【新春号③】「新年ライブは 『お父さんに聞いてみよう!スペシャルバージョン!』」さき

 二〇二二年、元旦の夜は、お父さんとお母さんによる新年ライブの開演です。

 お父さんの太くて伸びやかで、暖かみのある声。お母さんの高くて優しい声。そして、ギターの音色。その三つの音だけで、部屋中が暖かい空気で満ち溢れています。
  
  
 この日、卒業生もたくさん帰ってきてくれて、リビングは満員でした。今回は三部構成。一部だけでも二時間あり、全部で三時間半の豪華なライブです。
  
■この一年の展望
  
 第一部は、お父さんのリクエスト曲と質問のコーナー。

 そこで、今春のスプリングコンサートのモチーフとなっている、宇宙と人体についてや、病気について、結婚・子育てについてなど様々な疑問質問がよせられました。

 宇宙と人体については、生命はどこで誕生したのかという質問があり、お父さんはすでに地球以外の宇宙で存在していたでしょうねと答えました。私は地球が初めてだと思っていたので驚きましたが、地球に何もなかった時代を見てみたいなとも思い、とても興味深かったです。

 また質問のなかで、一番印象的だったのは、お父さんが人生で一番悲しかったことと、うれしかったことです。これはうまく書くことはできないので端折りますが、お父さんが私たちに、こんなに大事な話を最初から最後まですべて話してくださったことに、胸が熱くなりました。涙が止まりませんでした。

 後で、お父さんは、

「新年ライブがなかったら言っていなかった。みんなが質問してくれたから、この体験をみんなに話すことができた」

 と言いました。

 続いて第二部は、大人気のコーナー、お母さんの占いの館です。

 お母さんの占いは、くじで当たった子について、その子の本来の性質や性格、秘めた力をお誕生日辞典から教えてくれます。そして、その話により付け加えながら、お父さんが、その子に対して思うこと、展望、アドバイスを、話してくれました。
  
  
 今回選ばれたラッキーな人は、よしみちゃん。まなかちゃん。そしてひろたかさんでした。ひろたかさんは、卒業生のりかちゃんのフィアンセです。

 どの人も、うんうんとうなずき共感して、お父さんとお母さんの話を聞いていました。また、なのはなに来るのが二回目のひろたかさんのことを、まだよく知らない私たちにとって、少し知ることができた気がしてうれしかったです。

 そして、第三部。最後になのはなの今年の抱負と展望についてを、お父さんとお母さんが話してくれました。畑や田んぼの耕作、トラクターがけや草刈りなどを含めて、みんなでより効率よく動くことができるよう、システムを作っていくこと。

 なのはなを、もっとたくさんの人に知ってもらうために、新しい発信の形を作っていくこと。これから一月、二月と新たなミーティングを始めていくことや、本格的にイベントやダンスの活動を始めていくこと。これからどんな一年にするかというお話を聞けて、自分たちがどんな活動をしていくのか、イメージをつけることができました。
  
 
 そのとき、お母さんが私たちに向けて、言ってくれた言葉はあらためて自分の今の立場と考え方を心に刻むきっかけになり、本当にありがたかったです。

 その言葉は、みんなはカナリアであるということです。カナリアは、炭鉱などで、危険が迫っていることをいちはやく人間に教えてくれる鳥です。

■身体中から勇気が湧いて

 今、子供たちも含め、生きることに苦しさを感じる人がたくさんいる世の中で、私たちは、傷ついたものとして、誰もが生きづらさを感じずに、優しい気持ちで生きることができる社会を作っていく責任があり、摂食障害になったものとして責任がある、と。

 なのはなを卒業しても、なのはなで得た優しい考え、生き方、志を広げていく一人として、生きていく。

 自分さえ良ければ良い、という欲のもとで、自由になりたいと思っていては、絶対に摂食障害だった自分を進化させることはできない。

 今、なのはなファミリーで私たちが感じている、人と人との間の幸せを、誰もが感じながら生きている世界、というのは、自分たち一人ひとりの生き方によっては遠い未来ではないかもしれない。

 今のなのはなでの生活がすべて未来につながっていて、どれも欠けてはいけないことなんだと改めて実感させられるお話でした。
  
 
 そんな普段は聞けない話をじっくりと聞くことができた、新年ライブ。

 このライブのラストを飾るのは、お父さんの『ヒーロー』です。今回は、バンドではなくギターの弾き語りです。

 私は毎回この曲をリクエストするのですが、何度聞いても涙がこみ上げてきます。

 自分もお父さんのようなヒーローになりたいし、誰かにヒーローを歌いたいという気持ちになる曲です。この曲が耳を伝ってじんわりと響いていました。良い年を迎えられそうだと思う瞬間でした。

 新年ライブも終演の時。何か体中から、勇気が湧いてくるような気持ちになりました。

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なのはなに獅子舞がやってきた!
  
  
 いつも農作業などでなのはなファミリーを助けてくださっている永禮さんをはじめ、今年も『美作の国一宮 中山神社御祭禮神事保存会』の方々が獅子舞を披露しに来てくださいました。

 雄と雌の2匹の獅子舞に、笛と太鼓の演奏が加わって、目の前で繰り広げられる獅子の踊りは迫力がありました。
  

さやちゃん、まおちゃんが獅子舞のしっぽ役で参加しました。しっぽをどう動かすのかを習っています

   
 保存会の方が獅子舞の中からしっぽのつかみ方、振るタイミングを教えてくださり、見ているみんなで「がんばれ、がんばれ」と応援をしました。
  

最後に1人ひとり、獅子舞に頭を噛んでもらい、邪気のお祓いをしました

  
 さらに今回、特別に獅子舞のしっぽの部分をなのはなから2人の子が担当させてもらえることになりました。獅子舞のしっぽ側の端の布の下に身体を入れ、しっぽの根元をつかみます。そして太鼓の大きい音に合わせて、しっぽを上に振り上げます。