「掘れば掘るほど」 ななほ

6月17日 

 

・ジャガイモ掘り
 1日限定、ジャガイモ掘り。
 今朝はいつもより朝食の時間もちょっぴり早く、1日を通してジャガイモ掘りをしました。
 今日の目標は山小屋の5枚の畑と、新いいとこ畑の全部で6枚です。昨日の夜から、(私はきっと、ジャガイモ掘りメンバーだ)(ジャガイモ掘りに行けますように)と思いながら布団に入りました。

 

 ジャガイモ掘りの1日。最初に向かったのは、山小屋の青空市場の前にあるデストロイヤーの畑です。ジャガイモ掘りはトリオチームを組んで始まり、私はまえちゃん、まりのちゃんと同じチームで作業をしました。
 まえちゃんと一緒に、「せーの!」の掛け声でスコップの土を掘り上げると、コロリころりとジャガイモたちが土の中から飛び出してきて、思わず「わぁ!」と声を出してしまいます。

 盛男おじいちゃんの畑はどの畑も土がフカフカで、サラサラなのでスコップで掘っていても疲れを感じなかったし、こんなに楽しい経験はないだろうなと思いました。

 「せーの!はい、せーの!はい、」

 ノンストップでジャガイモ掘りが進んでいき、片手を広げたくらいのサイズのジャガイモがたくさん出てきて、その子たちが土にもう一度埋まる前に、すぐ、まりのちゃんがジャガイモを外の安全な所に取り出してくれました。
 まえちゃんと一緒にサクサクとジャガイモを掘り続けていくと、全身を使う作業で汗だくになったのですが、自分が強くなったような、どこまでも動けるような力強い気持ちになりました。まえちゃんもまりのちゃんもジャガイモ掘りのプロフェッショナルだなと思うくらい、動きが俊敏で綺麗で、私も2人についていくように、時にお互いにフォローし合いながら作業をする時間がとても楽しかったです。

 

 今日は最高気温が29度と外はとても暑かったのですが、やっぱり力を出すのは気持ちいいです。汗をかくのも、動いて疲れるのもものすごく気持ち良くて、楽しくて、心の奥底で楽しさが爆発しているようでした。
 春ジャガイモはメークイン、アンデス、デストロイヤー、きたあかり、出島の5つの品種を育てているので、品種が変わるたびに、新鮮な気持ちになりました。

 

 山小屋の畑にいると、地域の方が「これは何の品種ですか?」と声をかけて下さったり、私たちがジャガイモ掘りをする様子を楽しそうに見て、一緒に笑って、大きな芋が出てきたら喜んで下さってとても嬉しかったです。

 青空市場の前、上の畑、おじいちゃんの家の前の畑が終わったら、最後の30分で梅林と山小屋の2枚の畑に分かれて芋掘りを進めました。私たちのチームは梅林を進めたのですが、30分という時間を思いながら急ぎ足でジャガイモ掘りをして、ビタミンC水を飲んで、また掘って、ラストスパートを全力でするのが気持ち良かったです。

 「終わったー!」

 山小屋から古吉野までは車で20分程度、時間がかかるので、12時35分には芋堀りを終える予定だったのですが、まえちゃんが「丁度、今35分です。すごい、すごいね!」と何度も声をかけてくれて、その度に嬉しくなりました。

 

 それから、まえちゃんがやよいちゃんチームの方へ電話をかけると、丁度「今終わりました!」という連絡が帰ってきて、そのタイミングや空気感に一気にパワーが回復しました。銀杏の樹の下で待っていると、坂道の上からなつみちゃんとまえちゃんがダッシュで駆け下りてきて、その2人が髪の毛を風になびかせて、爽快に走って来てくれて、それでまた私の熱々になった汗だくの身体も、一気に涼しげになりました。
 そして迎えた午後。もう、芋堀りは何でこんなに楽しいんだろうと思うくらい楽しくて、芋を掘れば掘る程、元気が出ます。力を出せば出すほど、力が湧いてきます。

 まえちゃん達とスキップするように新いいとこ畑に向かうと、途中、パラパラと雨が。

 「あ、雨だ」

 まえちゃんがそういうので、すかさず「この雨はまえちゃんにしか見えないみたい」と私が返して、何としても、芋堀りをしたい、私。

 「まあ、通り雨だよね」「うんうん!」

 畑に着くと、思っていたよりも雑草が生えていたり、メンバーも午前の半分くらいで、4チームしかできなかったのですが、それもまたやる気に繋がります。
 すると、ポツポツポツ。雨が降ってきたと思うと、すぐに本降りになり、空は晴れているのに雨はやみません。
 「村田先生、なのはなに来てくれるのかな?」
 私がいうと、まえちゃんが「お父さんたちと一緒に、村田先生も古吉野に向かってきているのかもね」と笑ってくれました。

 「いや、お父さんたちが途中で寄り道したのかもしれない。だって、お父さんは晴れ男だから、雨が降るはずない」
 結果的に、通り雨ということにして作業は続けていたのですが、出張に出かけていたお父さんたちは徐々に、古吉野方面へと近づいてきているようで、空がどんどん晴れて行きました。

 

 夜にお父さんたちが出張から帰ってきたとき、「数日の間、留守にしたから、夕食には間に合おうと思って、一度も止まらずに帰ってきた」という話と、「村田先生にもあってきて、誕生日黒板を喜んでくれた」ということを話してくれて、偶然にも、ジャガイモ掘りとの会話と重なるところがあり、1人で笑ってしまいました。

 雨でジャガイモ掘りをしていると洋服が濡れてしまったのですが、それもまた気持ち良かったし、その後晴れてからは身体でサウナを作っているかのように洋服から水が蒸発していくような感覚がして、汗だくになったのですが、それはそれで面白く感じました。

 

 午後からはまえちゃんとりんねちゃんとのトリオで作業をして、「せーの!」という掛け声がどんどん早くなって、スピードも上がっていくのを感じました。今日1日で、6枚の畑のジャガイモ掘りを終わらせることができて、とても嬉しかったです。
 今年のジャガイモは、それほど収量は多くはないのかもしれなかったけれど、質が良くて状態や収穫のタイミングもベストで、傷芋も0.5割あるかないかでした。サイズも小さすぎず、大きすぎず、とても形も良くて、毎食後に野菜切りの当番に入っている私にとっては、早くジャガイモを切りたいという思いに駆られるほどの、綺麗なジャガイモでした。
 ああ、早くりゅうさんにジャガイモ料理を作ってほしいです。ポテトサラダになるのか、揚げ煮になるのか、茹でても炒めても、何になっても美味しいジャガイモを頂けるのが楽しみです。