「過程が楽しい」 ななほ

2月28日

(朝)

 昨日はスプリングコンサート前半の通し練習をしました。
 少し不完全なままで迎えた通し練習だったのですが、(今できる、精いっぱいで)と自分に言い聞かせて、落ち着いた気持ちで通しができて嬉しかったです。

 今までダンス、コーラス、バンド、演劇とバラバラで練習をしてきたものが、通しで繋がり、物語になっていくのを感じました。

 昨夜は、ちょっぴり、消灯時間を過ぎてしまったのですが夜の時間も演劇練習を進めました。
 毎回、体育館で博士(なおちゃん)を見つける度に、なおちゃんが、「あ、ナナポン!」と満面の笑みを向けてくれて、その度に嬉しい気持ちと、私も役者の1人としてどこまでも良いものを目指したいと思います。
 
 なおちゃんはとてもセリフが多いのですが、それでも練習の時はいつも焦ったり、大変な空気が無くて、セリフが飛んだ時の対処法も、とっても面白く、演劇練習をしているとつい、みんなで笑い転げてしまうことが何度もあります。
 コンサート本番はおまけとお母さんが言うように、コンサートの本番で良い結果をというのはもちろんだけれど、コンサートに向かう過程は決して大変だとか、我慢の期間ということが全くなくて、みんなで笑いあったり、演劇を作っていく時間は何て面白いんだろうと思います。

 ステージの使い方、身体の向き、立ち位置も私は基本がなっていない所が多いのですが、それでもみんなと練習していけるのが嬉しいし、お互いにもっと良くできる所はないか、もっと面白くできる所はないかと考えて、意見を出し合っていくうちに、本当にあるべき形に自然と導かれていくのを感じます。

 やよいちゃん演じるとうこさん、さきちゃん演じるてつおさん、まおちゃん演じるたかおさんも、それぞれの役にピッタリだし3人がいなかったら、こんなに含みのある、面白いコンサートはできないんだなと感じます。そして、今のメンバーだからこのコンサートが作れるんだと感じます。

 ある島に行くシーンで本物の生き物や植物を見たり、それぞれの役の特徴や空気感、存在感をイメージして、それぞれの役がお互いに引き立つように動きを考えていくと、大切なセリフがより、動きで引き立ち、印象的なものになっていきとても楽しいです。

 私もセリフはほとんどないけれど、表現者として、そのステージを作る1人として、ナナポンの空気感、ウィンターコンサートに繋がる大切な存在として、スプリングコンサートで演じます。
 本当に演劇練習をする時間、作っていく時間は今までにない面白さを感じるし、主要役者のみんなと過ごす時間が多くなるにつれて、それぞれの役もそうだし、役を演じているみんなの好きな所、いい所がたくさん見えて、改めて分かって、みんなが大好きだなと感じます。

 ここ数日は夜も忙しい日が多く、日記をかけない日もあるのですが、心の中での嬉しい気持ち、発見、日々の生活で感じたことをいつも私はアウトプットしたい気持ちがあるので、日記を書くと頭が整理されていくのを感じます。

 昨日の朝は、セロリの収穫に行ったのですが、久しぶりに朝の温度がマイナスになっていなくて、ビニールも凍ることなく、セロリの収穫ができたこと。
 朝にまえちゃんが振り入れをしてくれて、なおちゃんと3人で『アップタウン・ファンク』を踊ったこと。(練習の時はまえちゃんが目の前で踊っていたので、つい踊れる気になっていたのですが、通し稽古をしたら「あれ?」と思う所があったので、しっかり踊り込んでいきます)

 あゆちゃんが『ディープウォーター』のダンスを振り入れしてくれて、大人数で歩きながらフォーメーション移動を繰り返すダンスは初めてだったのですが、(前からどんな風に見えるんだろう?)とワクワクしたし、この曲にピッタリだなと思いました。
 みんなで盛男おじいちゃんの姿を見て、青春の詩を思って、おじいちゃんに、
「私たちは、高い志を持って、強く生きていきます」
「私たちは仲間と一緒に手を繋いで、理想を持ち、信念を持ち、保障のない人生を楽しんで生きていきます」
 と宣言するように歌い、歩く時間は踊っていても、涙が出そうになる位、とても印象に残りました。

 夜の時間も『ディープウォーター』や『アンチョン・ママ』のダンス練習をしたり、『キュア・フォー・ミー』『アップ・タウン・ファンク』の習慣練習をする中でも、本当に練習の時も本番で、今を楽しまないと本番を迎えても意味がないんだなと思うくらい、とても楽しかったです。

 私はこれまで、本番が大切なような気持ち、何かに合格するだとか、良い結果を残すだとかに重きを置いて、それまでの時間はどんな無理をしてでも、我慢をしてでも諦めないというような間違った頑張り方をしてきてしまったけれど、今は、それが違うとハッキリわかります。

 コンサート前は朝から夜寝るまで、終始動き続けていて身体的には疲れていることも多いけれど、全くというくらい、我慢や無理を精神的にも体力的にもしていないから、今回のコンサート練習ではあまり疲れを感じていないなと思います。
 今の精いっぱいで、全力で諦めないで向かう。体力と気力だけには自信があるので、後はダンスの個人練習やバディ練習をしっかりとして、あるべき形を自分に癖づけていきます。

 毎晩、『アップタウン・ファンク』の練習を10時ごろまでしているからか、とても明るい気持ちで布団に入ることができるし、布団に入ると直ぐに眠れます。
 『アップタウン・ファンク』ではなおちゃんとペアで踊ることが多いのですが、なおちゃんがいつもその役を演じて、その役になり切って日常を過ごしていたり、日常のなおちゃんもとてもユーモアがあり、温かくて、面白くて、そんな風にいつも誰かを演じながら、外向きな気持ちでいるなおちゃんが綺麗だなと思います。

 また、急になおちゃんが、
「あれ? 乾かす所っていつだっけ?」
 というので、私が、
「え、乾かす所は2つ目のサビの前だったような」
 と言うと、「え、そうか?」と半信半疑でなおちゃんが答え、私も「ん?」と思いました。
 私の頭の中では、よく洗い物をしている時に洋服が濡れた時とか、汗をかいた時にする洋服をパタパタしている振りが乾かしているように見えていたのですが、どうやらなおちゃんは『乾かす』ではなく、『顔出す』所と言っていたようで、2人で大笑いしました。

 他にも、今日の通しでフォーメーション移動が上手くいかなかったときの面白いエピソードとか、まえちゃんも一緒に夜にダンス練習をしている明るい空気とか、みんなと笑っていると、相手のことはより好きになり、今いる環境が好きになり、なのはなに来れて良かったな、出会えて良かったなと誰かと笑い度に、初心に帰ります。

 上手く言葉にできないけれど、1日中1人でいることがない分、気持ちが落ちそうになっても直ぐに前向きな方に持っていけるし、みんなの為を思うと自分の身体が自分じゃないみたいに動き続けることができて、本当に仲間の存在に引っ張ってもらっています。

 まだまだ、通しや合わせをする度に、(あ、ここの劇の動きが曖昧だ)(キュア・フォー・ミーは大分、個人練習が必要だぞ)(アンチョン・ママの足はどっちから動くんだ?)(アップ・タウン・ファンクはもっと、ノリノリで踊りたい)などとたくさん、たくさん課題が見えてきます。その課題に目を瞑るのではなく、その課題を乗り越えることを楽しみながら、これからの練習にも向かいたいし、そこに本当の喜びがあるんだろうなと思い、それを見つけて誰かと共有していきたいです。