6月21日(火)「袋のなかに、白い花嫁 ――樹熟し白桃の収穫が始まりました」

6月21日のなのはな

 なのはなで育てている桃の中で、数ある品種の中でも一番早く熟れて収穫できるのが、早生品種の『はなよめ』です。奥桃畑と開墾26アールに植わっている『はなよめ』の木は、かけ袋がはち切れんばかりに膨らんでいて、袋を覗かなくても、大きくなっていることがわかり、甘い香りが漂ってくるようです。今日は、あんなちゃん達と『はなよめ』の初収穫をしました。

 

 

 桃のウレタンスポンジを敷いたコンテナを3つ持って、奥桃畑に向かいました。桃の収穫は、2人1組で行います。1人が桃の熟れ具合を見て桃を採り、もう1人が桃を受け取って、袋を剥き、コンテナに入れます。

「誰でも、桃の採り頃を判断して採ることもできるし、手元もできるようになってほしい」
 あんなちゃんがそう話してくれて、気持ちが引き締まりました。

 

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 あんなちゃんが、桃の収穫基準を教えてくれました。基準は、袋の底を少し破って、実の色で判断します。青みが抜けてきて、全体的に白から少し黄味がかってきた頃が採り頃です。あんなちゃんが、収穫できる基準のものをいくつか採って、見せてくれました。

 あんなちゃんが採ってくれた桃の実は、全体的に少しクリーム色っぽい色をしていて、おしりの方はポッとピンクがかっていて、まるで赤ちゃんの頬っぺたのようで、とても可愛かったです。触らなくても、見ただけで柔らかそうだなあと分かりました。少し鼻を近づけると、フルーティーな甘い桃の香りがして、とても気持ちが良かったです。

 

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 あんなちゃんが教えてくれた基準をもとに、実際に桃の収穫をさせてもらいました。ななほちゃんとペアになって、お互いに収穫したり、手元をしたりしながら、2人で基準を確認し合いました。
 枝先のほうや、日当りの良い高い位置に付いている実から順に熟れていくことを、あんなちゃんが教えてくれて、予想を立てながら、熟れていそうな桃を見ていきました。

 有底袋の底を、少し手で破って、中から覗く桃の実の色味を見ます。袋を破ったときに、白いきめ細かな桃の美肌が見えました。袋を掛けたときは、まだちぱちぱした毛で覆われて、緑色だった桃の実が、袋の中で花嫁さんのように美しい桃に変身していて、息を飲むほど綺麗になっていたことが、とても嬉しかったです。

 

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 色味を確認しようとしたときに、逆光で色が見えづらかったり、葉の緑が桃の実に映っていたりして、判断するのがとても難しかったです。少しでも青みが残ったまま収穫してしまうと、早採りになって、果肉が硬かったり、十分に樹で熟すことができなくなってしまいます。『樹熟し白桃』として、木で完全に熟した甘い桃を収穫するために、細かな色の違いを感じられるようになりたいなと思いました。

 

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 青い状態ではなくて、熟れた状態で収穫するので、当たりが出やすくなります。少しでも指に力を入れて桃の実を握ってしまうと、すぐに桃の実に、あざのように手跡が付いてしまったり、収穫するときに実に接触していた枝で当たりを作ってしまうことがあるのだと、あんなちゃんが話してくれました。赤ちゃんを抱くように、桃も、丁寧に、優しく扱わないといけないなあと思いました。

 どうしたら、桃を採るときに枝当たりを出さずに収穫することができるのか、その答えを求めて、その時々で一番良い方法を見つけたいなあと思いました。

 

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 今は、収穫基準に迷ったり、桃を枝から採ることもゆっくりでしかできないけれど、あんなちゃんのように、次々と、潔く収穫できるように、意識を高く持って、慣れていきたいなあと思いました。

 枝から実が収穫される、「パシュ、パシュ」という音がたくさんなっていました。予想よりもはるかに桃が収穫できて、今日だけでも150玉ほど、1本の木から収穫することができました。コンテナの中に、紅を差したようにピンク色に色づいている桃の実が並んでいる光景が、とても可愛いかったです。

 

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 今日の夕食には、初収穫した『はなよめ』が食卓に並びました。桃が食卓に出るだけで、存在感があって特別なメニューになりました。採れたての桃は、瑞々しくて柔らかくて、口に入れると、桃のフルーティーな甘さが口いっぱいに広がりました。甘くて美味しい桃をみんなで頂けて、とても幸せな気持ちになりました。たくさんの人に幸せを届けられるように、これからも桃の収穫や手入れを、あんなちゃんやみんなの中で頑張りたいです。

(りな)

 

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〈桃畑の草刈りも進めました!〉
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〈収穫前の桃の木が、雨で水分をたくさん吸ってしまうと、味に影響が出てしまいます。根が雨水を吸わないよう、ブルーシートできっちりと、木のまわりを覆いました〉

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