「睡蓮木」 えつこ

6月19日

 お父さん、いつもありがとうございます。なのはなにいられることが、幸せです。お父さんとお母さんがいてくださるから、自分の未熟さを感じて悲しくなったとしても、根っこのところでは諦めずにいられます。
 誰よりも成長の遅い私だけど、決して諦めずに、未来に自尊心を持って、成長していきます。これからもよろしくお願いします。

 ケニーモナークを終えて、幸せな気持ちでいっぱいです。今日に向かって練習した時間が、終わってからもまた踊りたいと思ってしまうくらいに、最高に楽しかったです。
 私は、以前、コンサートの『トードソング』を見たときから、このダンスが大好きで、憧れていました。練習がはじまる前、候補曲が貼り出されたとき、迷わずに第1希望に入れました。
 しかし、踊ってみると、太ももの筋肉が痛くて、ハードでした。ふりつけも覚えるのが難しかったです。でも、間に合うだろうかという不安な気持ちはなくて、絶対に良い形になるという気持ちがありました。
 まりのちゃんとよしみちゃんが振り付けを覚えるのが早くて、軽やかで綺麗で、まりのちゃんとよしみちゃんを見て、何度も練習をしました。

 まりのちゃんが、本場のメリー・モナークでの『トードソング』の動画を教えてくれました。表情がとても魅力的で、誇り高くて、とても惹きつけられました。こんな魅力的な表情ができるようになりたいと思いました。
 まえちゃんたちが振りを解読してくれて、メリーモナークバージョンで踊ることになりました。なのはなバージョンも大好きだけど、あの魅力的なふりを踊れることがとても嬉しかったです。

 私は誰よりも覚えるのが遅かったけれど、止まらずに踊れたときは、まえちゃんがほめてくれて、自分はできると信じることができました。すき間時間があれば、とにかくひたすら踊りました。何度も踊るうちに、あのカエルの姿勢もきつくなくなってきました。短期間で、太ももの筋肉が増えているのを感じました。できることが増えると、自分の言葉が増えるように感じて嬉しかったです。

 りゅうさんも、チームに入ってくださいました。練習のたびに、アドリブでおどってくださるりゅうさんがものすごくおもしろくて、堂々としていて、瞬時に役になりきることができる、りゅうさんが本当に格好良いと思いました。
 本番ギリギリまで、チームのみんなと良い表現を求めて練習をしました。そして迎えたケニーモナーク当日。顔のまわりにレイをつけて、頭には緑シュシュで作ったカエルの目をつけて、衣装を着ると、気持ちが上がりました。

 なおちゃんたちのコントではじまりました。すごく笑ったけれど、普段お父さんがお話してくださることも組み込まれていて、これからはじまるフラダンスに向けて気持ちが高まりました。
 『ハワイアン・アイズ』で、ショーがはじまりました。全てを書いていたら日記が長くなってしまいそうなのですが、どのチームもお父さんが大好きな気持ちであふれていて、思わず一緒に踊りだしたくなりました。
 『エフリマコウ』で、みんなで円になって、お父さんとお母さんをかこんで回りました。お父さんとお母さんの心からの笑顔が、嬉しかったです。替え歌の、「ユートピアを私たちで作りましょう」という歌詞がとても好きになりました。

 ついに自分たちの本番がきました。練習も楽しかったけれど、本番で踊った時間が一番楽しかったです。最初のふりで、やよいちゃんと私が、お父さんとお母さんの前に来たとき、お父さんとお母さんが笑顔で見て下さっていて、嬉しくなって、伸び伸びと表現することができました。見てくれているみんなの笑い声や、「可愛い」という声が聞こえると、より気持ちが高まりました。

 音楽も、ダンスも、演じる人と見る人との間にあるものだということを、感じました。ずっと今日に向けて練習をしてきて、練習してきたものをみんなの前で表現して、そこでこの曲とダンスに命が吹き込まれたように、感じました。やはり、表現するということは、私たちには必須なのだということを感じました。そして、このような表現の場がたくさんある、なのはなにいられるのは本当に幸せだと、改めて感じました。改めて、お父さん、本当にありがとうございます。

 父の日の会も、父の日に向けて練習してきた時間も本当に楽しくて、終わってしまうのがとても寂しいのですが、明日からは、この『トードソング』で鍛えた足腰を、畑作業などで、みんなのために活かしたいです。

 長々と書いてしまって恐縮ですが、最後に、小さなグッドニュースがあります。去年の母の日からお世話をさせてもらっていた睡蓮木の花が、ついに咲きました。この日をずっと楽しみにしていました。
 最初は1人で水やりなどをしていたのですが、ハウスミーティングで、自分1人のものにすることは間違っていると教えてもらって、有志の人でチームを作って、一緒に睡蓮木を見ることにしました。不思議なもので、チームの人と交代で水やりをするようにしてから、手入れを変えたわけではないのに、葉に艶が増して、株の勢いが強くなりました。

 小さなつぼみがついたときは、本当に嬉しかったです。それから、毎日、睡蓮木の様子を見て、気の短い私は、つぼみの成長がゆっくりなのを焦れったく感じました。
 それでも、本当に少しずつ大きくなっているのを感じました。そして、今朝。昨日まで5ミリ程度の大きさだったつぼみが、いきなり倍以上に大きくなっていて驚きました。そして、数分間目を離して、また睡蓮木を見に行くと、花が開いていました。嬉しくて思わずみんなに見せに周りました。一緒に喜んでくれて、より嬉しさが増しました。

 実は、その朝、朝食前の作業で自分のコミュニケーションの苦手なことと、認識力の低さを感じて、悲しくなっているときできした。でも、小さなつぼみからいきなり大きくなって、まるで父の日に合わせたように花を咲かせた睡蓮木を見て、気持ちが明るくなりました。睡蓮木が私を応援してくれているように感じて、良くなることを諦めずに頑張ろうと、思えました。