「最初から最後まで」 あんな

5月28日

◆泥んこ大会
 池下田んぼでどろんこ大会をみんなでしました。楽しかったです。
 種目は、タオル相撲、チャンバラ、ポートボール、リレー、タイヤ取りの5種目で、4チーム対抗で戦いました。

 今年は相撲がなかったのですが、代わりにタオル相撲ということで、お父さんが昼食のときに説明をしてくれて、幾つかの技も紹介してくれたのですが、競技中は技のことを思い出せずに、がむしゃらに戦ったという感じでした。

 私は、黄色のまえちゃんチームで、ちさとちゃんチームとの対戦でした。立候補制で出場順を決めたのですが、1番に誰も手を挙げなかったので、じゃあ私が、という感じでいきました。この種目自体の1番目なので、思い切りやりたいようにやってみよう、むしろ暴れまわってやれというような意気込みでした。選手宣誓のときに、「サービス精神を発揮して」という言葉があり、今日は最初から最後までなんだか強気でした。

 私はちさとちゃんとの対戦でした。真っ白なタオルを掴んで、行事のお父さんの声とともに、無我夢中という感じで始まりました。絶対負けられない、という気合いでした。ちなみに、これは相手が誰であっても、私はそう思いました。引いたり押したりしながら、どうしようかなと思ったのですが、力づくで思い切り前に押していき、ちさとちゃんがバランスを崩し、ちさとちゃんと白いタオルが泥に染まり、私は歓声を上げて、チームのみんなのところに走っていき、ハイタッチを交わしました。みんなが笑顔で褒めてくれて嬉しかったです。

 もともと相撲が一番くらいに好きな競技だったのですが、タオル相撲もなかなか面白くて、見ていても楽しかったです。同じチームのななほちゃんが、お父さんが紹介していた、タオルを自分に巻き付けて倒す技を見事に決めていて、印象に残っています。
 チャンバラはよくわからないうちに終わってしまったのですが、勝ててよかったです。きちんと狙って「パーン!」と打って勝っている人は、かっこよかったです。りゅうさんが凄い気合いとともに上から飛びかかってくる寸前に、胴でパン! と決めていたちさとちゃんが、冷静でかっこよかったです。動きが速くて、勝敗がわからない試合も結構あり、お父さんはすべて見逃さずにジャッジしていてすごいなと思いました。

 私はタオル相撲でもチャンバラでも、比較的綺麗なままだったのですが、ポートボールでは白熱して泥染めとなりました。やっていても楽しかったですが、りゅうさんチームの、りゅうさん、ふみちゃん、どれみちゃん、ゆりちゃんのボール回しが、本当に見事で、鮮やかで、本当に見とれました。
 私はボールが滑って、うまくキャッチできなかったり、技術的にもプラン的にも良いところに投げられなかったりしました。また、複数の人が団子のようになってボールを抱え込んでしまっているとき、どうしたらいいのかわからず、立ち尽くしてしまいました。5分間といえども身体がきつかったのもあり、このきつさは、小中学校のときにサッカーなどをしたときの感覚で、大人になってもそういうのを味わえるのが、ありがたいことだと思いました。
 黄色チームはなかなか点数を取れずに苦戦しましたが、青チームや他のチームは、次々と点を獲得していたりして、見ていて気持ちよかったです。

 リレーも恒例で好きな競技で、個人的には、今年は、泥の中での走り方を習得できて、2回戦目で1人抜くことができたのが、非常に嬉しかったです。チームの人も、「あんなちゃん、すごく速かったね」と言ってくれて、私はどちらかというと遅いほうだと思っていたので、躍進感がありました。私は長ズボンをはいていましたが、それを膝上までたくし上げて足を身軽にして、あとは腿をできるだけ上げて腿上げのようにして走るというのが、私が習得したことの概要ですが、これまで、本気で走ることができていなかったけど、力と気合いが合致して、速さに繋がったという感じがしました。

 それは、勝負中に、顔が真剣になっているのが自分でわかり、そのことでも感じました。これまで、こういう場面では、私はヘラヘラ走りしかできていなかったと思います。
 自分の話ばかりになってしまいましたが、チームのみんなが走っているときも楽しかったし、反則ルールが設けられても、誰も反則らしいことはしていなくて、とにかくあっという間の出来事でした。
 
 最後のタイヤ取り合戦はみんなの執念と力強さを感じました。りゅうさんが、夕食のときに、「みんなの力が強くなっているのを感じた」と話してくれていましたが、本当にそうかもしれないなと思いました。ゆいちゃんの顔だけ出ているのが、笑ってしまったけど、どこか心配であり、どこか怖くて、すごいなと思いました。

 まえちゃんの黄色チームは、りゅうさんの青チームと対戦で、負けたら罰ゲームという感じの状況だったので、負けられないという気合いでもって臨みました。作戦では、私とあきなちゃんとひろこちゃんで、小さいタイヤをダッシュしてかっさらってくるという予定でしたが、うまくいかずに、2つも取られてしまいました。ひろこちゃんたちと協力して、1つはゆりちゃん付きで引きずってきましたが、結構な労力でした。タイヤを奪いあっているとき、この小さいタイヤ(1点)にどれほどの労力を注いで、大きいタイヤ(3点)の応援にどのタイミングで行くべきか、一瞬迷いましたが、ひろこちゃんが頑張っていて、一緒に小さいタイヤを持って帰ってこれてよかったです。

 その後、大きいタイヤに取りかかりましたが、チーム全員で取り付いて、本当に、誰が誰だかわからなくて、誰かわからないけど憎らしいくらいにみんなそれぞれ執念深くて力強くて、なかなか勝負が決まりませんでした。私はタイヤに取り付いた幾つもの手や足を引きはがしたりしていましたが、それを見て笑っているのがふみちゃんの声で、この手はふみちゃんのものだったのか……と思い、なんだか申し訳ないような恥ずかしいような、ということもありました。

 それでも、一瞬の力のバランスの問題なのか、黄色側に大きくタイヤが移動する瞬間があり、(それはもしかしたらりゅうさんに食らいついていたななほちゃんの力によるものだったのか、そうでなかったのかはわかりませんが)、それで希望が見えて、このまま人ごと持っていきましょうというような感じで、みんなで頑張ってタイヤを引きずっていく努力をしている途中で、終了となり、りゅうさんのチームと当たったときに「えー」、とみんなで言っていたけど、黄色チームが大きいタイヤを2つと小さいタイヤも幾つか取って、結構な勝ちで、嬉しかったです。
 おかげで、逆転できて、罰ゲームにもならずにホッとしました。

 しかしこの、泥浴びせの罰ゲームがくせ者で、罰ゲームのはずが、大反撃にあって、泥の大きな塊が右目に命中して、目が開かなくなり、その後しばらく陸に上がって目を拭いていましたが、自分が「大きい泥を投げてやれ」という邪な気持ちがあったとばっちりのように思いました。 
 いつの間にか、日が弱まり、風が肌寒くなっていました。子供の頃、プールとか海で思い切り泳いで遊んだあとのようなぐったりとした重い疲労感で、そのような疲労感を感じられて、嬉しかったです。