「袋がけで感じたこと」 るりこ

6月1日

○袋がけで感じたこと
 今日は桃の袋がけを進めて、石生桃畑の全部の木の袋がけが完了しました。
 午後からはお母さんが、「ピンクのユニフォームを着ていったらいいよ」と声をかけてくださり、あんなちゃんが用意してくれた、お揃いのピンクのポロシャツを着て、袋がけをしました。着ていても気持ちが上がるし、石生田んぼの真ん中にピンク色が浮かんでいたら、通りがかりの人の目も引くだろうなと思いました。とても可愛いピンクのポロシャツが嬉しいです。

 午後からは午前のメンバーに加えて、さやちゃんとまっちゃんとあけみちゃんも入ってくれて、9人で進めました。
 袋は掛けすぎにならないように、1本の木に取りかかる前に、あんなちゃんが何枚かけるのか大体の見当をつけてくれます。石生桃畑の木は大ぶりなので、袋の枚数も多くて、加納岩白桃は700~800枚前後をかけました。

 初めにあんなちゃんが、100枚単位で束ねてある袋を、700枚目安なら7束、800枚目安なら8束、というふうに用意してくれて、それをみんなで分け合って使います。
 自分の手持ちがなくなったら、多く持っている人から分けてもらうようにしています。

 今日も、石生桃畑の最後の1本、1番手前の浅間白桃の袋がけをみんなで進めました。
 途中から袋がなくなって、「袋、分けてもらえると嬉しいです」と声をかけると、まっちゃんやさやちゃん、みつきちゃん、まよちゃんなどが、「あるよ、あるよ!」「わたしもたくさん持ってるよ!」と、とても明るい返事を返してくれて、気前よく袋を分けてくれました。
 わたしは心の中で、「袋を分けてください」というのが、何となく申し訳ないような、誰かの手を止めてしまうのではないかという申し訳なさで、毎回、言いづらいなと感じる部分がありました。
 でも、今日は、まっちゃんとかまよちゃんとかが、「いいよ、いいよ!」と、何の心配も申し訳なさもいらないよ、という言い方で返してくれるので、(わたしの感じていた気持ちは必要のないものだったのだな)と思いました。

 そして、あけみちゃんとかひろこちゃんも、自分の手持ちから気前よく、「はいっ!」とたくさんの袋を分けてくれるのも、すごく心が温かくなりました。
 誰からも、自分の手持ちが少なくなることに対する躊躇みたいなものが一切なくて、それに比べて、わたしは自分を守ろうとしていたなと思いました。
 でも、これからはそんな小さな自分は捨てて、まっちゃんやさやちゃんのように、袋をたくさん持っているときは、「わたし、たくさんあるよ!」と大きな声で返してあげて、そして半分とかに拘らず、みんなの袋なのだから、みんなで必要な場所に回そうという気持ちで、気前よく渡せる人になっていこうと思いました。

 そんなことを思っていた夜の集合で、お母さんが話してくださった言葉が、今日の自分にものすごくぴったりきました。
「長い間、一緒にいて、お互いにみんながどんな性格なのか知っているのだから、もっと兄弟(姉妹)のように声を掛け合えばいいんだよ」(ちょっとニュアンスが違うかもしれませんが)
 お母さんがおっしゃってくださった、『兄弟(姉妹)』という言葉が、すごくすごく嬉しかったです。
 必要のないところでみんなに申し訳ないと思ったり、または自分を守ろうとすることはここでは一切しなくてよくて、みんなともっとオープンな気持ちで毎日いたらいいんだと思いました。
 そして自分も『兄弟』の1人として、今日、自分が感じた嬉しさを返せるように、返事1つにしても明るく、作業やその場の空気を作る1人として、元気にいたいと思いました。
 桃の袋がけの空気が明るくて、また明日も楽しみだと思いました。