【5月号⑫】「牛肥撒きの旅へ」ふみ

  
 次に植える野菜に向けて、肥料入れのツアーをしました。一日で、この日、目標としている畑の肥料入れを完了させる目標でみんなと行いました。肥料入れをする畑と、ジャガイモの追肥土寄せの畑があり、肥料入れをする畑から行っていきました。最初に行ったのは、下町側下畑です。エルフに積んだ牛肥を畑に撒いていきました。

 私は、まえちゃんと一緒にエルフの荷台の上に乗って、牛肥をスコップでテミに入れていきました。牛肥の香りが強く、新鮮な牛肥を畑に撒けることが嬉しいなと思いました。

 牛肥からは湯気が立っていて、その日、気温も高かったため、牛肥の熱とともに、とても暑かったです。汗がとまらないくらい暑かったけれど、みんながテミを持って、笑顔でスタンバイしてくれていて、みんなが肥料を撒くスピードが早く、あっという間に一枚目の畑が終わりました。

 みんなが次々に空になったテミを持ってきてくれるので、牛肥をテミに入れるのが追いつかないくらいだったけれど、そのスピード感のある作業が楽しいなと感じました。

 次なる畑に植わる野菜は、サトイモで、近々植えつけがあります。みんなのスピードはさらに速くなっていき、牛肥を入れるのもスピードアップをしました。

 勢い余って、テミを持ってスタンバイしてくれているななほちゃんに牛肥をかけてしまって、「私に撒いてるよ!」と、ななほちゃんと一緒に笑い合えたり、その時間がすごく楽しかったです。

 私は、大人数作業が好きだと感じます。みんなの笑顔がすぐ近くにあって、みんなと声を出しながら、作業をしている時間が本当に楽しいです。

 今日も、みんなが「はい!」と空テミを持って待っていてくれて、私も牛肥を入れ終わったら「はい!」と返事をして、そういう声かけも本当にあたたかい気持ちにもなります。

 二枚目も終わり、三枚目、四枚目……と進んでいき、午前中で八枚の畑の肥料入れが終わりました。

 途中で、牛肥を取りに行っている間に、ハウス周りの草取りをみんなでしたり、午前中にみんなと八枚の畑の肥料入れを終わらせることができて、とても達成感があって嬉しかったです。

 肥料入れをしたあとは、お父さんや須原さんががトラクターで耕してくれました。

 斜畑に行ったときに、ななほちゃんが「虹だ!」と空を指さして、教えてくれました。みんなで虹を見られたことも嬉しかったです。今日の作業がうまくいくような気持ちになったし、応援してくれているように思いました。

 午後は、第一鉄塔畑上に肥料入れをしました。午前より人数は少し減ったけれど、みんなのスピードは変わらなくて、いつもみんなが笑顔でした。

 私は、その畑では肥料を撒きました。バケツリレー方式で、テミに入った牛肥を受け取り畑に撒くと、ペイントしているみたいで楽しかったです。絵を描いているような感覚になりました。
  
   
 小さめの畑だったので、肥料入れは十分ほどで終わりました。肥料入れをしているとき、畑を走ると、風が身体にあたり、火照った身体を冷やしてくれて、気持ち良かったです。肥料入れをする畑はすべて完了し、次は、ジャガイモの追肥、土寄せに移りました。

 梅見畑に行くと、ジャガイモが芽を出して待っていてくれました。草丈は八センチほどでした。土はさらさらで土寄せがしやすく、土を寄せるとジャガイモが安定して、とても安心した気持ちにもなったし、これからたくさん実をつけてくれたらいいなと思いました。

 一畝終わると、「次の畝に入ります」とあちこちで声が聞こえて、みんなと土寄せを進めていく時間があっという間に感じました。次の畝、次の畝と進んでいくうちに、あっという間に最後の畝になり、「終わった−!」とみんなと笑顔になれた時間が嬉しかったです。

 この一日で、目標としていたすべての肥料入れが終わり、とても達成感がありました。肥料入れツアーが、贅沢な時間に感じて、本当に楽しかったです。