「一本一本の木に向き合って」 りな

2月9日

 午前は、あんなちゃんと、どれみちゃんと、ななほちゃんと一緒に、桃の剪定をしました。今日は、昨日の続きで開墾17アールの畑を進めました。17アールには、加納岩白桃と日川白鳳、はなよめの3品種の木がありました。加納岩白桃から順に剪定をしていきました。
 
 今日は、とてもポカポカしていて良い天気で、とても作業がしやすかったです。桃のつぼみもぷっくりと膨らんできていました。一つの枝に、たくさんのつぼみが付いていて、その光景がとても可愛くて、また摘蕾を出来る日も楽しみだなあと思いました。
 
 剪定をしながら、主枝、亜主枝の樹形を整えていきます。主枝の先端はどこか、見定めて、その枝に競合する枝を落としていきます。
 でも、枝によって色んなバリエーションがあって、マニュアルというのはなくて、どれもイレギュラーでした。それは、自然界にとっては当たり前で、改めて、自然と向き合っていく難しさを感じました。要らないから切る、要るから切らない! 私はそんな、ゼロか100かという考え方になりがちで、間違ってしまうこともたくさんあるなと思います。でも、そうではなくて、枝を芽を残して途中で切り戻したり、誘引をしたり、その木にとって一番良い方法で、自然に近い形で仕立てていくのだなと思いました。これまであんなちゃんは、一本一本の木に向き合って仕立ててきて、こんなにもたくさんの桃の収穫に結び付けてきたんだなあと思って、凄いなあと思ったし、私はまだまだ未熟だなあと改めて思いました。
 
 将棋のAIが、何億回も打つ手を試して、一番良い手を見つけるように、私も、何回も何回も、あんなちゃんから答えをもらって、色んな木に向き合って、正しい答えを導き出せるようになりたいなあと思いました。今すぐに出来なくてもいいから、毎日の剪定の作業を積み重ねていけるように、真剣に向かっていきたいと思いました。
 
 今日は、少し強い枝と、あまり強くない枝を区別できるようになった気がしました。主枝の背中側に生えている枝でも、強くなければ競合しないし、日焼け防止にもなるので残します。でも、強ければ主枝を負かしてしまうほど大きくなるので落とします。 
 しかし、背中側に生えていても、真上より、少し外側に傾いている枝は必ずしも落としません。なぜなら、今の先端が下がってきて弱くなったら、次、背中側から生えている枝に先端を更新することが出来るからです。
 私はこのことがあまり理解できていなくて、先端の背中側に生えている強い枝は全て切りたいような気持になっていました。でも、あんなちゃんから詳しく教えてもらって、納得することが出来ました。先端を更新して、次の先端の候補となるのだなあと知りました。
 
 また、作業性も考えて、外側に向って生えている枝は作業がしやすいので残します。でも、内側に向かって生えている枝は作業もしにくく、風通しも悪くする原因になるので落とします。その枝が、伸びていくことをイメージして考えると、少しわかりやすくなりました。
 半日で、残っていた開墾27アールの9本の剪定を完了させることが出来ました。あとは、幼木の剪定がまだ残っています。幼木は、おかやま夢白桃の1年目だと聞きました。こんなところにも、おかやま夢白桃がいたんだなあと思って、嬉しくなりました。
 
 幼木の剪定も1本だけみんなと進めることが出来ました。あんなちゃんが、今は骨格を作る段階だと教えてくれました。第1、第2、第3主枝が、三方向に誘引されて伸びていて、今日はその主枝に競合する背中側の枝を切っていきました。

 今は鉛筆ぐらいの細い枝がたくさん生えているだけだけれど、これを放置していたら、みるみるうちに巨大になって、主枝を超すんだよ、と教えてもらいました。根っこから近い枝の他に、背中側に生えている枝はそんなにもパワーがあるのだなあと思いました。

 亜主枝候補の枝も、あんなちゃんから教えてもらいました。胸ぐらいの位置に、主枝の下側に生えている枝です。主枝の伸びる先と被らない方がよいと教えてもらいました。今はまだ本当に小さくて、細いけれど、この枝がどんどん太く、大きくなっていくんだなあと思って、ワクワクした気持ちになりました。
 また続きも頑張りたいです。
 明日も1日、出来ることを精一杯頑張りたいです。