「1日中、心を外に」 まみ

6月22日

 午後、河上さんが梅ジャム作りに入られていて、まりこちゃんと、りんねちゃんと、台所に入らせてもらいました。
 まりこちゃんが、包丁の刃先を使って鱗の取り方、腸の出し方、エラを取りながら、洗って、拭いて水気を切って、塩のふり方、魚を捌く一連を教えてくれました。りんねちゃんと私は、まるのままのお魚を捌くのが初めてでした。イワシは、目がまん丸で、背が青くて、銀色の体に緑のオーロラのような色で、点々と模様が光っていて、かわいらしかったです。まりこちゃんが、
「常温になると、イワシが緩んでくるから、急いで」
 と、魚の肛門から包丁を入れて、すっとエラのほうへ動かして、さっと腸を出して見せてくれました。凄く、早くて奇麗でした。まりこちゃんと向かいでまな板で捌かせてもらっていて、途中までは、ずっと、まりこちゃんと同じ方にイワシの頭を置いてしまっていて、途中で、河上さんが見に来てくださって、
「まみちゃん、右利きだったら、右に頭を置いた方がいいで。その方が腸が出しやすい」
 と、教えてくださって、包丁を右に滑らせていくほうが、やりやすくて、奇麗にお腹を開けて嬉しかったです。

 夕方は、水曜日のハウスミーティングが久しぶりにあって、お父さんのお話を聞かせてもらえて嬉しかったです。
「ビクビクする気持ちや、顔色を窺ってしまうのが、残っているのは、自己肯定を積み重ねていったら、直りますか?」
 と、質問させてもらって、お父さんの答えは、自己肯定を積み重ねていってもそれは直らないけれど、近いうちに予定しているミーティングで過去の否定を明らかにして、塗り替えて、直すことを教えてくださいました。
 叱られるんじゃないか、とがめられるんじゃないか、と、自分が否定されることを予期しての、ビクビク。無意識に、過去の、強く叱られたことなどが色濃く残っていて、否定される、攻撃されることへの自己防御的な感じで、自己肯定以前に、ニュートラル以前に、自己否定になってしまっている。身構えている。
 いつも心の中に、ビクビクおどおどした気持ちが残っているのは、そういう身構えた気持ちが残っているから、防御しているのだと教えてもらって、このビクビクした気持ちは生まれつきではないのだとわかって、とてもありがたかったです。
 また、自分がいつ誰に対しても、全ての人に対して、例えば、血縁関係のある人とか、近い人にはそうではなくて、外の人にはビクビクしてしまう、ということではいけなくて、(それでは自分も疲れてしまうと、お父さんが教えてくださって)全ての人に同じようにビクビクしないでいられるように、根本的に二面性を変えたいです。

 演じることについて、まよちゃんの、
「畑作業で自分がドライバーになったときに、もともと内向的な性格だからか、みんなを楽しませたいと思っても、ぽんと話が出てこない」
 という質問が印象に残りました。私も、ドライバーになったときに、何か話題をと思うけれど、天気の話など、ありきたりな話題しか出せていなくて、もっと車内を楽しい空気や明るくできたらいいのだけれど上手く話せていないなと、よく感じるので、まよちゃんの質問がありがたかったです。

 お父さんの答えは、ドライバーのときだけじゃなくて、起きている間中、1日中、心を外に向けることが大事で、オープンになる。お父さんが、るりこちゃんとれいこちゃんとミーティング準備で話し合っているときの例を話してくださって、う~んと黙って考えている時間はなくて、るりこちゃんやれいこちゃんに話しながら考えているのだと教えてくださいました。自分の頭の中を見せてしまう感じで、自分にこもらない。楽しませられるかわからないけれど、話し出してしまう。
 私は、よく考えて話さないと、話せないような気がしていたのですが、お父さんのお話を聞いて、楽しい話になるかどうかはわからなくても、上手く話せなくても、勇気を出して、もっとオープンになって頭の中を見せる気持ちで、話し出してしまおうと思いました。

 集合のときにも質問箱の質問の答えにも、大人数でも、少人数でも、一人のときは自分に対してでも、いつでも、誰かを楽しませられるように、心を外に向けて、オープンでいることと、教えてくださいました。摂食障害の人は、大人数や、外で誰かといるときに、誰かに合わせようとして、緊張して疲れてしまって、一人になって、「ああ、疲れたー」と、なってしまいがち。
 完全なユアペースになってしまって、何も見ない、聞かない、感じない、考えないようにして、それだと人生が終わるときに、「何もわかりませんでした」、で終わってしまう。
 私は、今までそうだったと思いました。それだと本当に寂しい気持ちのままで、なんにもない、空っぽなままで生きていってしまうところだったと思いました。
 お父さんのお話を聞いて、もっと、何をするときにも興味を持って、どこかへ行くときにも面白いことを探して、心に留めておいて、いつでも誰かを楽しませられるように出せるようになりたいなと思いました。