5月15日(日)「それぞれの工程に、工夫を重ねて ――播種の日。2022年のお米づくりスタート!」

5月15日のなのはな

 いよいよ播種の日です。1日を通して家族みんなで播種をし、これから苗を育てるグラウンドに、苗箱を並べていきました。
 朝9時、みんなで中庭に集合しました。
 中庭には播種機がセットされ、体育館の前には育苗トレーが整然と積まれています。すべてのトレーに焼土がきっちりと詰められて、あとは種籾がまかれるのを静かに待っているようでした。

 

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 種籾は、うるち米(ミルキークイーン)、もち米、紫黒米、すべての品種が良い具合に芽を出して播種を迎えることができました。数日前から芽出しのチームのみんなが、芽が出そろうように見回りや手入れをしてくれました。品種によって芽が出る早さが違い、芽の出方に合わせてお湯から上げたり温度を調整したりと、こまやかな手入れや、みんなの気持ちを感じて、種籾が芽を出してくれているように思えました。出るのに時間がかかっていると聞いていた紫黒米も、無事に芽が出ていました。

 

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 準備が整い、播種機が動き始めます。
 トレーを置くとベルトに乗って、まずかん水され、次にもみがまかれ、最後に覆土されてトレーが出てきます。
 かん水する量や、種籾が播けているか、覆土の厚さなどを、お父さんやあゆちゃんが微調整していました。播種機は、見ているとゆっくり流れていくように見えますが、無駄なトレーは出せないと思うと、トレー1枚が1つの工程を通過するのは意外と速く、軌道に乗るまでは緊張感がありました。

 調整できたら播種機はその通りに動き続けてくれますが、水圧が変わったり、トレーの大きさが微妙に変わったりするので、あゆちゃんが播種機についてこまめに調整してくれました。播種機が動き続ける間中、流れていくトレーから気持ちを離さずに調整してるあゆちゃんがすごいなと思いました。

 途中、播種機から音が鳴るようになると、お父さんが部品に潤滑スプレーをかけてくれて音が鳴らなくなったり、覆土の土がうまくかからないことがあると、播種機の部品を取り外してトレーを置く位置を調整したりと、問題もすぐに解決できる、自分も心を遣って、そういう作業をしていきたいなと思いました。

 

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 さて、播種機を通って出てきたトレーはみんなの手でグラウンドに運ばれます。今年は田んぼの面積が3町3反4畝に増えるに伴い、トレーの枚数も増えて、1日通して播種をするため、トレー運びは午前部隊と午後部隊に分かれていました。
 まりのちゃんが播種機からトレーを取って渡してくれます。「はい」「はい」とまりのちゃんからトレーを受け取る嬉しそうな声がいつも聞こえてきました。
 トレーを受け取るときの笑顔や、それを大事そうに運ぶみんなの姿があって、みんなの手で1枚1枚運ばれていくから、より大切なものになっていくんだなと思いました。

 

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 順番を待つ間は、お母さんの提案で、グラウンドや中庭の草取りをするのが恒例です。今回は、前後半で分かれていたために少し人数が少ないので、草取りをする余裕があるかなと話していましたが、トレーを運びながら草取りも順調に進んで、グラウンドや中庭がきれいになっていきました。どこを見てもみんなが楽しそうでした。

(なる)

 

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 ここからは、私がグラウンドから見た光景をお伝えします。

 播種された育苗トレイを、みんなが代わる代わる、途切れることなくグラウンドに運び続けてくれました。
 永禮さんとさやねちゃんが、トレイを受け取ってくださり、まっすぐ2列に並べていってくださいました。
 トレイを届けてくれるみんなや、受け取ってくださる永禮さんたちの笑顔が、最初から最後まで嬉しかったです。

 

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 グラウンドには、列の基準となる水糸が平行に7本張られ、周囲にはミラシートをとめるブロックが配置され、準備は万全でした。
 まず、左官職人さんたちによって、トレイの周囲に土が盛られていきます。
 育苗トレイに、隙間風が吹き込んでカビが生えてしまうのを防ぐための工程です。
 こてを使って、滑らかに土を盛っていく様子は、まるで壁塗りをしているように美しかったです。

 

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 次に、それを追いかけるようにして、種籾の消毒を行いました。
 私は今回、つきちゃんと一緒に、消毒部隊を担当しました。
 エンジン動力噴霧器を使って行うのは、初めての試みで、ドキドキワクワクでした。

 初めにまえちゃんから教えてもらった、目安の量は350リットル。
 10リットルで20トレイずつ撒いていく計算で、ちょうどよい塩梅を探しながら、つきちゃんと一緒に散布していきました。
 段々と感覚がつかめてくると、エンジン動噴のほぼ最低速で、1トレイ20秒ずつかけていくのがぴったりだということが分かってきました。
 1日をとおして、噴霧器が快調に動き続けてくれて、予定量のほぼぴったりで撒き切ることができて、嬉しかったです。

 

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 最後に、不織布とミラシートが掛けられていきます。
 不織布は育苗トレイにぴったりと、ピンと張るように、両端は釘を打っていました。
 真っ白なミラシートは、事前に蛇腹折にたたんで、準備をされていました。
 すると、広げていくときにとてもスムーズだし、ぱたぱたと掛かっていく様子もとても美しかったです。

 

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 今季は、また新たに田んぼの面積が広がり、育苗トレイの数も200以上増えたと聞きました。
 それでも、毎年毎年、播種作業が進化して、それぞれの工程から工程へ、流れるように進んでいったことが、とても嬉しかったなと思いました。
 私もその一部となって動けた時間が、楽しかったです。
 無事、3時半には播種作業を終えることができて、グラウンドに7列のミラーシートで覆われた島ができた光景に、大きな達成感を感じました。

 

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 夜の集合で、お父さんお母さんが、お米作りのノウハウを地域に残していくことが、とても大切だということをお話してくださいました。
 なのはなで1日3食、お米をいただいていて、本当に白ご飯の美味しさ、ありがたさを身に染みて感じます。畑でいっぱい動いた後、白ご飯はなによりのご馳走です。
 日本人で良かったな、そんな気持ちで、今日も大切なお米作りの始まりに携わらせてもらえて、とても嬉しかったです。

 みんなで食べるお米を、みんなで育てていける幸せを、いっぱいかみしめて、これから育苗を頑張っていきたいなと思いました。
 今年のお米が、豊作になりますように。

(れいこ)

 

◆YouTube なのはなファミリーチャンネルでは、播種の様子を動画でご覧いただけます。
▶【こちらをクリックすると、YouTube動画ページが新しいタブで開きます。】

 

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〈播種と並行して、池上三角畑での生姜の植え付けや、ブルーベリーのネットがけも進めました〉
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〈ブルーベリーは果実をつけ始めました〉
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〈午後からは桃の摘果も進めました。1巡目の摘果が佳境に入っています〉
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〈今日の休憩時間は、山手線ゲームで遊びました〉

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〈池上スモモ畑のスモモも、たわわに実をつけています。今日は、桃に次いでスモモの摘果も行いました〉