3月21日(月)「小さな1つひとつの家族のように」

3月21日のなのはな

IMG_8955

 

 スプリングコンサートまで20日。
 3連休の音楽合宿、最終日の今日、午前中は、昨日の通し練習でお父さんとお母さんに教えてもらった修正部分を中心に、演劇やダンスの練習をしました。

 演劇練習では、お父さんが、異次元から来た人物が出てくるシーンと、ラストのシーンなどを見て下さりました。
 お父さんが、
「今、どんな気持ちでどんな考えを持って、相手を見ていると思う?」
 と話してくれて、自分の解釈が浅かったところも感じたし、解釈は合っていても演技になっていないこと、緊迫感や重みが足りないことを教えてくれました。
 実際に、お父さんがこんなイメージでとステージで動いているのを見させて頂くと、お父さんの肩の動きや表情、目線の動かし方、歩く同線から、セリフはなくてもその役者が何を思い、何を伝えたいのかというのが見えてきて、こんな風に気持ちを身体で表現しないといけないんだ、と改めて思いました。

 

DSCF7526

 

 お父さんが教えて下さるように動いていくと、今までそのシーンを深く理解していなかったなと思う部分や、身体が引いていたなと思う所、気持ち的に逃げるような所があったから両足体重になれずに、本来は強さを持つべき場面で、戦闘態勢に入れていなかったことなどを感じました。
 他のシーンでも、お父さんに演技を見て頂くと、よりそのシーンが立体的になり、奥行きが増して、同じ人が同じセリフを言っていても、まるで違う印象や、空気になるのを感じました。

 

IMG_9059

IMG_9060

 

 そのくらい、セリフを言う時も言わない時も、ステージに立っている1人ひとりが出している空気で、全体の印象が変わり、曖昧に流すこともできるし、とても説得力のあるシーンにすることもできるのだと感じました。それを踏まえて、他のシーンも自分が演じる役がどう考えているのか、その役になり切って、表現したいです。

 今、演劇メンバーのみんなで毎朝、「おはようございます!」という挨拶と共に、役者のみんなと顔を合わせ、夜も「おやすみなさい!」と挨拶をして布団に入ります。そのことが当たり前のようだけれど、一緒に過ごしている仲間だからできること、とても尊いことだと感じるし、練習すればするほど、その役もその役を演じているみんなのことも好きな気持ちがどんどん膨らんでいきます。

 

IMG_9057

 

 私は劇の中でセリフは少ないのですが、役者のみんなとステージの上で表現していると、脚本の理解が深まっていくのを感じるし、演劇チームは1つの家族なのだと思いました。

 舞台背景や照明、衣装や台所と、それぞれの係でやることは違うけれど、1人ひとり、誰もがそのステージをより良いものにする為の責任があり、空気を作る責任があるのだと改めて感じるし、それぞれの係が小さな1つひとつの家族のようで、みんなの力が集まって初めて、コンサートができるのだと思いました。

 スプリングコンサートに向かう中で、自分の考えの浅かったところ、曖昧にしていたところ、誰かに頼っていた所も自覚することが多いのですが、それらも気づいた時に修正していける環境がとてもありがたく、幸せなことだなと思います。

 

DP2Q0003
〈舞台背景の全体や細部の図面。明日からは集中的に舞台背景の制作も進めていきます〉

 

 午後からは本番をイメージして、衣装を着ての通し練習をしました。
 みんなが昨日よりも今日、今日よりも明日という気持ちで演劇、ダンス、楽器、係に精一杯向かい、日々、進化していける今が嬉しいです。

 昨日の通しで、お母さんが、
「できるかできないか、分からないけれど、ここに『ザ・グレイテスト』が入ったらいいと思うんだ」
 と話して下さったのですが、それが今日にはバンドもコーラスも、ダンスも形になり、今までもずっと練習していたかのように、出はけも美しく、劇のシーンとシーンの間に曲がぴったりとハマります。

 『ザ・グレイテスト』は2019年のウィンターコンサートでも演奏したことがあったのですが、今のメンバーで、今の脚本で『ザ・グレイテスト』ができるのが嬉しくて、より伝わる演奏になるよう、私もしっかり気持ちを作ってコーラスを歌いたいです。
 また、脚本も毎日、少しずつより良くなるように、より流れが良く、伝わりやすいようにと思って進化していきます。それも、すぐに役者のみんながセリフを覚え、インパクトのある印象的なシーンになるのがとてもカッコイイです。

 

IMG_8937

IMG_8956

 

 通し練習をしてみると、身体の向きや気持ちを曖昧にしているところが見えてくるのですが、それも絶対にできる、よくなれると信じて、最後まで粘り強くありたいです。

 役者衣装の他にも、バンドやダンスの衣装も決まっていき、勝央文化ホールのステージで照明に照らされる中、みんなの衣装がキラキラと光っているのを想像するだけで、ワクワクして華やかな気持ちになります。まだまだ、演劇もダンスも詰めが甘い部分や曖昧にしているところ、その曲やシーンに込める気持ちもはっきりとさせて、非現実的なアーティスティックな気持ちで、コンサートに向かいます。

 ホール入りまで日は迫ってきているのですが、1分1秒をも大切に、コンサートに向かう過程を楽しみながら、心も身体も最後まで進化し続けます。

 お父さんとお母さんの脚本でコンサートができるのが嬉しくて、来てくれたお客さんやまだ見ぬ誰かに、深いところで共感し、仲間になってもらえるようなステージを作っていきたいです。

(ななほ)