草集めまで終わっていて、(なんて早いんだ!)と驚き、自分たちのスピード感が誇らしく思いました。
最後は、集め損ねた草が管理機に絡まないように、最終仕上げで三角ホーを使い素早く回収し、その後は土寄せを行いました。
管理機がかかったばかりの畝間が、とてもフカフカなこともあって、土寄せも、「1畝2人で追い越し方式」でいくと、気が付けばもう9時5分前というほど、体力面、精神面でも素晴らしく動きやすく、また、シエスタ後や夕方にも土寄せができるのだと思うと、ワクワクしました。
シエスタ後に、第1鉄塔の小豆畑は土寄せが完了し、斜面の上から畑を見下ろすと、茶色い土の上に、緑の小豆がピンとまっすぐ立っていて、目に見える変化から、達成感を感じました。
午後からは、カチカチ畑大の里芋の土寄せです。
引き続きお父さんが指揮を執ってくれて、まずは、まえちゃんが刈ってくれた畝間の草を三角ホーで集め、ここで新たな秘密道具が活躍します。
それは、「みんなは、早朝作業で、道具を1つ持って行き忘れていた!」という、お父さんの朝食の一言から、わたしたちの頭に刻まれました。
「三角ホーもある、鍬もある、鎌もある。でも、一つ足りないもの」
「そう、『コンテナ』があったら、取った草をそのままコンテナに入れていくことができて、草集めをしなくても良かったんじゃないかなと思います」
わたしたちは、午後は忘れず大事なコンテナを持って、畑に向かい、コンテナに草を入れて、少ない往復で草集めを終えることができました。
また、カチカチ畑大と小は、耕運機で、須原さんとやよいちゃんがフカフカに耕してくれました。
お父さんと作業をしていると、畑作業は、いつでもどこでもクリエイティブだと思いました。
今まで成功していた方法も、時が経ったり人が変わったりして、場所も変わって、そうすると、もっとより良い方法が生まれて、いつだって新しく、進化させていけます。
草を集める道具にも、正解があって、作業は断然はかどります。
お父さんと作業をしていると、たくさんの選択の中から、たった一つの正解を出し続けて、「効率のいい作業」というものを生み出しているのだと思いました。
それが、とても面白くて、お父さんが特別だからできるのではなく、自分たちも動きながら、少し知恵を絞れば、わかったりしてきて、本当に面白いです。
システムが一度出来上がると、その流れに乗って、わたしたちは動くだけです。
カチカチ畑大の里芋畑は、1畝が4スパンに区切られていますが、距離が長い為、「1畝3人追い越し方式」で進めていきました。
自分が3メートル進めば、ほかの2人が合わせて6メートル、自分の仕事量の倍、進んでいるのを間近で感じるので、とても気持ちが楽で、ここでもまた、小さな目標達成で、毎回、(よし、さぁ、また次だ!)と達成感と共に意気込んでいけるので、気力体力に優しい方式だと思いました。
仲間を追い越したり、次の畝に入ったり、反対の土を上げ始めたりするときは、みんなで声掛けをして、いつも明るい返事を返してもらえるので、その声からたくさんパワーをもらいながら、午後4時21分に、里芋畑の土寄せが終わりました。
指揮を執ってくださったお父さんがいて、草をとって、美味しいお茶を届けてくださったお母さんがいて、暖かく自然な空気を作ってくれたたけちゃんがいて、みんなで終えられた里芋畑が、なんだかとっても大事に思えました。
さぁ、雨が降ってしまう前に、わたしたちはまだ、やりたい作業が残っています。
今日のラストは、カチカチ畑小のササゲの土寄せ!
橋を渡って畑に向かうと、ゆりかちゃんが畝間を草刈機で刈ってくれて、後を追って、やよいちゃんやよしみちゃんたちが草を回収し、さらにその後を追って須原さんが耕耘してくださっていました。
わたしたちは、里芋畑と同じく、「1畝3人追い越し方式」で土寄せをしていきました。
気付けば、重いなと思うほど上着にびっしょり汗をかいていて、脱ぐと肌を撫でる風が、とても涼しく、気持ちが良かったです。
やすよちゃんが途中で、凍らせたペットボトルにお茶を入れたものをくれて、それを飲むと身体の芯から冷たいのを感じました。
お母さんも話していたように、暑い中での冷たいお茶や水は、何よりも美味しいと本当に思うし、これは頑張った人しか味わえない至福の瞬間で、なんて贅沢なんだろうと、そのおいしさに、力がチャージされました。
5時30分までに終える目標が、18分に終わり、最後の5分で、土寄せで除ききれなかった草を抜いて終わると、どっと心地の良い疲れが押し寄せてきました。
わたしは、力には自信があるけれど、気持ちの面で粘り強さに欠けていて、でも、今日はみんなと一緒に1日、土寄せをして、みんなと一緒に身体の筋力、そして心の筋力も鍛えられたような、そんな気がして、とても嬉しい1日でした。
(なつみ)
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