
7月8日のなのはな
早朝作業から、桃の収穫を進めました。
今、早生品種の桃が採れています。「はなよめ」「日川白鳳」と続き、なのはなでは3品種目の「加納岩白桃」が採れ始めています。日川白鳳の収穫が落ち着き、今日は、石生の桃畑、開墾17アールの加納岩白桃の収穫をしました。
加納岩白桃は計12本あって、石生の桃畑に5本、開墾17アールに7本植わっています。なのはなで育てている桃の品種の中でも、本数が多いです。そのため、桃の収穫は8人体制で素早く行っています。
今日は朝から曇り空で涼しく、桃の収穫には作業がしやすい天気です。早速、みんなで石生の桃畑に向かいました。
私はななほちゃんとペアになって収穫を行いました。あんなちゃんが、誰でも収穫基準を分かって、採ることが出来るようにと考えてくれたのが、このペア方式です。1人が桃を採り、1人が桃を受け取ってコンテナに入れます。木を1本見るごとに、2人の間で役割を交代し、2人とも桃を収穫できるようにします。
採った桃を2人で見て確認することで、早採りになることを防ぐことが出来ます。また、収穫基準が客観的に分かるようになります。
加納岩白桃は肌が繊細で、二重袋を掛けています。外はワインレッドの紙、中は白い半紙で作られた袋です。少し分厚い袋を破ると、中から、とても肌の白い加納岩白桃が見えました。
加納岩白桃の肌は赤ちゃんの肌のようにきめ細かくて、とても綺麗だなあと思います。綺麗だから、ついつい採りたくなってしまうけれど、早採りにならずに、一番良い熟れ具合のものを採るように、いつも心がけました。
加納岩白桃の収穫基準を見分ける1つの目安は、色味です。
まだ肌が白っぽいものは、若いです。熟れてくると、どんどん白色からクリーム色になっていきます。黄色になる前の、クリーム色のような、少し黄色味を帯びた実が、一番良い熟れ時期です。
2つ目の目安になるものは、香りです。袋を破って、色を見ても分からないなと思ったら、まずは香りを嗅いでみます。
まだ熟れていないものは、実に鼻を近づけて、大きく息を吸っても、あまり香りは分かりません。でも、熟れているものは、鼻を近づけただけで、頭の奥まで染み渡るような、とても甘くて芳しい香りがします。その香りがしてくるころが、収穫の目安で、ベストなタイミングは1日しかありません。収穫時期を逃してしまうと、今度は過熟になってしまいます。今日収穫するのがベストの実を見逃さないよう、でも早採りはしないよう、一つひとつの実に意識を最大限集中させて、収穫をしました。
今日1日で、昨日よりもさらにたくさんの実が熟れていて、今日は、とてもたくさん収穫することが出来ました。日当りの良い高い場所に付いている実や、枝先に付いている実、袋がはち切れんばかりにパンパンに膨らんでいる実などは、もう採ってとばかり、良い香りを漂わせていました。加納岩白桃の甘い香りを嗅ぐたびに、とても嬉しい気持ちになりました。
実を収穫するときに当たりを出さないよう、そっと実を両手で包み、枝から垂直に引きます。袋ごと実を持っていても、実がふわっと柔らかくて、とても繊細で小さな生き物を持っているような、緊張した気持ちになりました。
袋を破いて中を覗いて、桃の甘い香りや、オーラなどから「これは採れる!」と確信を持てるものもあるけれど、迷ってしまう実もたくさんありました。光に当たると、袋の中で実の色が黄色く見えたり、葉の緑が反射して、実が緑色に見えたりすることがあります。
そんな時は、肌の透明感を見るようにしました。熟れている実は、肌がつやつやしていて、透明感が出てきます。まだ若い実は、産毛が立っていて、少しマットな色をしているような気がするなあと思いました。
たくさんの桃を見たり、採ったり、メンバーのみんなと確認をして、少しずつ加納岩白桃の収穫基準が自分の中に入ってくるような気がして、とても嬉しかったです。
今日は、加納岩白桃が大収穫でした。収穫をしていても、木の下に入るだけで、桃の甘い香りに包まれていたなあと思いました。今日のように多くの桃が熟れた日は、千単位の実を収穫します。とてもたくさん採ったけれど、それでもまだ畑の木にはたくさんの実が付いていて、とても豊かな気持ちになりました。
選果ハウスに並べられた桃の嫁入り作業も進めることができました。
これからも、桃の収穫や手入れを、あんなちゃんやみんなと一緒に、精一杯心を込めて進めていきたいです。
(りな)
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小豆、ササゲ、白大豆、黒大豆、豆、豆、なのはなの畑も、豆がたくさん増えてきています。
今季2回目の黒大豆の定植をしました。

前半は、シエスタ後から昼食までの1時間半で、保育園前畑に、黒大豆の植え付けをしました。
あゆちゃんや、ゆりかちゃん、りんねちゃんが、ビワの木畑から黒大豆の苗を掘り起こして、軽トラで、保育園前畑まで運んでくれました。
前半戦の植え付けは、最初は人数が3人とコンパクトだったけれど、着々と進みました。
私は、早朝作業で印をつけてくれていたところに、苗を置いていく係をしました。
置いていったそばから、やよいちゃんとあきなちゃんが、植え付けていってくれていて、その2人に追いつかれないように、苗を置いていきました。
後からも、応援の人が来てくれて、昼食までの時間で、保育園前畑の9割ほど終えることができました。
午後からも、保育園前畑、桃横畑、川向う畑と、黒大豆の植え付けを進め、最後には、水遣りもしっかりやることができて、ますます、畑が賑やかになりました。
夏野菜の収穫が盛んになってきた、なのはなの畑は、来シーズンに向けても畑が活気づいていっています。
(ほし)