「音楽合宿」ななほ

2月6日 日曜日

 昨日の集合で、お父さんが、
「伝えたいこと、表現したいことがないと美しい表現はできない」
 と話してくれました。
 演奏をするなら、極限まで強い音を出すし、弱い音を出す。私たちはある意味、戦いを表現するという言葉が嬉しかったです。

 音楽合宿第2弾。食堂の黒板には、「スプリングコンサートまで63日」という文字と共に、音楽合宿のテーマが書かれています。
 美しい形、あるべき形は1つしかなくて、それをみんなで見つけて揃えていく。それは、ダンスでも楽器演奏でも、コーラスを歌うにしても同じで、本当に美しく伝わる形は1つしかなく、それを全員が同じ形になることで、初めて美しさや希望のある表現ができるのだと感じました。

 音楽合宿1日目は、『ホーリー・ウォーター』のコーラスやダンス練習をしました。
 『ホーリー・ウォーター』はダンスもシンプルな振りが多いのですが、あゆちゃんがダンスを分解して1から揃えてくれると、今まで曖昧にしていた部分、こんな感じと思いながら踊っていた部分、手をしまう軌道や手をあげる高さなどが全体で、統一されていなかった事に気が付きました。

 それらを1から細かく、あるべき形に厳しさのある形に揃えていくと、周りの空気から厳しさや神聖な雰囲気がしたし、踊っていても、本当に心がじわじわと温かくなり、一体感がありました。

 あゆちゃんの和訳の歌詞にもあったように、
「どうして崩れることができようか 私の心臓はまだ波打っているというのに どうして諦めることができようか 神が私を生かしているというのに」
 という思いと共に、手をあげた時、手のひらの上に救い上げた水がキラキラと輝いて、自分の手を伝って涙のように零れ落ちていく光景が目に浮かびます。
 太陽に照らされた黄金色に輝く光の中で、その水もほんのりと黄金色に光り、私たちを生かしてくれている、そんな気持ちになります。

 あゆちゃんが以前、「最後は、ほら、ここに答えがあったでしょう、という表情と気持ちで」と話してくれて、なのはなに来てずっと求めていた答えを見つけ、今度は誰かの尊い存在になるんだという気持ちをみんなからも感じて、スプリングコンサートの最後に、この曲をみんなで踊り、歌い、演奏できるのが嬉しいです。

 夜のバディ練習でも、1人ずつ前から見ていったのですが、本当に手の角度、目線、手が動くタイミング、止まるタイミングがぴったりと揃っていると、全体が1つの表現で、1つの物語で、揃うことが美しい、みんなで1つが美しいのだと改めて感じました。まだ、コーラスの出だしがくっきり、はっきりと出にくい所もあるので、コーラスの音も自分の中に入れて、踊り込んで、歌い込んでいきます。

 音楽合宿では、フルメニューの前にOMTをしています。OMTで今日の音楽合宿で得たいこと、成長したいことなどを話すと、音楽合宿へ向かう気持ちがビシッと定まり、明るい気持ちになりました。

 コンサート前の空気感、ウィンターコンサートや今まで外で演奏をしてきた時に感じたこと、たくさんの拍手に包まれて涙をこらえないと今にも喜びで、涙が込み上げてくるような感覚。お父さんが、「なのはなのみんなは、今の時代を生きるカナリアです」と話してくれた時のこと、『ディス・イズ・ミー』を踊っている時のみんなで1つ、みんながいるから表現できるという一体感などを思い出し、またそこに向かって、みんなでコンサートを作り上げていけると思うとワクワクします。

 なのはなではコンサートに向かう過程が、私たちに未来をどう見るか、今をどう楽しむか、仲間との歓びをどう感じるかなどを深く、深く感じさせてくれて、コンサートを通してお父さんとお母さんの教えてくれる気持ちや、利他心を入れていくんだなと感じます。

 ダンスも踊ることは練習したらできるし、ダンス自体は踊り込むことで綺麗に踊れるけれど、そこに自分達の気持ちを乗せて、伝えたい事を乗せて、表現にするには、気持ちがないとできないなと感じます。

 あゆちゃんが、
「みんなはプロじゃないから鏡を見て練習したりするんじゃなくて、気持ちで踊るんだよ。鏡を見ていたら鏡で止まっちゃう。もっと、遠くに景色を見て、そこに向かって表現するんだよ」
 と話してくれました。
 OMTをしたりするのも、私たちが治る過程がコンサートに向かう過程でもあり、新しい気づきや深い優しさ、強さ、粘り強さもコンサートの練習からたくさんたくさん、得て気づくことがあるなと感じます。

 今日は午前中の1時間半と、午後からの2時間で『ハッピーフェイス』のダンス練習をしました。
 『ハッピー・フェイス』は一つひとつの振りが厳しくて、止めが甘い部分や、身体の重心をもっと低くしないといけない部分などが多いことに気が付いたのですが、それを揃えていけるのが本当に嬉しくて、練習が楽しかったです。

 あゆちゃんに「ここは、のんちゃんみたいに」「ここは、さやねちゃんみたいに」と教えてもらい、お手本の人をコピーするように振りを揃えていきました。ダンスで振りを揃える時、鏡で揃えるのではなく、頭の中でその形をイメージして、イメージを実際に形にしていくと、感覚で身体に入りやすく、次に踊る時は、自分の修正してもらった所が、バンッとあるべき形に近づいていくのを感じました。

 あゆちゃんにダンスを分解してもらうことで、振りと振りとの間も全体で揃い、みんなが前の人のコピー、コピーで1つの人の影が踊っているように、『ハッピーフェイス』を揃えていくのが本当に面白くて、自分の気持ちも厳しさや粘り、美しく磨いてもらっているのを感じました。

 前から見ていたあゆちゃんや、写真を撮りに来ていたまえちゃんも、「最初とは全然違うダンスを踊っているみたい」と話してくれて、本当に揃うことで、『ハッピーフェイス』らしい迫力や力強さ、その奥にある怒りや深い悲しみなども、表現できるんだなと思い、ダンス練習が嬉しかったです。

 合宿中も台所さんが温かい料理を作って下さり、りゅうさんの熱々の木耳卵スープや天ぷらもありがたくて嬉しかったです。また、音楽合宿中は朝に収穫嫁入りや、作業を進めています。

 昨日の朝はやっぱり、とても冷えて雪の降る中での収穫だったのですが、カブとダイコン、太ネギの収穫に行ったり、体育館にもたくさんの野菜が届いていました。
 やよいちゃんがお湯を用意してくれて、最後は足湯、ではなく、手湯に凍えた手を浸しながら、やよいちゃんとなつみちゃんと、「見て、シンクロしよう」と言って、熱々のお湯に手を付けては手首から宙に浮かせ、また漬けるというのをシンクロさせて遊んで、3人でたくさん笑いました。

 今朝は台所のほうで作業をさせていただき、朝の7時過ぎから白菜を切って、コマツナを切って、野菜を茹でては味噌汁を作って、油揚げやちくわを切って、最後はホウレンソウ、コマツナ、ミズナの絞りも行い、ものすごく充実した朝でした。朝食の時間になると、誰1人として歩いている人がいないくらい、みんなが駆け足で食堂へと向かっていて、どこにいても活気のある空気が伝わってきて、嬉しかったです。

 音楽合宿中で気持ちが急いたり、踊りで筋肉を使いすぎて全身がプルプルと震え続けたり、もう既に肩も腰も、足も腕も筋肉痛なのですが、それでもやっぱり、音楽合宿の空気やどんどんみんなと進化していける気持ち、みんなとゴロンと良くなっていける空気が嬉しいです。

 夕方の朝食当番で、ドアや地面の網、いつもは掃除が行き届かない所もピカピカにしたり、りゅうさんやまなかちゃん、さやちゃんが助けてくれてお天気雪の中、ナギナタガヤやハウスの水やりをしたり、その一つひとつが楽しくて、心に残ります。
 お父さんが話してくれるように、日常生活の何気ない会話や見た景色からも幸せをたくさん感じることができて、この気持ちを忘れずに、音楽合宿にも向かいたいです。