「サマータイム!」 みつき

7月1日

  朝6時。少し空が暗くて、ひんやりとした空気を感じました。物音に気を付けながらみんなでひそひそ支度をして、靴を履いて歩きだすと、幼いころの夏休みのラジオ体操の朝を思い出しました。
 今日から、わたしのだいすきな、サマータイムのはじまりです!
 りんねちゃんと、キュウリとイチジクの収穫に入らせていただきました。
 今年初のサマータイムの朝をよろこぶかのように、今日のキュウリは22キロも採れました。とげとげ爽やかな緑のキュウリが発砲スチロールいっぱいに詰められている様子が、うれしかったです。
 りんねちゃんが教えてくれて、イチジクの収穫もいっしょにさせていただきました。
 イチジクの夏果は、とっても大ぶりで、綺麗な赤紫色に熟していました。
 ひとつひとつの実にネットをかけてくれてあって、そのネットを外して収穫するりんねちゃんのまなざし、そのときちょうどりんねちゃんを後ろから照らしていた朝日も、ああ、綺麗だなあと思いました。
 そんな採れたてのイチジクを朝食でいただけたり、みんなとたっぷり動いたあとの朝食がとってもしあわせで、うれしい1日の始まりでした。

 

 夕方には、さやちゃんとスイートコーンの水やりをさせていただきました。
 スイートコーンは、どの農家さんも、この暑さで水不足になりがちだと聞いていて、「たくさん水をやるぞ!」と気合を入れて畑に向かいました。
 スイートコーンの大きく育った背丈や葉が、太陽を隠してくれて、涼しくて気持ちがよかったです。
 この間の強風で倒伏した株も少しずつ自立し始めていたり、実も膨らんでいて、スイートコーンの持つ「生命力!」がかっこよくて、うれしかったです。
 何度も永禮さんやさくらちゃんがタンク補充に来てくださって、今日は2200リットルも水やりをすることができました。
 明日は、スイートコーンがいくつか採れそうです。
 甘くて黄色いスイートコーンにかじりつく。本当に夏休みみたいで、わくわくします!
 お父さんお母さん、家族みんなで食べられたらいいなと思います。

 

 そして、今日から悲観的な考えを消すための集中ミーティングがはじまりました。
 お父さんのお話や、実行委員のるりこちゃんとれいこちゃんの読んでくれた作文が、とても心に響きました。
 るりこちゃんとれいこちゃんの作文、それは自分の潜在意識や過去に関するもので、ふたりが突き詰めて突き詰めて、書き上げたものなのだと感じました。
 それはきっと簡単なことではないし、ものすごく怖かったり苦しかったりしたのだろうと思います。
 ふたりがはっきりとみんなの前で言葉にしている姿、勇気を何よりも感じて、本当に涙が出ました。

「安心できる場所にいるのだから、それができるんだよ。だから、向き合うんだよ、切り捨てるんだよ」

 とお父さんがおっしゃってくださって、なのはなのみんなが居てくれるから、今こうやって、わたしは自分と向き合って、変わっていくことができるのだと思いました。また、自分を実験材料のようにと思って、なのはなのひとりとして次の誰かにつながりたい、変わりたいと思ったら、怖くないです。こんなわたしでもどんなわたしでも、力になれるのだと、勇気があふれてきます。

 明日のミーティングも楽しみで、真剣に取り組みたいです。