1月30日(日)「マイクの前、声に心を行き渡らせて」

1月30日のなのはな

 音楽合宿2日目の午前のメニューは、ビッグバンド演奏『時よ、前進!』の楽器練習パート2。昨日に引き続き、今日は曲の後半部分の練習をパートに分かれて進めました。目標は、1曲全部を暗譜して、楽譜を見ないで吹けるようになることです。
 目標を達成できるように、パートのみんなと集中して練習できた時間が、充実していて、とても楽しかったです。

 トランペットパートでは、リーダーののんちゃんが、ロングトーンの基礎練習や個人練習、合わせの練習など時間を細かく区切ってくれて、練習時間の最後には、全員が何とか楽譜を見なくても初めから最後まで吹けるようになりました。

 全員で合わせる時にはのんちゃんが前から見てくれて、音の始まりや抜きを綺麗にすることなど改善点をその都度教えてくれて、少しずつ良くなっていく実感があったし、自分の中で課題も見つかったなと思います。まとまった時間で楽器練習をすると、毎日、少しずつでも楽器に触れることが大事だなと改めて感じるきっかけにもなりました。

 

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 午前の後半の時間には、全パートで音楽室に集まって、あゆちゃんの指揮で全体の合わせ練習も行うことができました。途中からは、お父さんお母さんも見に来てくれて、アドバイスをもらえた時間がありがたくて嬉しかったです。

 今までは、とにかく一生懸命大きな音を出すように練習してきたのを、これからは曲の中で強弱をしっかりとつけていくこと。目立たせるパートの音が引き立つように、他のパートの人はその部分を弱く吹く意識をすること。1曲通して単調なのはつまらなくて、お客さんを楽しませるには、もっと変化をつけていくことが大切だということ。
 人に聞かせられる演奏にしていけるように、曲の強弱をパートのみんなとも共通認識して、もっと練習をしていきたいなと思いました。

 全体で合わせるのは久しぶりだったのですが、やっぱり全パート揃うと迫力が違うなと思ったし、他のパートの人たちもすでに楽譜を手放している人たちがほとんどで、今回の音楽合宿で確実にみんな進歩しているのが嬉しいなと思いました。
 今日教えていただいた、これからの課題も意識して、みんなとより気持ちの伝わる演奏を作っていけるように、コンサート本番に向かってコツコツと練習を積み重ねていきたいです。

(えみ)

 

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〈午前中、勝央金時太鼓のメンバーは、コンサートへ向けた、保存会の方との練習へ向かいました〉

 

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 午後は、『バード・セット・フリー』のコーラスとダンスを、バディで分かれて練習していきました。
 全体での練習目標は、「コーラスを歌いながら、踊れるようになる」です。
 わたしはのんちゃん・ゆずちゃんのチームに入らせてもらって、まず、コーラスの音の確認をしました。

『バード・セット・フリー』のコーラスは、テンポは穏やかだけれど、歌詞がある部分があったり、曲とリンクさせながらリズムよく歌うのが難しい部分があったり、サビでは高音が出てきます。
 初めは歌詞カードが手放せなくて、少し混乱してしまいました。
 でも、のんちゃんが、「あと3回やろう!」と声をかけてくれて、何度も何度もみんなと通して歌い続けました。
 途中で、「ここはこの音でいいよね?」「ここはこのテンポだね」と、お互いに確認し合って、みんなで一緒に解決して良くして行けることが、とてもうれしかったです。

 

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〈バンドメンバーは『マディ・ウォーターズ』『バード・セット・フリー』の初めての合わせを行い、お父さんとお母さんに演奏の仕方や音、歌い方などを見てもらいました〉

 

 ひと通り歌えるようになったら、次はダンスと融合させていきました。
 ところが……。
「あれ?? わからないー!」
 ダンスを踊れば、コーラスが飛んでしまい、コーラスを歌えば、ダンスが飛んでしまいます。頭の中は?でいっぱいで、大パニックです。
 思わずみんなと顔を見合わせて笑ってしまったのですが、ゆずちゃんとのんちゃんが拍を数えてくれたり、同じ振りで踊っているしなこちゃんがタイミングを教えてくれました。

「何回も何回もやろう!」「わからないところがある子いる? みんなできたかな?」
 のんちゃんの声で、何度も何度も歌って踊り続けました。最後に1曲通してみると、最初よりも明らかにコーラスの声は大きくなっていて、気が付いたら振りも頭に入っていて、本当にびっくりしました。
 みんなと同じ方を向いて、同じ気持ちで取り組めたから、目標を達成することができたのかな、と感じました。

 

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 バディ練習の合間には、『バード・セット・フリー』のコーラスのオーディションもさせていただきました。
 バンドメンバーのみんなが演奏してくれるなか、ソプラノ・アルトのそれぞれ1人ずつがステージに上がって、マイクで歌いました。

 順番が来るのを待っている時間はとてもドキドキして、手が震えていました。
 ステージで歌っているみんなは、背筋がピンと伸びていて、目は遠い先を見据えていて、堂々と歌っている姿も声も、とてもかっこよかったです。それを見ていた自分も、気が付いたら同じように口を動かして歌っていたし、緊張も和らいできました。

 

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 わたしの番がやってきました。
 前奏が始まり、第一声を出すと、「自分って、こんな声だったんだ」と、すごく違和感や戸惑いを感じました。また、声はみんなのほうに届いているのかよく分からないし、自分のちょっとした声の震えや音が上がり切れなかったところも、マイクに全部拾われていて、それにも戸惑ってしまいました。

 マイクを通すと、自分が丸裸になったような、何も隠すことができないのだと気が付いて、ハッとしました。
 いつもボーカルで歌っているあゆちゃんは、ずっと歌うことに全神経を集中させているから、あんなに綺麗で張りのある、心に届く演奏ができているのだろうと思います。改めて、あゆちゃんはすごいなと感じました。

 

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 歌っている最中はさまざまな感情がぐるぐると渦巻いていたけれど、曲が終わったときには、開放感を感じて、みんなの拍手にもホッとしました。
 みんなが見守ってくれるなか、ステージに立って歌わせていただけたことが、本当にありがたかったです。
 わたしも、バンドメンバーのみんなと同じように、いつも気持ちを途切らせることなく、真っすぐ音に向かっていきたいです。

(みつき)