「人と人との間」 るりこ

6月19日

○父の日
 
 お父さんへの日頃の感謝の思いを込めて、『ケニー・モナーク・フェスティバル2022』が開かれました。
 これまで練習してきた期間から今日の本番まで、チームのみんなと時間は、改めて踊ることの楽しさ、踊ることで作られる外向きな気持ちに気づかせてもらう時間でもありました。今日は気持ちが乗らないなと思う日でも、例え気持ちは沈んでいたとしても、身体は踊ることに喜びを感じていて、気がついたときには、踊っていることで気持ちがプラスの方へ変わっていった日もありました。

 そして今日の本番。緊張は全くなくて、ただ純粋に、(お父さんを喜ばせたいな)という思いだけでした。
 なおちゃん、まえちゃん、さきちゃん、せいこちゃんのコントから始まって、フラダンスショーの第1幕として、トップバッターで『ハワイアン・アイズ』を踊らせてもらいました。この曲を踊らせてもらえたことが、心から嬉しかったです。

 踊っていると目の前にはお父さんとお母さん、みんなの笑顔があって、ずっと温かい空気に包まれていました。
 本番を迎えるまでは、振りを間違えないようにとか、小さなことに拘ってきたけれど、お父さん、お母さん、みんながもっと大きなところで見守ってくれているのを感じました。
 わたしはダンスが下手だから、きれいじゃないから……というマイナスな気持ちは関係なくて、それよりもお父さん、お母さんを喜ばせたい気持ち、見てくれているみんなを楽しませたい気持ち、そして自分が笑顔でいたら、それでよかったんだと思えました。
 そう思いながら踊れたこと、ステージに立てたことは、自分にとっては大きなことだったと思います。

 『エフリ・マコウ』のチームの提案で、みんなと輪になって踊っているとき、ステージいっぱいになって、みんなと『フラガール』を踊っているとき、そして誰かの演出でお父さんとお母さんが笑っている姿を見たとき、ものすごく幸せだなと思って、本当に心の底から満たされた気持ちでいっぱいになりました。
 白い歯を見せて笑うお父さん、一緒に手拍子をしながら喜んでくださるお父さん、ときにはちょっと目をうるませているお父さん、ずっとお父さんとお母さんが笑ってくださっていて、これが自分が求めていた安心なんだなと思いました。

 これまでずっと、どこにいても、生きづらいなと思ってきました。新しい地、初めて会う人に出会うのも怖かったし、人といると心ない言葉に傷つけられたり、当たり前のようにある意地悪なことに心が痛むことばかりで、生きることは苦しくて、そして人といることは疲れるだけだと思ってきました。
 人といるとこんなに苦しくて、気持ちがすり減るのなら、もう自分は誰ともいたくない。誰とも繋がらないところで、1人で生きたい。独りぼっちでも寂しくなんかない。
 いつからかそう思うようになって、自分にバリケードを張って、誰にも踏み込まれないように、自分も踏み込まないようになって、気持ちを押し殺すことが当たり前になりました。そして病気に逃げるように学校から、社会から孤立していきました。
 なのはなに来る前の自分は、未来を思い描いたとき、周囲には誰もいませんでした。独りでもいいと思ったけれど、独りで生きている自分も想像がつきませんでした。
 本当は、独りは寂しくて、でも心では誰ともいたくなくて、こんな自分はやっぱりこの世界では生きられない、生きたくないと思っていました。

 でもなのはなに出会って、お父さん、お母さん、あゆちゃん、みんなに出会えて、自分が1番楽しいな、幸せだなと思うときは、必ず、みんなといるときでした。
 今日のフラダンスショーもずっと笑っていたなと思うし、日常でもどこにいても何をしていても、周りに誰かがいることが当たり前で、そのことが苦しいことじゃなくて、安心できるものへと変わりました。

「幸せとは、人と人との間にしか生まれないんだよ」
 お父さんにそう教えてもらったとき、自分が苦しさから逃れるために選ぼうとした生き方では幸せにはなれなかったのだと気がつきました。
 自分が本当に本当の意味で求めていた「幸せ」を手にするには、誰かと繋がっていなくてはならなくて、なのはなに来てから自分が幸せを感じられるようになったのは、共感してくれるお父さん、お母さん、みんなに出会えたからなんだとわかりました。

 独りで生きたいと思っていたけれど、やっぱり自分は1人では生きていけませんでした。ここまでいろいろなことがあったけれど、わたしはお父さん、お母さん、なのはなと繋がっていないと、生きていけないです。
 こんなにも多くの仲間がいるから、家族がいるから、今自分は生きていられて、みんなのなかで幸せを感じることができています。
 お父さんとお母さんに1番伝えたい感謝の気持ちは、仲間をくださったこと。
 それも一時的なものではなくて、この先もずっとずっと、どんな自分でも信じて受け入れてもらえて、何があっても切れることのない、本当の仲間をくださったことです。

 きっとたった今でも、独りで生きている人、独りぼっちで戦っている人がたくさんいると思います。そんな人たちの力になるには、わたしはほんのほんの1ミリにも満たない力しかないかもしれないけれど、お昼にお父さんが話してくださった、これからの夢、未来に向かって、まずはわたし自身が自分と向き合って立ち直ります。

 夜にれいこちゃんが、お父さんが印刷してくださった資料を渡してくれました。ものすごい量の冊子を見て、お父さんが本気でミーティングに向かってくださっていることを感じて、わたしも精一杯で向かおうと思いました。
 明日から始まるミーティング準備がどんなものになるのか、少し怖い気持ち、不安な気持ちもあるけれど、自分を洗いざらいにして、一材料になれるように頑張ります。

 お父さん、いつもありがとうございます。
 みんなと父の日を良いものにすることができて、本当に嬉しかったです。