「手を繋いで笑顔でいたい」 れいこ

4月13日

 先週末から一気にあたたかくなって、長袖一枚でとても快適に過ごせるような気候になりました。
日差しが柔らかく、古畑の桃の花や菜の花、グラウンドの坂の雪柳も満開で、外に出ると本当に気持ちがいい季節です。

 今朝は、さきちゃんと一緒に畑の見回りに行きました。
 河原のキャベツと下町川のレタス、石の下のトウモロコシとゆず畑のキヌサヤの、春野菜をぐるっと巡りました。
 コンサートの間、畑の手入れは最小限だった分、野菜も愛情を欲しがっているように見えました。特にレタスなどは、水がたっぷり欲しそうでした。
以 前、お父さんが、桃の木は愛情をかけて初めて、桃の木としていられるんだ、と話していたのを思い出して、野菜も一緒だなと思いました。

 それでも、キャベツは本葉5~6枚に育ち、葉の角度もぴんと上向きだったことや、レタスの第1弾も、葉の広がり方がしっかりとしていて、ネキリムシの新たな被害もなかったことは良かったなと思いました。
 キヌサヤは、草丈15センチほどで、多くの株はネットに自力でつかまっていました。
 ほかの株もネットにつるを絡ませることができたので、茎が丈夫になって、これから元気に育っていってほしいです。

 また、キヌサヤの葉にハモグリバエが食べた跡があったのですが、さきちゃんが色々試した中でも、プチプチと手でつぶしていくのが一番効果的なんだ、と話してくれたのが嬉しかったです。
 さきちゃんと2人で見回ると、野菜の様子や、必要な手入れを、知恵を出し合いながらその場で明らかにできるので、1人で見回るよりずっと楽しいなと思いました。

 キャベツのネットに穴が空いていた畝があって、そこだけピンポイントで葉に丸い虫食いがあったので、ネットをきっちり閉めることが、改めて大事なんだなと感じました。
 午前中の作業では、大人数でネットチェックにいくことができて、やよいちゃんが早速、対応してくださったことがありがたかったです。

 午前中は、コマツナの種まきのチームで、私はみんなが種まきをしている発見畑の周辺の草刈りをしました。
草丈は高かったですが、クローバーをはじめとする春の草はとても柔らかくて、刈っていて気持ちが良かったです。
 桃畑や田んぼでも草刈りをしているみんながいたり、地域の方も畑の草刈りをしている方に何人か出会って、私も季節とみんなと一緒に動いているんだと思うと、嬉しかったです。
 今日は草刈り機のエンジンも上手くかかったし、草を刈った畑のビフォーアフターもすごくはっきり分かって、今までで一番楽しく感じたなと思いました。

 午後からは、やよいちゃんたちと一緒にホウレンソウの種まきをしました。
 大竹さんも種まきの作業に合流してくださって、繊細な作業は得意です! と言ってくださっていました。
 昨日のセブンブリッジに引き続き、ななほちゃんと大竹さんがペアになって、畝を均したり、種を撒いてくださっていたりする様子が、すごくあたたかくて、心が和みました。

 ホウレンソウは、コンサート期間中、毎朝一番にみんなと水やりを続けていただけ、まき直しになったのは悔しいなと思ったけれど、やよいちゃんが、「あ~悔しい~!!」と笑っているのを見たら、今度こそ絶対に成功させたいという気持ちになりました。

 クワで畝をもう一度耕して、さらに畑用の定規を使って、草なども除けながら丁寧に土を均しました。
土を均しているとき、もみがらがたっぷり入った畝が太陽にきらきら照らされていて、なんだかそれだけで上手くいきそうな気がしました。
 ホウレンソウの種は、オレンジ色のコーティングがされていました。そのコーティングがかなり厚めなので、殻を破るにはかなりたっぷりの水分が必要だそうです。
 お父さんが、1日1回じゃなくて、朝晩水やりが必要だとおっしゃっていたのは、そういうことなんだなと思いました。

 畝数は12畝とたくさんありましたが、種を撒く人、培土をかける人、もみ殻をかける人、水やりをする人、と役割分担しながら、みんなでスピード感をもってできました。
 朝に水やりをするとき、いつも不織布が風であおられてしまっているのが困っていたのですが、今日はやよいちゃんが、畝の上ではなく、畝間に近い地面の固いところに竹ペグをさそうと言ってくれて、とてもいいアイデアだなと思いました。きっともう、飛ばされないと思います。

 ちょうど5時の鐘がなるころに作業を終えることができて、古吉野に帰ってきたときに、雨音がし出したので、ダークマターが味方してくれていると感じました。
 そういえば、今日のお昼ごろには、ななほちゃんが虹を見つけてくれたのですが、それは副虹で、一番外側が紫、内側は赤という順番に並ぶのを初めて見られたので、ラッキーな気持ちになりました。

 今日は須原さんと何人かのみんなが、崖崩れハウス北棟のビニールを張り替える作業をしていました。
 そのビニールは、梨地という、表面がすりガラスのように加工されたものだそうで、遠くから見るとブルーのビニールがとても涼し気でいいなと思いました。
 よしみちゃんやさくらちゃんたちが、昨日からビニールやマイカ線の準備などをしていて、ハウスのビニールを張り替えられるのがかっこいいなと思ったし、私も今度ぜひ習いたいなと思いました。
 それから、崖崩れハウスの後ろの山吹が咲いている、となつみちゃんが話していたので、完成したハウスと山吹をはやく見に行きたいです。

 コンサート本番の日を境に、私の中で大きな変化があったように感じています。
 これまでは1日の中で、朝から午前中くらいまでは楽しめても、夜にはもう疲れ果ててしまって声も出ない、楽しかったのかも分からないという感じがしていたのですが、今は畑に出ていても、食器洗いや掃除をしていても、無性に楽しくて、身体もずいぶんと動きやすくなったなと感じます。
 畝を均すのが、なぜこんなに楽しいんだろう、と今日は少しびっくりしました。

 コヘレトの書の、
「この太陽のもとで、楽しみは食べること、飲む事、
 労働のもとで快い眠りを得ること、それだけでいい」
 という言葉が、お守りのように私たちを幸せにしてくれているような気がして、これからもずっと大切にしていきたいなと思いました。

 何より、なのはなのみんなの笑顔や雰囲気がとても明るくて、すごく嬉しいし、本当にみんな一緒に良くなれたんだなということ、ダークマターで繋がっているんだなということを実感します。
 お母さんがいつも、みんなで手をつないでごろんと良くなろうよ、と言ってくださるのは、優しい気持ちはダークマターで伝わるよ、ということだったのかなと思って、その言葉がすーっと胸に落ちてきました。

 今日の夕飯のブリのお刺身が本当においしくて、みんなでコメントを回しながら食事を楽しめるのが、とても幸せだなと思いました。
 夜に、玄関の吊るしびなを片付けようと思っていて、どうしたら手が届くかなと思っていたら、廊下を通りかかったゆりちゃんとりなちゃんが、手伝うよと声を掛けてくれて、心があたたかくなりました。
 サムナイツの台を縦向きに2つ重ねるというアイデアが、さすが太鼓の練習でサムナイツの台を叩いていたりなちゃんだな、と思いました。

 コンサートを経て感じたこの気持ちを、きっと継続していけたらいいなと思うし、みんなと一緒に手を繋いで笑顔でいたいなと思いました。