「日を重ねるごとに」 ななほ

7月5日

 なのはな桃メンバーのみんなと桃畑を回るのは、毎日、新鮮でもあり、日を重ねるごとにチームワークとか、信頼が強くなっていくのを感じます。
 これからのシーズンは、朝起きてから夜寝るギリギリまで、桃メンバーの誰かと一緒にいることが多いのですが、楽しいことも大変なことも一緒に経験できる仲間がいるというのは、とても心強いことだと思いました。

 雨の中での収穫も、桃の摘果も1人だったら大変だけれど、桃メンバーと一緒なら特別な素敵なことに変わります。
 朝早起きをして、桃畑へと向かい、桃の収穫から始まる1日。毎日同じようなスケジュールで動いているけれど、毎日、感じることや経験することは違い、その中で桃のことも桃メンバーのことも、この人のこんなところが好き、この人といると安心する、といったように、好きな気持ちが膨らんでいきます。

 昨日から『加納岩白桃』の収穫も始まり、試し採りと思って畑に向かったけれど、200玉以上も採れて嬉しかったです。夜、あんなちゃんと2人で桃畑に行ったのですが、その時にあんなちゃんが、
「去年は7月7日頃から収穫が始まったけれど、今年は気温が高かったから熟れるのが早いみたい」
 と話してくれて、桃も毎年、同じということはないんだと改めて思いました。

 桃に限らず、野菜も私たち自身も、毎年同じということはないのですが、それを的確に判断して予測して計画を立てていくあんなちゃんはすごいなと思ったし、私も少しでもあんなちゃんの役に立てるように、あんなちゃんに心を添わせて桃を覚えていきたいです。

 収穫した桃の糖度を計ってみると、糖度11度の玉もあったけれど、15度の桃が多かったり、16度、17度。時には18度の数字も出て、早生品種でもこんなに甘いのかと驚きました。今年は雨が少なかったからか、全体的に糖度も高いようで、この時期からこれだけ糖度が乗っていたら、晩生品種の『岡山夢白桃』や『白麗』、『さくらピーチ』はどうなるのかと楽しみです。

 最近は桃の収穫と同時並行で、時間がある限り『清水白桃』や『白麗』の摘果、袋掛けを進めたり、収穫が始まっている品種のブルーシート敷きをしたり、雨の中の作業、日が暮れてからの作業もあります。でもそのどれもが楽しくて、充実していて、なのはなで桃を育てられることが幸せだなと思います。

 桃も畑もただ育てるだけではなく、それを通して社会性や人との正しい距離感、言葉の使い方も学んだり、働く楽しさ生きる楽しさ、やりがいを感じます。本当になのはなでの生活はミーティング、畑、スポーツ、イベントとどれもが繋がって回復へと繋がっている、自立へと繋がっているんだなということを感じ、1日1日を大切にして過ごしていきたいです。