【6月号⑱】「キュウリの植え付け・巻き上げの設置」りんね

  
 二百粒、種をまき、二百株、無事に定植! 

 今年は、嬉しいことに、百パーセントの確率で育った、とても元気なキュウリの苗を、ハウスに植え付けることができました。

 今季のキュウリは、新ハウスと、ユーノスハウスの二棟で育てます。キュウリは、かなり繊細で、病気に弱い作物です。本葉二・五~三枚の若苗で定植し、根の生育のスタートダッシュを切ることで、病気に強い株に育てることができます。

 定植のタイミングも、ここぞというタイミングを押さえられました。畝立てから、支柱立て、ネット張り、そして定植まで、一日ですべてを行いました。作業は、やよいちゃんが中心になって進行してくれて、七人のメンバーで協力して、一つひとつ、終わらせていきました。

 まずは畝立て。畝の形は、少し高めの台形です。キュウリは、浅く広く根を張るので、馬の背型ほど急ではないけれど、水はけは、ばっちりの高畝を作りました。
  
  
 畝間の土を鍬で上げ終わると、均しをする前に、苦土重焼燐と卵殻、PKカルを撒きました。元肥として入れてある牛肥に追加して、即効性、緩効性のリン酸、マグネシウム、そしてカルシウムとカリ、天然の微量要素、と、栄養をバランスよく含んだ肥料を、畝の中に仕込みました。

 支柱立ては、百八十センチ間隔で、よしみちゃんが穴あけドリルで穴を開けていってくれたところへ、竹を挿していきました。

 ペアになってかけやで打ち込み、さらに、しの竹で支柱の元の土を固めます。縦竹が立つと、上・中二段の横竹を、抱っこちゃん結びで取り付け、畝と垂直方向に、補強のスズランテープを張り、決してゆらゆらしない、頑丈なキュウリの支柱が完成しました。

 竹と竹を結ぶスズランテープは、緑、白、赤が、規則的に結ばれています。スズランテープの色があると、ぱっとハウス内が明るく、賑やかになった感じがしました。

 ネット張りも、ペアで一畝ずつ担当して進めました。私は、まちちゃんとペアになり、息を合わせてネットを張っていけて、嬉しかったです。縦横、ピンと張り、かつ、ネットの下ができる限り地面につくように。
 
 少し、時間はかかってしまいましたが、ポイントを押さえて、みんなでいいネット張りができたのではないか、と思います。

 ここまでできたら、いよいよ定植です。今朝から、フェニルアラニンの底面吸水をして待っていた、元気いっぱいの苗たちを、植え付けていきました。

 なるべくネットの際になるように開けた植穴に、あらかじめ、たっぷりと水をやって、その上に苗を置いて、土を被せます。苗は、双葉が畝に対して垂直、本葉が畝に平行になるように、向きを揃えました。
  
  
 植え付けた後も、上からたっぷりと水やりをします。定植自体は、ものすごく素早く終えることができました。新ハウスを終えて、最後の一時間弱で、ユーノスハウスの横竹結びから定植まで、やり切りました。

「絶対に、定植まで終わらせよう」とみんなで意気込んで、ベストを尽くせたことが、とてもありがたくて、嬉しかったです。

■巻き上げ設置
    
 定植後、暑い日が来るその前に、新ハウスに巻き上げを設置する作業を行いました。新ハウスは、去年、新しく吉畑奥に建てられたハウスで、側面には、巻き上げが取り付けられていませんでした。

 日中の暑さを乗り切るため、また、夜間の冷え込みは、巻き上げを下げて防ぎ、細やかな温度管理をするため。ハウスの両側面に、巻き上げが必要でした。

 巻き上げの設置は、初日は須原さんに教えていただき、それ以降は、さきちゃんと、二人で進めました。

 作業効率を良くする場所作りから、ビニールのカット、鉄パイプと巻き上げの設置、スプリングとビニペット(レール)、防虫ネット、そして、裾の畔シートの取り付けなどなど。

 やってみると、巻き上げを設置するだけでも、思っていた以上にたくさんの工程がありました。その中で、“パイプカッター”を使って、鉄パイプを切断したり、インパクトを使って、鉄をビス止めしたり、自分たちの力だけで、できるようになったこともたくさん、ありました。

 片面を完成させられると、もう片面は、さきちゃんと、次々と工程を進めることができました。

 まっすぐ、スムーズに上げられる巻き上げと、ピンと張られた、銀色に輝く防虫ネット。そして、足元まで余念なく、整然と敷かれた畔シート。

 巻き上げが取りつけられたハウスを見ると、とても誇らしいような気持ちになりました。ビニールを上げると、ネットの向こうのキュウリも、みんなの通る道からよく見えるようになったことも、嬉しかったです。
  
 

■気分は職人、心は温かく
 
 初日に、須原さんから細かなところまで教えていただき、その後も気にかけていただいたお陰ですが、二人で、ハウスの巻き上げはお任せ! というくらいまで身に着けることができて、すごく嬉しかったです。

 気分は職人でも、心は温かく、笑い合いながら、さきちゃんと一緒に巻き上げの設置作業を進められたことが、嬉しかったです。

 定植後、制限なく根を伸ばせるようになったキュウリの株は、目に見える早さで成長し続けています。

 キュウリのハウス栽培は、なのはなでは、今年で二年目になります。去年はCチームさんたちが、元気に美しく育て、いい収穫へと結び付けていました。

 去年の良いところを、今年も受け継いで、暑さにも、病気にも、害虫にも負けない、強いキュウリに、育てていきたいです。

 キュウリの九十六パーセントは、水分。基本の水やりを大切にしながら、キュウリの成長を見守っていきます。