【6月号⑧】「新聞紙ファッションショーに革命を ―― 新聞紙で作る女性戦士の服 ――」れいこ

『サミュエル・ウーマン』をテーマにした、新聞紙衣装はブーツも手作りです!

  
 キャンプ三日目、古吉野の体育館にて、新聞紙ファッションショーが開催されました。
 
 なのはなの山小屋キャンプでも長い歴史を誇る、新聞紙ファッション。今回のテーマは、「あらゆる抑圧、ハラスメント、危機に負けない女性戦士の美しい服」でした。
 
 女性戦士というキーワードを聞いたとき、とてもワクワクして、今の私たちにぴったりのテーマだなと思いました。

 私は、やよいちゃんリーダーのチームで、モデル役をさせてもらいました。
 
 ファッションショー前日まで、アイデアがなかなかまとまらなくて、生みの苦しみの最中にいた私たち。一日目の夜、ドラム缶の火を囲みながらみんなと話し合っているところ、お父さんが来てくださって、アドバイスをくださったことが嬉しかったです。

 かちっとした甲冑のようなイメージ、尖った感じ、アシンメトリーな要素、お父さんがくださるアドバイスの中からたくさんヒントをいただいて、アイデアを膨らませながらテントで眠りました。
    
 翌朝、キャンプサイトのハンモックに揺られながら、私が描いた衣装のスケッチと、まっちゃんがインターネットで調べてくれたイメージ画像が、そっくりだったとき、とても嬉しくなりました。

 その衣装は、左肩だけがつんと尖っていて、細かいプリーツのスカートが左右でアシンメトリーになっているデザインでした。チームのみんなで、これはいいね! と自信たっぷりで、本番に臨むことができました。

 実行委員さんのオープニングから、新聞紙ファッションショーの制作が始まりました。まことちゃん演じる女性戦士が、あらゆる抑圧に打ち勝つ寸劇が、とてもコミカルで可愛くて、勇気をもらいました。

■革命を起こしたブーツ
  
 いよいよ、各部屋に分かれて、チームで制作が始まります。当日は良い天気になり、新聞紙の衣装が十分にあたたかかくて、嬉しかったです。
 
 まず、さくらちゃんが、土台となる新聞紙を、身体にそうように貼ってくれました。やよいちゃんとりなちゃんが、幾重にも重なる蛇腹折りのスカートを折ってくれました。いくつものスカートのパーツを、アシンメトリーに美しく飾ってくれて、自分では見えないけれど、ワクワクした気持ちになりました。
  
  
 まっちゃんが作ってくれた肩のとんがりを身に着けると、とても勇敢な気分になれて、「女性戦士」のテーマにぴったりだ! と嬉しくなりました。

 そして、新聞紙でブーツを作るという新発想を、やよいちゃんチームのみんなと実現できたことが、とても嬉しかったです。

 しかも、ヒール付き!さくらちゃんが情熱を注いで作ってくれた、新聞紙のヒールは、私が履いて歩いても決して潰れることがなく、本当にカッチカチに頑丈でした。

 ちゃんと歩ける、スラスラ歩ける!新聞紙ブーツは、新聞紙ファッションに革命を起こしました。
 
 最後には、衣装に合うヘアメイクをしてもらって、チームの自信作の衣装が美しく映えるよう、堂々とランウェイを歩きたい、と思いました。

 レッドカーペットの前に、各チームの渾身の衣装を身にまとったモデルさんたちが勢ぞろいしました。
  
  
 チームごとにテーマカラーがあり、ちょうど全員が並ぶと虹色になりました。新聞紙で作ったとは思えないような立体的な飾りや、キラキラ揺れる飾り、細かい切り込みなど、驚くようなアイデアがいくつも散りばめられていました。

 よしみちゃんの赤を基調にしたお花が満開の衣装や、あきなちゃんの黄金色の高級感あふれる衣装、ふみちゃんの薄紫のラインの飾りが入ったパンツスタイルの衣装など、私も着てみたい! という憧れの衣装が勢ぞろいでした。

 ランウェイを歩くモデルさんが、いつものあの子とちょっと違って、自信に満ちてキラキラ輝いてました。

 ほかのチームの制作過程は見られなかったけれど、楽しくて思いやりにあふれた制作時間が、衣装からすごく伝わってきて、嬉しい気持ちになりました。
  
  
 今回、私たちのチームの『サミュエル・ウーマン』の衣装は、グランプリをいただくことができました。

 足元は素足という、これまでの固定概念を破り、新聞紙のブーツを実現できたことが、審査員のお父さんお母さんから高評価をいただきました。

 夢の新聞紙ブーツでランウェイを歩かせてもらったことが、とても素敵な思い出になりました。 

 あまりに嬉しかったので、新聞紙の靴底を、今も二つ大切に残しています。この新聞紙ファッションに見合うような、女性戦士の強い心をもって成長していきたい、そんな気持ちを感じた新聞紙ファッションショーでした。