「みんなで光りだす」 みつき

6月4日

 今日も、とてもいい天気でした。
 青い空の下、お父さんお母さんやみんなと、稲の手植えができて、清々しい気持ちでいっぱいになりました。

 1週間ぶりに池下田んぼに向かうと、ふと「あれ?」と感じました。
 どろんこ運動会のときには、決戦の場所として、広々として見えたのに、今日見てみると、田んぼはなんだかすごく小さく見えました。

 やはり、手植えはあっと言う間に終わってしまいました。
 お母さんのカウントに合わせて、ちゃっちゃと植えていくのは、自分が機械になったようでした。みんなと同じタイミングで顔を上げるのも、上から見たらどうなっているんだろうと気になったし、楽しかったです。
 泥の中は、ふわっとぬるっとしていて、足を包まれているようで、気持ち良かったです。なのはなの田んぼが気に入ってくれたのか、豊年エビも、びっくりするくらい大量にいて、みんなと捕まえてみたりしました。クリオネみたいに透明の身体で、スーッと泳いでいく様子がかわいいかったです。豊作になるだろうなあ、とうれしくなりました。

 お父さんと永禮さんの田植えの応援もさせていただきました。
 お父さんも永禮さんも、わたしたちに向かってにこにこ笑顔で手を振ってくださって、それでも完璧にまっすぐな稲の列! 本当にすごいなあと思いました。
 田植え機のカチャンカチャンカチャン、という音も、とても好きになりました。安心する心地よい音とリズムで、目がうっとりとして、眠れそうでした。
 みんなと、「おとうさーん!」「ながれさーん!」と叫んだり、手を振ったり拍手するのも、心がぽかぽかしました。好きな人の応援をするのはしあわせです。

 夜には、浴衣を着て、みんなと蛍を見に行きました。
 今年の浴衣は、あゆちゃんに選んでいただきました。少し背伸びして、紺と白の浴衣に、黄色の帯です。ちょっと照れくさいけれど、ちょっと堂々としちゃってみたり、なんだかにやにやとしてしまいました。
 みんなの浴衣も、とってもかわいくて綺麗で、浴衣を着る機会が、本当にうれしかったです。
 川のそばに行くと、蛍があちこちで光っていました。
 でも、決して目にうるさいものじゃなくて、すぐに消えてなくなる、そのちいさな光が、尊かったです。

「そのうち時間が経ったら、みんなで同調して、光りだすんだ」とお父さんがおっしゃっていました。
 じゃあ、蛍もさみしくないんだね、わたしと同じだね、と思いました。
 蛍とお別れをして、みんなと古吉野へ帰る坂道が、たまらなくしあわせでした。