「潔くきれいに」 つき

6月21日

 「はなよめ」の収穫が今日からはじまりました。
 あんなちゃんが最初に試し採りをしてくれて香りをかがせてもらうと、桃の甘くて上品な香りがしました。摘果や袋掛けの時はほんのりとしかしなかった桃の香りが、袋の中で熟して、いつの間にかこんなに香り高い桃になっていることが信じられないくらい、すごいことのように感じます。あんなちゃんを中心に、これまで、みんなで手入れをしてきたから、収穫まで辿り着いていることが本当にすごいことなのだと思いました。その一端を担えていることが、すごく嬉しいです。

 試食もしてみることができて、桃のメンバーで初収獲の喜びを共有させてもらえることが嬉しかったし、ありがたいことだと感じます。その責任も感じました。
 しっかりと熟していることが分かって、みんなで収穫を始めました。今年は、誰でも収穫も補助もできるというようにしたい、とあんなちゃんが話してくれました。収穫の仕方をあんなちゃんが実演しながら教えてくれました。私が想像していたよりも一見ワイルドだったけれど、それ以上に繊細でした。

 最初に、袋が張っていて中の実が大きく熟しているものに目星をつけます。袋を下から破いて中の実を見て、色の抜け具合や香りで、熟しているかを判断します。その見分け方が、まず難しかったです。微妙な色の違いがあるけれど、直感的に判断できるにはまだまだです。

 熟しているようであれば、袋の上から、桃を握り過ぎないように気を付けて、下に引っ張って採ります。はなよめのように小ぶりな実であれば、片手で枝を抑えて、もう片方の手で桃を採るといいと、あんなちゃんが教えてくれました。実際にやってみるとすごく難しくて、どうしても跡ができてしまったり、熟しているかどうかの判断を迷ってしまったりと、なかなか思うようにできませんでした。

 桃はすごく繊細で、収穫するときに手で握り過ぎたり、枝にあたったりしてしまうと、それが跡になってしまうので、充分に気を付けて収穫しなければなりません。あんなちゃんの収穫している手付きを見ると、袋を開けてみて熟しているかの判断も含め、1つ採るのに5秒くらいしかかかっていなくて、すごくスピーディーでした。無駄のない、あんなちゃんの姿が美しかったです。まだそんな風にはできないけれど、そのイメージを常に持ちながら、少しでも近づけるように頑張りたいです。

 途中で、もっと潔く採ったらいいと、あんなちゃんがアドバイスをしてくれました。後になってしまうのが怖くて恐る恐るやっていたけれど、そうすると桃に触れている時間も長くなってしまうし、気付いていないうちに傾けたりこねくり回してしまっていて逆に跡をつけてしまうのだと思いました。アドバイス通りにやってみるとやりやすくなったし、跡をつけないで採れるようになってきて、少しだけだけれど慣れてきたように感じました。

 今日は奥桃畑の1本だけだったので、あまり上達できませんでしたが、これから収穫に入らせてもらう機会が増えると思うので、速く習得して、きれいな状態で質の良い桃を収穫して、1つでも多く嫁入りできるように力になれたらと思います。

 夕食では、今日初収獲したはなよめを、みんなでいただくこともできてすごく嬉しかったです。
 午後には選果ハウスの片づけと嫁入り準備のセッティングをして、今日収穫した分の嫁入り準備もさせてもらいました。梱包や糖度測定をするのも初めてなので、新しいことを知っていけることがすごく楽しかったし嬉しかったです。これから、ここが桃であふれていくのだと思うと、わくわくしたのと同時に、いよいよなのだと緊張感も増しました。梱包もしっかり覚えて、丁寧かつスピーディーにできようにしっかり覚えていきたいと思います。