「ピンチのときこそ笑って」 せいこ

4月29日 

 

*キャンプの準備

 

 今日から、いよいよ山小屋キャンプの準備が始まりました。
 私は吹き矢チーム。発表を聞いたとき、思わず眉を潜めてしまいました。緻密な矢の制作。私の一番苦手とする分野です。
 「そんなあからさまに苦手そうな顔しないでよ!」
 笑いながらだったけど、さきちゃんやるりこちゃんに窘められました。顔に思いっきり「苦手!」という表情を作ってしまっていたみたいです。私はまだまだ子供だなぁと思いました。自分が役に立てそうに無いと思ってしまった時、みんなを不安にさせる素の自分を出してしまうのだ、と改めて感じました。

 ひとまず、今できること。的を探すことにしました。体育館倉庫の屋根上から、的を引っ張り出し、一息ついていた頃に、ちさとちゃんが出荷から帰って来てくれました。

 「私たち、何のチームなの?」

 いつもの眩しい笑顔で、聞いてくれました。吹き矢チームで、準備の経緯を話し、改めてリビングで集まることに。

 「わ〜!吹き矢なんだね!お父さんが一番楽しみにしてるやつだ!!よし!先ずは去年のまとめからみんなで読んでみよう!」
 「なるほど、これが矢の作り方なんだね。なんかさ、今年で、もっと矢の作り方を確立できないかな!みんな良い案無い?」

 こういう風に向上心を持ったらいいのだ、と学んだ瞬間でした。のえちゃんが画期的な案を出してくれて、私は大して何もできなかったけれど、この場にいるだけで元気になってくるような、気づけばそんな気持ちになっていました。

「的も要るけど、そもそも的を取り付ける大きな台紙を立て掛けないといけないよね。今閃いたんだけど、鉄筋校舎にめちゃくちゃコンテナあるから、それを台紙の支えにできないかな!」

 ちさとちゃんのかけてくれる言葉は1つひとつが本当に前向きで、優しさに溢れたものでした。自分が出来そうか、出来なさそうか、ということだけで頭がいっぱいいっぱいになっていた私の心持ちとは対極のものでした。

 また、「出来るか出来ないかじゃなく、必ずいい物になると信じてスタートダッシュしよう!」というさきちゃんの心持ちとも対極でした。

 自分の未熟さに気づけた瞬間がすごく嬉しかったです。

 

 その後も、適切にやるべきことを纏めてくれて、必要なときに作業の時間配分のスケジュールを組んでくれて、ちさとちゃんは、スタッフのお仕事に。私は、ゲームの大まかな流れの案を制作、るりこちゃん、ゆかこちゃん、のえちゃん、さきちゃんは、的の修正の作業を着々と進め。午後が終わりました。

 今年のキャンプも、準備から思いっきりみんなと楽しみたいです。ピンチのときこそ、笑って、どうすれば良いか、みんなと考える時間を思いっきり楽しめる、そんな強さをこの期間に身につけます。