2月4日(金)「3年後へのタイムカプセル、温かな気持ちで」

2月4日のなのはな

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 1月31日から始まった第1弾味噌づくりも、今日が締めくくりの1日となりました。
 私は、第1弾の味噌づくりメンバーの一員として、メンバーのみんなと一緒に、米糀が育っていく過程をずっと見守ってきました。糀は1人では歩けないから、まんべんなく糀菌を繁殖させるために、いくつもの工程を通して攪拌をしたり、糀が育ちやすい環境を作るために、1時間ごとの見回りで、温度や湿度を調節しました。
 
 糀のお母さんのような気持ちになって、糀の手入れをする時間がとても温かくて、もうすぐ終わってしまうことが少し寂しいような気持ちもありました。でも、それ以上に、糀が無事出糀を迎えて、見違えるほどきれいな米糀になって今日、白大豆と一緒に味噌樽に詰められることがとても嬉しかったです。

 

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〈台所の大鍋で、白大豆を茹でました。豆が踊らないよう火加減に注意を払い、灰汁取りにも念を入れます〉

 

 味噌玉づくりは、たくさんのみんなと一緒に行います。その準備として、朝早くから、ちさとちゃんやしなこちゃんが味噌用の白大豆を大鍋で煮てくれていました。その他にも、家庭科室で白大豆を潰すためのミートチョッパーを用意するなど、味噌づくりメンバーのみんなと一緒に、役割分担して準備をしました。

 台所から運ばれてきた白大豆は、煮てぷっくりと膨らんでいて、1粒がとても大きかったです。つやつやとして、クリーム色の白大豆がとても可愛かったです。湯気をたくさんあげて、家庭科室の中に、甘い香りを広げていました。

 

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〈ミートチョッパーに大豆を投入!〉

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 エプロンに三角巾姿のみんなが、ぞくぞくと家庭科室に入ってきてくれました。ドキドキワクワクした表情で、糀箱を覗いているみんなの姿を見て、とても嬉しい気持ちになりました。1樽目は、頂いたお米で作った米糀、コージー君です。そして、2樽目は、なのはな産のミルキークイーンで作った米糀、なまコちゃんです。

 

 

 同じ方法で育てても、やはり完成形の見た目や香りが違って、どちらとも雪が降ったようにきれいでした。2つの違いをみんなと一緒に感じながら、味噌玉づくりをすることができました。

 作業台2つを使って、米糀と白大豆を混ぜ合わせます。まず、米糀に塩を振りかけて、手でよく混ぜ合わせます。パラパラとした糀の一粒一粒が、塩の結晶をしっかりとキャッチしていました。キラキラしたダイヤモンドのような塩をいっぱい付けた糀は、いつにも増してとてもきれいでした。

 

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 糀は40度以上になると死んでしまうので、白大豆をうちわでよく扇いでから、糀と合わせます。「せーの!」と、台を囲んだみんなで、一斉に糀と白大豆を合体させます。米糀の真っ白さと、白大豆のクリーム色が、重なる瞬間にくっきりと分かれた色の線を作って、とてもきれいでした。混ぜ合わせるうちに、どんどん米糀が、柔らかい白大豆にコーティングされていきました。

 

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 混ざったところで、いよいよ味噌玉を作ります。味噌を仕込むときに一番厄介なことは、空気が入ることです。空気には雑菌が入っていて、3年の長い月日を置いて作る味噌にとって、雑菌は天敵です。でも、味噌玉を作ることにより、空気が入る隙を無くすことができるのです。空気が入らないよう、みんなと手に力を込めて、ぎゅっぎゅっと味噌玉を作っていきました。

 

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 コージー君は糀の繁殖がよく進んで、全体的に白っぽく、一つひとつの米粒がパラパラとしていました。そして、ミルキークイーンのなまコちゃんは、糀の繁殖は穏やかで、出来上がりも少しクリーム色に近くて、一粒一粒がしっとりとして、ふわふわした糀の毛がたくさん生えていました。

「本当に、ミルキークイーンのほうは、女の子の糀のようだね!」
 みんながそう話してくれました。「コージー君」「なまコちゃん」、名前を呼んで、優しく、心を込めて味噌玉を作っているみんなの姿がとても温かったです。

 

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 コージー君と、なまコちゃんは、未来を背負う、なのはなのみんなの大切な米糀なんだなあと、改めて思いました。コージー君となまコちゃんに次会えるのは、今から3年後です。糀づくりは終わったけれど、コージー君となまコちゃんは、これからも味噌樽の中で、白大豆と一緒に成長していきます。

 今はクリーム色をしているけれど、3年後に味噌樽の蓋を開ける時にはもう見慣れた味噌になっているんだなあと思うと、とても不思議な気持ちになりました。3年後の、まだ見ぬ誰かに向けてのタイムカプセルを作っているようで、ワクワクしました。

 みんなが楽しそうに、笑顔で作ってくれた味噌玉は、表面がつやつやと滑らかで、とてもきれいな球体になっていました。中には、おにぎり型のもの、ハート形のもの、ウズラの形をした味噌玉など、みんなのちょっとした遊び心がとても可愛くて、樽に詰めて、それらを潰してしまうのがもったいないぐらいでした。

 

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 味噌玉を潰して、どんどん味噌樽に詰めていきます。全てを詰め終えると、樽の8割ほどの高さになっていて、本当にたくさんの味噌玉を、みんなで作ってきたんだなあと実感しました。

 味噌の蓋を閉める前に、表面を平らに均して、その上から塩を振ります。上から雪が降ったようなキラキラした光景がとてもきれいでした。そして、空気を抜いて袋を縛り、内蓋に重石を乗せて、蓋を閉めます。

 

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 たくさんのみんなに見守られながら、味噌樽の蓋を閉めることができました。たくさんの人の気持ちがぎゅっと詰まった味噌樽です。きっと、3年後にはみんなを笑顔にできる美味しい味噌に生まれ変わっているはずです。そう思うと、とても心が満たされるような気持ちになりました。

 今、食べている味噌汁も、3年前に、誰かが心を込めて作った味噌なんだなあと思うと、とても美味しく感じるような気がしました。今日まで、たくさんのみんなと味噌を作れた時間がとてもありがたくて嬉しかったです。

(りな)

 

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午後からは、野菜の収穫や、落ち葉堆肥の撹拌などの畑作業をしました!

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〈冬野菜は、水菜やカブ、ダイコン、コマツナ、アスパラ菜、春菊、セロリ、太ネギ、ホウレンソウなどが収穫できています〉

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〈落ち葉堆肥の山づくりと、発酵を促すための撹拌をしました〉

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