「盛男おじいちゃんの山で」 りな

 今年のゴールデンウィークは、家族みんなで2泊3日の山小屋キャンプをしました。そして、今年のキャンプで私は初めて、山の中、テントで寝る体験をしました。盛男おじいちゃんの山で、みんなで1日中遊べることが、とても幸せで恵まれているなあと思いました。

 今回、私はかにちゃんチームに入らせてもらって、『新聞紙ファッションショー』の実行委員をしました。チーム発表と、実行委員の準備が始まったのは、ゴールデンウィーク初日で、お仕事組さんやりゅうさんもお休みでいてくださった日でした。私はウォークラリーの実行委員をしたことはありましたが、新聞紙ファッションショーの実行委員になるのは初めてでした。新鮮に感じながら、チームのみんなとまず初めにテーマについて話し合いました。

 みんなで話し合って、3つの案が出てきました。一つは、スプリングコンサートと関連して、「ダークマターが見たい服」、2つ目は次回のコンサートにちなんで「人体」、3つ目は、「戦士」でした。お父さんとお母さんに確認に行かせてもらったときに、お父さんからなぜその選択肢が出てきたのか、と質問を受けて、それをはっきりと言うことが出来なかったし、自分たちで一番このテーマでしたい! という意思が弱かったです。お父さんとお母さんに決めてもらうような、いつまでも受け身でいるのではなく、いつでも自分の役割に責任を持って、意思を持って決めないといけないのだと思いました。

 お母さんが、「今のなのはな全体の流れを見て、その流れに沿ったテーマにするんだよ」そう教えて下さりました。お父さんとお母さんにたくさんアドバイスをいただきながら決まったのは、「あらゆる抑圧、ハラスメント、危機に負けない 女性戦士の美しい服」でした。今もなおウクライナでは女性も若者も戦っています。それを忘れてはいけないし、私達もあらゆる危機にも屈せず、逃げずに戦える人になるんだ、と思いました。
 お父さんが、服に、その人の生き方や心持ちが表れるんだと教えて下さりました。テーマの前半も、お父さんが考えて下さりました。服を作るみんなやモデルさんが、女性戦士のような、強い気持ちになれる素敵なテーマだなあと思いました。

 テーマを発表して、各チームにフォーマットを書いてもらいました。ゴールデンウィーク中、夜の時間も使って、チームのみんなが新聞紙ファッションショーの作戦を立てている姿があって、嬉しかったし、どんな衣装を考えているのかなあとワクワクした気持ちになりました。
 私達も、新聞紙や各チームに渡すおまけ材料の色紙を用意しました。体育館は、青と黄色基調に飾りつけをしました。お母さんが、白い竹のオブジェをステージに置いて、お城の雰囲気にしたらいいよと教えて下さりました。真ん中に竹のオブジェを置いて、緞帳幕には小さな星を取り付け、スプリングコンサートの舞台背景で使った大きな星を飾ると、夜空のようで本当に綺麗でした。真ん中のアーチと、バスケットゴールをテグスでつないで、大小の星を吊ると、まるで星が宙に浮いているように見えるし、空間も広がって、ススケールが大きくなりました。お母さんが、「すごく綺麗!」と言ってくださって、とても嬉しかったです。

 5月3日、山小屋キャンプ1日目です。この日、私はあんなちゃんや何人ものみんなと一緒に、桃の霜対策をしました。初めての2台体制で、2チームに分かれて畑を回りました。霜対策に行く、となるととても緊張しました。でも、あゆちゃんやりゅうさん、何人もの強力な仲間がいて、とても心強かったです。2チームに分かれていても、最後には開墾畑で全員が揃って、みんなの存在を近くに感じました。

 暗い夜の桃畑に、オレンジの炎の光が点々と浮き上がっている光景や、日の出前、空がピンク、黄色、青へとグラデーションになっている光景など、日常では見られない光景が、本当に綺麗だなあと思いました。日の出は、5時15分、りゅうさんが情報をみんなに届けてくれました。日の出の時刻目がけて、全員が石生の桃畑に集合しました。

 集合したころには、すっかり夜が明けて明るくなっていました。桃の実は2センチぐらいに大きくなっていて、霜に当たっていませんでした。霜から無事守ることが出来ました。
 みんなで、「まだかな、まだかな」と言って、もうすぐにでも出てきそうなオレンジ色の空を眺めました。そして、みんなと、日が出てくる光景を見ることが出来ました。
 玉子の黄身のような、真ん丸の、燃えるようなオレンジ色の朝日をみんなと見ると、とても満たされた気持ちになりました。そして、こんなにも太陽の力は大きいんだなあと思いました。夜も明けるし、霜も溶けるし、私達も、太陽を見てとても安心した気持ちになりました。まるで、夜の霜対策をした時間が幻だったかのように、貴重な時間に感じました。
 キャンプ1日目を、清々しい、満たされた気持ちで迎えられたことが、本当に嬉しかったです。

 盛男おじいちゃんの山の中は涼しくて、とても心地が良かったです。山を歩いていると、おじいちゃんと一緒に山の中を歩いた記憶がたくさん思い出されました。おじいちゃんにたくさん植物の名前を教えてもらえて、一緒に山を歩けた時間が、本当に貴重で大切だったのだと思いました。
 今回のキャンプのテーマは「サバイバル」でした。自給自足で食べるものを確保したり、寝る場所を確保する知恵をたくさん覚えたいなあと思いました。
 今の時代は食べ物が余るほどたくさん手に入って、快適な家はあって、服もたくさんあるけれど、それは持続可能ではなくて、当たり前ではないのだとおもいました。自給自足が出来ること、火を起こせること、どこであっても寝られることが、生きるためにとても強みになることなんだなあと思いました。
 
 チームのみんなと山を整地して、テントを立てます。私は、テントの立て方も分かりませんでした。でも、なおちゃんや、チームのみんなが教えてくれて嬉しかったです。テントを立てた場所は、元は傾斜が付いている場所で、チームのみんなと傾斜を埋めるために、低いところに土や枝や、板や、色んなものを詰め込みました。そして、ひとまず完了することが出来ました。テントを立てる時に、どうか平らになっていますように、と祈りながら立てました。

 午後は、山小屋ウォークラリーでした。私は密かにウォークラリーをとても心待ちにしていました。これまで実行委員はしたことがあったけれど、遊ぶ側として、ウォークラリーを回ることはなかったからです。今年のウォークラリーは進化していて、新しいアトラクションや、タイムで得点が付くルールも増えていました。
 新しいアトラクションでは、「ジップライン」というものが増えていました。「アーアアー」と書かれた看板の先を進むと、みつきちゃん、まなかちゃん、あきなちゃん、須原さんが待ち構えていました。そこには、まるで夢のようなアトラクションが設置されていました。それは、木と木の間にワイヤーが張られて、そのワイヤーを滑ることのできる装置です。少し登ったところから、木にまたがり、「アーアアー」と実行委員さんのかけ声と共に一直線に滑ります。想像以上に、高スピードでどんどんスピードを乗せて滑っていくので、まるでジェットコースターに乗っているようにハラハラしました。

 景色が一瞬で通り過ぎていくのがとても楽しくて、まるでターザンになったようでした。実行委員さんからの質問は正解することが出来なかったけれど、夢のようなアトラクションに乗ることが出来て、とても楽しかったです。

 チェックポイントとは別に、何か所かにクイズの看板がありました。石の重さを当てる問題は、みんなで石を代わる代わる持って、みんなと知恵を絞って考えました。みんなが目をつぶって石を持ったり、ご飯をよそう振りをして持ってみたり、500リットルのペットボトルの水を飲むようにして持ってみたり……。量りのないなかで、重さを当てるのは本当に難しいなあと思いました。思い込みでいくらでも重さを塗り替えることが出来て、本当の重さを正確に感じることがこんなにも難しいんだなあと思いました。

 道中に、山菜を探しました。去年、おじいちゃんから「りょうぶ」という植物の葉を食べることが出来ることを教えていただきました。今年も、同じ場所に枝打ち用の梯子が立てられていて、登って取りました。他にもコシアブラやミツバを見つけることが出来て、とても嬉しかったです。

 吹き矢では3チームほど重なり、待ち時間がありました。その間、山菜を探しました。ふと、チームのみんなを見ると、まことちゃんやどれみちゃん、よしえちゃん、チームみんなも薪を集めて周辺をうろうろとしていました。チームのコンテナを見ると、コンテナ山盛りに、薪が詰められていました。山の中には、乾いてよく燃えそうな天然の薪がたくさん落ちていました。薪を集めることも、とても楽しかったです。

 ウォークラリーの制限時間は2時間でした。2時間に一番近いチームには得点が入ります。最初は、『バード・セット・フリー』を歌って、『バード・セット・フリー』を30回歌ったら2時間だね! とチームのみんなと言っていました。しかし、5回も歌わないうちに、続けられなくなりました。作戦変更して、他のチームのみんなの進み具合や、太陽の位置で2時間をはかることになりました。

「少し急ごう!」みんなと最後の道のりは、早歩きで進みました。かなり太陽が移動してきているように感じました。最終のくくり罠のチェックポイント。くくり罠講習会を受けて、初めての実技でした。
 チームの中で、2グループ作って、2つの罠をかけます。私は、かにちゃんとまことちゃんと一緒のグループでした。まことちゃんが罠を仕掛ける穴を掘ってくれて、私はかにちゃんと一緒に、罠の準備をしました。
 一つひとつの工程を、慎重に、繊細に行いました。バネを引くのは、想像以上に勢いと力が必要で、戸惑うこともたくさんありました。かにちゃんと苦戦しながらもこれ以上縮められないところでしっかりネジを締めることができました。カモフラージュにとりかかったところで、罠を駆け終わったチームのみんなが、ヘルプに駆けつけてくれました。

 そしていよいよあんなちゃんの審査の時間です。カモフラージュはどちらもばっちり。そのうち片方は、時間の得点もプラスされていました。残すは、罠が弾けるかどうか。あんなちゃんがイノシシを装って竹の棒をずんずん罠に近づけていきます。
「ずぼっ」、曖昧な音がして、一瞬空気が固まりました。罠が竹を捕まえませんでした。空振りです。原因は、カモフラージュで草を厚く罠の上に掛けたことでした。とても残念でした。
 あと一つ。どうか弾けて下さい! 心の中で拝みました。これまでウォークラリーを歩いてきて、一番緊張する場面でした。あんなちゃんが、罠の中心目がけて竹を入れると、「バチン!」一瞬で、ワイヤーが竹を捕まえていました。
「やったー!!」かにちゃんと一緒に、飛び跳ねて喜びました。あんなちゃんとけいたろうさんに笑顔でお見送りしてもらって、ゴールへ向かいました。
 チームのみんなと一列になって、ゴールしました。タイムを見ると、「+1分」と書かれていました。とても嬉しかったです。総合得点での結果は、1位ではなかったけれど、盛男おじいちゃんの山の中で、思い切りみんなとサバイバルの遊びをすることが出来た時間が、とても濃い時間でした。

 夜はバーベキューとお父さんお母さんのライブを聞かせていただきました。みんなでお父さんとお母さんを囲んで過ごせて、とても温かい気持ちでテントに行くことが出来ました。山の中に入ると、真っ暗になっていて、ランタンがないと歩けないほどでした。テントに入ると、もうすでにチームのみんなが待っていました。テントの天井にはランタンが一つ吊られていて、薄明かりが付いていました。薄明かりを頼りに、みんなで明日の作戦会議をしたり、消灯直前までセブンブリッジをして遊んだ時間が、とても楽しかったです。

 消灯時間になって、テントで寝ました。交互の向きで寝ると、テントの中に6人が全身を伸ばしてもすっぽりと入りました。こんなにもテントは広いんだなあと驚きました。
 テントの中はとても暖かくて、こんなにみんなの体温は暖かいんだなあと思いました。寝てみると、少し傾斜が付いていることが分かりました。でも、寝ながら足で踏ん張ると、踏ん張れないほどのきつい傾斜ではなくて、すぐに眠りに落ちていきました。
 寝ながら、無意識のうちに、イモムシのように這い上がって寝ていました。ふと気づいてがばっと起きると、いつの間にか斜めに寝ていました。力を入れないと、ずりずり足がずり落ちていくので、どんどん隣のなおちゃんの寝る範囲が狭くなります。そうならないように、何度も這い上がりながら寝ました。

 夜明けは、少し寒くて起きました。うとうとしていると、鳥の鳴き声がすぐ近くで聞こえました。辺りが少しずつ明るくなっていっているのを感じました。もう朝なんだなあと思いました。
 起きたら、寝袋が2枚、上から掛かっていました。水やりに行ったよしえちゃんとまことちゃんの寝袋でした。いつの間にか二度寝をすることが出来ていて、それはよしえちゃんとまことちゃんが寝袋を上からかけてくれたからなんだなあと思いました。
 なつみちゃんとどれみちゃんも一緒に起きていました。なおちゃんは、まだ寝袋にくるまって、小さくなってすやすやと寝ていました。なつみちゃんとどれみちゃんとこっそりと、寝ているなおちゃんに5人分の寝袋を上からかけて、テントを出ました。

 朝の山は、冬の服を着ていても肌寒かったです。お庭でまっちゃんが焚火をしていて、なつみちゃんと一緒に火に当たると、身体の芯まで温まるような気がしました。
 台所では、あゆちゃんや朝食当番のみんなが朝ごはんを作っていました。おじいちゃんの山で迎える朝食は、フレンチトーストとシナモントーストでした。パンの耳には、何種類もあるジャムの中から、好きな物を選ぶことが出来ました。私は、シンガポールのカヤジャムを選びました。
 山小屋前で、ドラム缶を机にして、みんなで頂きますをしました。フレンチトーストはジューシーで、とても柔らかくて頬っぺたが落ちそうなぐらい美味しかったです。

 2日目は、吹き矢大会や、料理の鉄人をして、みんなで遊びました。
 料理の鉄人は、チーム全員の夕食を作ります。かにちゃんチームは、パエリアとポトフ、桃ジャムソーダを作る予定でいました。
 配られた食材と、道具のみを使って、調理をします。当日、お母さんが七輪をくださって、とても心強い道具となりました。
 限られた中での調理は最初戸惑うこともありました。まず、道具が圧倒的に足りないので、切った野菜を、調理までどう保管するといいのか、悩みました。すると、なつみちゃんがチラシを折って入れ物にしてくれて、そこに入れることが出来ました。

 かにちゃん、どれみちゃん、なおちゃんが七輪専属でパエリアをみんな分作ってくれていました。よしえちゃんとなつみちゃんはポトフ、私はまことちゃんと一緒に火の管理をしました。まことちゃんが、薪や木炭を使い分けて、入れてくれて、とてもかっこよかったです。私はうちわであおいだり、小枝を集めました。煙が目に入ると、とても痛くて、涙が出てきました。涙を流しながらも、まことちゃんと一緒に火を起こしているのが楽しかったです。ポトフは一向に沸騰する気配がなく、それでも根気よくうちわであおぎました。

 鍋の蓋の間から、ぷくぷく泡が出てきていると思ったら、ポトフがコトコトと沸騰していました。「見て、沸騰したよ!」まことちゃんが笑顔で言ってくれました。それがとても嬉しくて、沸騰したことに感動しました。
 ポトフの味見を私も少しさせてもらいました。コンソメ味の、優しい味が本当に美味しいなあと思いました。パエリアチームからは良い匂いを漂わせていて、苦戦しながらも、着実に上手になっていくかにちゃんやなおちゃん、どれみちゃんが凄いなあと思いました。
 セロリをポトフの中に入れたのですが、茎は使って、残った葉はどうしよう、みんなで悩みました。すると、よしえちゃんやかにちゃんがアイデアを出してくれて、油と塩で味付けをすることになりました。

 ジップロックにセロリの葉を入れ、油、塩を入れてシャカシャカ振って混ぜます。混ざったセロリの葉を味見してみると、ほとんど味が付いていませんでした。どうしよう……。そう思ったときに、かにちゃんが、ウインナーを薄く切って油でいためてベーコンのようにし、それを上から振りかけたらどうか、とアイデアを出してくれました。そういえば、余ったウインナーがありました。そんな使い道もあるのか! と驚きました。
 薄切りにしたウインナーを油でいためると、とても美味しそうな香りでした。カリカリになったウインナーは、焦げ目がついてとても美味しそうでした。ウインナーと炒めた油をセロリの上からトッピングします。まるで外国のサラダのようで、とてもオシャレになりました。

 山小屋前の畑からはっさくを取ってきて、なつみちゃんがはっさくの皮をつかって飾り切りをしてくれました。お父さんお母さんに味見をしていただく用の大皿が青色で、飾り切りのはっさくがとても映えていました。「ウクライナカラーだ!」とみんなで言いあいました。
 お父さんとお母さんの審査の時間はとても緊張しました。他のチームの料理も、とても美味しそうでした。みんなで作ったパエリアとポトフ、桃ジャムソーダを夕食で頂きました。私達が作ったとは思えないぐらい、とても美味しかったです。ポトフの根菜が、とても柔らかくて、甘くて、ちゃんと火を通すことが出来て、良かったなあと思いました。
 炊飯器もなく、コンロもないなかで、みんなと試行錯誤して作ったご飯が何よりも美味しく、食べられることがありがたく感じました。

 2日目の夜は、古吉野で寝ました。布団で寝るのは2日ぶりでした。テントで1日しか寝ていないのに、寝る時に、テントで寝た感覚を覚えていました。だから、枕があって、ふかふかした布団があって、地面が平らなことが、こんなに寝やすい環境だったんだなあと気が付きました。布団に沈んでいくかのように、寝返りせず、ぐっすり寝ることが出来ました。

 3日目は、いよいよ新聞紙ファッションショーです。当日直前になって、もう少し各チームのおまけ材料を増やしたり、部屋の片づけをしました。そして、部屋の真ん中に、新聞紙と、道具を置きました。みんなは山小屋へ片付けに行って古吉野にはいません。少し、サンタクロースになった気持ちで、ワクワクしました。

 午後から新聞紙ファッションショーは始まりました。最初に、実行委員のみんなと一緒に寸劇をします。寸劇は、なおちゃんが考えてくれたものでした。当日、なおちゃんはお仕事でいませんでした。でも、昨夜、忙しい中なおちゃんが寸劇を見てくれて、とても面白い演技指導をしてもらって、練習できた時間がとても楽しかったです。なおちゃんの気持ちが嬉しかったです。

 私はタイムコールの役割をさせてもらいました。制作時間の中で、計3回のタイムコールをします。タイムコールをしながら、やよいちゃんチームに入らせてもらって、制作に加わりました。
 やよいちゃんチームのモデルさんはれいこちゃんで、ピンクのカラーでした。やよいちゃんがイメージ画像を見せてくれて、その画像に沿って、作っていきました。
 私は、れいこちゃんのスカートの蛇腹を折らせてもらいました。折っている間、さくらちゃんやまっちゃんがれいこちゃんのブーツを作っていました。さくらちゃんはブーツのヒールまで、新聞紙で作っていて、靴屋さんのように、れいこちゃんの足を採寸して作っていて凄いなあと思いました。
 色んな大きさの蛇腹を組み合わせてスカートを作ると、シャープで、とてもかっこよくなりました。れいこちゃんの左肩には、尖りも付いていて、れいこちゃんがとてもかっこよかったです。

 メイクをしたれいこちゃんはきりっとして、背筋をピンと正してステージに立つ姿が、戦士のようでとてもかっこよかったです。他のチームのモデルさんも、実行委員で考えていた以上に、デザインが緻密で、工夫が凝らされていました。
 モデルのよしみちゃんの衣装も、頭から足先まで本当に可愛くて、セーラームーンのようで、とても嬉しかったです。今回は、「あらゆる抑圧、ハラスメント、危機に負けない 女性戦士の美しい服」というテーマでした。テーマに沿って、モデルのみんなが凛々しくてとても綺麗で、これまでよりももっと、美しい衣装がたくさん生まれました。みんなも、衣装を考えたり、当日の作る過程も楽しんでくれたのではないかなあとおもって、とても嬉しかったです。

 山小屋キャンプを家族みんなと出来て、生まれて初めての体験もたくさんあって、本当に楽しかったです。自分たちで作った野菜やお米を、毎日美味しく頂けることや、温かい布団で寝られることが、当たり前ではなくて、とても恵まれていて、ありがたいことなんだなあと思いました。火を起こしたり、みんなでぎゅうぎゅうになってテントで寝たり、自分たちで料理を作った山小屋キャンプの3日間を忘れずに、毎日を過ごしていきたいです。