「どこまでも、ついていきたい」 ななほ

1月26日 水曜日

 水曜日の朝は、紫黒米の選別から始まります。スプリングコンサートに向けての準備が大詰めになる前に、みんなと朝の時間で選別など細々とした作業を進められるのが嬉しいです。

 また、朝食前15分からは、みんなが図書室に集まり、コーラスの習慣練習をしています。
 今は『バード・セット・フリー』のコーラス練習をしています。私はユズの加工があり、『バードセットフリー』の音入れの時にはいられなかったのですが、実際に、コーラスを歌ってみると、この曲が好きだなと改めて思います。

 サビの部分でアルトパートの人と掛け合いになる所はもちろん素敵なのですが、延々と「バード・セット・フリー」と歌い続けたくなる位、その部分がとても魅力的で、歌っていると潔い気持ちになれます。
 朝から選別やコーラス練習をすると、それだけで気持ちがシャキッとして、これからどんどん、ダンスやコーラスが増えていき、みんなと詰めていけるのが楽しみです。

 そして、午前中は『ハッピー・フェイス』のコーラスの音入れを、せいこちゃん中心に進めました。
 さとみちゃんやせいこちゃんが作ってくれたコーラスの楽譜は、なのはなの大人数だからより美しく、魅力的に聞こえるような構成になっていて、そんな楽譜を作れるのがすごいなと思います。

 ソプラノパートは音も高めなのですが、アルトパートと重なると、『ハッピー・フェイス』の曲の雰囲気が出て、合わさることでこの曲に込められている、強さとか憤り、深い悲しみや苦しみ、そして希望を求めているような気持ちが表れるように感じました。

 あゆちゃんが、『ハッピー・フェイス』を歌う時の気持ちについても話してくれて、それがMTでのお話とも重なり、より、この曲を大切に歌いたいと思いました。
 ただヤケクソに、どうとでもなれと歌うのではなく、この曲に込められている気持ちをちゃんと理解したうえで、コーラスやダンスで表現したいと思いました。

「ハッピーな笑顔をしていたら、すべてうまくいくって? それがどこかでは違うと分かっているけれど、そう言われたから笑顔でい続ける。でも、最後のサビは自分が逆にならないといけないんだよ」
 あゆちゃんがそう話してくれました。

 あゆちゃんが和訳してくれた歌詞に、「さあ、仮面をかぶって出かけよう。時限爆弾みたいな音が、僕らの内側でなっているよ」という部分があったのですが、止める事の出来なかった心の中の時限爆弾に答えが見つかるような、そんな気持ちを込めて歌いたいです。

 夜にもダンス練習があり、あゆちゃんが『ハッピー・フェイス』を見てくれたのですが、この曲は表情が難しいなと思います。
 狂ったような笑顔、狂ったような怒り。

 一度、そうなった事のある私たちだからこそ、表現できる世界があるような気がしました。

 午前中は『レインボー』『アライブ』『ディス・イズ・ミー』のコーラス練習もできて、本当に嬉しかったです。
 どの曲も、根本には『ハッピー・フェイス』のような強い気持ちがあり、そして自分たちはその答えを教えてもらった今、新しい世界を見て表現したいと思いました。

「ほら、太陽が昇った。どんな時も太陽は昇るんだよ」
 とたくさん言ってもらったから、今度は自分達が声をかける番だとあゆちゃんが話してくれました。
「私には虹が見えるよ、あなたの流した涙から」
 今度は私たちがまだ見ぬ誰かを思い、誰かの為に生きる、その気持ちが強くなっていくのを感じました。

 『ディス・イズ・ミー』や『アライブ』のコーラスは、深い悲しみや苦しみが全て、意思や強さ、優しさに変わるような気持ちで歌えて、歌っているとウィンターコンサートのステージを思い出して、鳥肌が立ちました。

 午後からは明日のアセスメント演奏に向けてダンス練習もありました。最初に新曲を合わせたのですが、あゆちゃんが『ホーリー・ウォーター』のサビの振りを細かく見てくれました。

 足曲げて重心を低くしてから、手を高く上げて立つ。目の前に大きな綺麗な円を描くように。
 あゆちゃんに教えてもらったように踊ると、いかに今まで、無意識に楽な動きをしていたかが分かりました。

 ずっと同じ体勢をキープしたり、肘を上げ続けたり、身体をひねると、足が震え始めるくらいに厳しいです。でも、その厳しさが私は好きなんだなと感じます。
 自分が気づけていなかったところを在るべき形にしていける、そして厳しい所も、厳しい程、自分の気持ちが強くなるような気持ちになりました。

 前回のコンサートの時と、今とではダンス練習に向かう気持ちが大きく違うなと感じます。
 前は体勢が厳しいと苦しくなったり、疲れたり、粘りがなかったりしていたけれど、今年は疲れよりも楽しさの方が強く、厳しくても喜びの方が大きいです。

 あゆちゃんにどこまでも、ついていきたいと思うし、あゆちゃんが教えてくれるイメージや振りは本当に美しく、尊くて、私もその世界を見たいと思いました。
 最後の方は真っすぐに立てないくらい、足がブルブルして力が入りにくかったのですが、あゆちゃんが笑いながら、
「厳しいけれど、今、厳しく踊れていたら、本番もその厳しさで踊れるよ」
 と話してくれて、とても嬉しかったです。

 その後も『ディス・イズ・ミー』のダンスをあゆちゃんが最初からみてくれて、踊れば踊る程、気持ちがスッキリして、目の前にキラキラとした世界が広がっていくのを感じました。
 目にたくさんの光を入れて、全体で動きを合わせて、みんなでバッと振り向いた時、みんなが同じタイミングで手をあげた時、ランニングマンで前に進む時、踊っていても鳥肌が立つくらい、表現する喜びを感じます。

 本当にコーラスとかダンスとか、表現することは楽しくて幸せな事だなと感じます。なのはならしい、私たちにしかできないような表現、作れないような世界を見て、みんなと思いっきり表現したいです。明日のアセスメント演奏が楽しみだし、今の仲間とコンサートに向かえることが嬉しく、私も日々の生活から、緊張感や厳しさ、しなやかさを持っていたいと思います。