
スプリングコンサートで演奏する 『バード・セット・フリー』のコーラス練習をしました。
この曲は全員でダンスを踊る曲の中の1つです。
先日、卒業生ののんちゃんから振り入れをしてもらい、みんなで毎日ダンスの合わせをしています。
それと同時並行でせいこちゃんやさとみちゃんが今までコーラスの楽譜作りも進めてくれていて、完成した『バード・セット・フリー』のコーラスをせいこちゃんが教えてくれました。
最初にソプラノとアルトの音を、曲全体を3つに区切ってキーボードで音を取ってくれながら練習しました。
少し歌い出しのリズムが難しいところもあったのですが、私たちが歌えるようになるまで何度も同じところを音取りしてくれて、歌えるようになったときはすごく嬉しかったし、毎回せいこちゃんが、「みんなが歌いやすいように」と考えて楽譜を分かりやすく作ってくれるのが本当にありがたいなと思います。
サビの部分のコーラスは、ソプラノとアルトが追いかけっこしながら交互に歌うように作られてあって、実際に歌っていてもソプラノとアルトの掛け合いがとても楽しかったです。また、この曲は最後、同じフレーズを何回も繰り返して歌います。
その部分では、「ハーモニーを聞かせて伸びやかに。あゆちゃんが教えてくれたように最後の一音まで気を抜かずに集中して歌えると良いなと思います」と、せいこちゃんが話してくれました。私も、この部分のコーラスを歌っているとすごく気持ちも大きくなり、遠くへ広がっていくイメージを感じて、本当に素敵なコーラスだなと思いました。
コーラスの練習時間は1時間ほどしかなかったのですが、気がついたらその1時間で1曲最初から最後まで歌えるようになっていてとても嬉しかったです。
これからもどんどん新曲のコーラス練習が始まると思うので、どんなコーラスになるのかすごくワクワクするし、みんなでコンサートに向かって曲を完成させていけることがこれまでにないくらい幸せな時間で、これからの練習も本当に楽しみです。
またあゆちゃんにも聴いてもらい、みんなで気持ちを揃えて歌えるようにブラッシュアップしていきたいなと思います。
(よしみ)
***
昨日から引き続き、卒業生ののんちゃんから『ハッピーフェイス』のダンスの振り入れをしてもらいました。
『ハッピーフェイス』は、初めて聞いたときは、背筋がぞわっとするような、異色の空気感がある曲でした。昨日の振り入れでは、その世界観がぎゅっと詰まった、本当に素敵な振付を教えてもらいました。
ピエロのような動きがたくさんあって、中には片足で空気椅子に座るところもあり、今までにない振付に、身体がなかなかついていきませんでした。けれど、昨晩、メンバーで集まって、一つひとつの振りをかみ砕いて、復習したため、今日は昨日よりもずっと、踊りやすくなっていました。
のんちゃんからも、「昨日とは見違えるみたい」と言ってもらえて、嬉しかったです。
今日は、曲の最後の部分を、のんちゃんから振り入れしてもらいました。
最後は曲の雰囲気が変わって、ラストの盛り上がりに向かっていくところがありました。
そこで全員が、1人を中心にして円になり、中心にエネルギーを送るようなポーズをします。
円の中心では、叫ぶような歌と同時に、右手を高く挙げて、くるりと振り向き、腰を2回振る、という振りをする、と教えてもらいました。のんちゃんがそれをやってみせてくれて、「これから私たちの時代を作っていくんだ」という意味にしたい、ということを話してくれました。
その振付をするのんちゃんが、とても遊び心に溢れていて、囚われない、自信たっぷりのとても魅力的な人に見えました。思わず、みんなで笑ってしまったのですが、中心の1人が踊った後に、続けてその振りをみんなでやると教えてもらいました。
少し恥ずかしいような気もするけれど、その振りがすぐに大好きになって、みんなで決め顔でできることが、嬉しいなと思いました。
最後まで曲が完成し、実際に最初から最後まで踊れるようになると、本当に嬉しくなりました。
このダンスは、終始、全身を使って表現していくので、終わるころには筋肉の限界も意識するくらいでした。踊りながら、身体ももっと強く、作っていきたいと思いました。
たけちゃんがダンスを見に来てくれていて、初めて1曲を通して踊ったとき、嬉しそうに大きな拍手をしてくれたことも、嬉しかったです。
そのあとは、1回ごとにのんちゃんがテーマを決めてくれて、何度も通し練習をしていきました。
最初は、楽観的で、楽しさに満ちて、「少しくらい振りを間違えても、楽しめばいい!」という気持ちのピエロ。それで、自分にはないくらいの明るさと笑顔で踊ったとき、身体も力が溢れてきて、とても踊るのが楽しいと感じられました。
前で見てくれていたたけちゃんも、「今のはさっきより、楽しそうに見てたよ」とのんちゃんが教えてくれました。
次は、完全な無表情。これは、身体に力が入りにくかったです。
その次は、たくさんの仮面を持っている、世渡り上手なピエロ。笑っている奥に、この世の中に対する、「本当はこんなはずじゃないだろ」という怒りと悲しみを持っているピエロを、イメージして踊りました。
サビの振付では、全員で円になって、全身をのびやかにして、笑顔も動きも大きく、全力で踊ります。それは、こんな風に生きたいという、怒りを超えた意志が表現されるようで、そんな気持ちを持ったピエロとして、踊りたいと思いました。
のんちゃんから、たくさんのイメージを教えてもらって、たくさんの自分を演じて、何度も踊れたことが、嬉しかったです。
最終的には、サビの部分は思い切り笑って、それ以外の部分では、口を閉じて、にやりとした笑みを浮かべる、という表情にしよう、とのんちゃんが教えてくれました。
のんちゃんが思うイメージを、みんなで形にして、理想に近づけていきたいなと思いました。
『ハッピーフェイス』の振り入れの後には、他の『マディーウォーターズ』、『バード・セット・フリー』、『ホーリーウォーター』のダンスを合わせ、揃えていきました。
ダンスをお父さんも見に来てくださり、みんなのダンスから感じたことを、教えてくださいました。
「普段からの心持ちが、そのままダンスに表れるね。心が固い人は、動きが固い。安全策をとる人は、足が先まで伸び切らない」
それは、私のことだと感じました。私は、心持ちが固くて、ダンスの動きがとても固いです。
ダンスを踊るのは大好きなのに、カチコチにしか踊れなくては、とても残念です。柔らかさと厳しさ、メリハリを持ち、伸び伸びと踊れるようになるため、心持ちも柔らかくして、ダンス練習も本気でやっていきたいと、思いました。
(りんね)
***
目が覚めると、外は一面、銀世界。
ふわふわと空を舞っている真っ白な雪を見ていたら、玄関先の方でさやちゃんとまなかちゃんが雪の降る中、かまくらを作っているのが見えます。
その姿を見た瞬間、考えるより先に身体が動いて、近くにいたみんなと「かまくら、入ろう!」と声をかけながら、外へ飛び出しました。
「かまくらの中に入ると、周りの音が聞こえなくて、なにか大きな存在に包み込まれているように感じられるんだよ。頭が入るくらいの小さなかまくらでいいから、作ってみてね」。
以前、私が窓の外で降り積もる雪を見ていたとき、お母さんがそう話してくれました。
私が外へ出た頃には、もうかまくらの土台は完成していたのですが、その場にいるだけで寒さも忘れるほど、心がじんわりと温もりました。
1人ひとり、交代交代でかまくらの中へ頭を入れてみると、それぞれに入り方が可愛らしく、ずっと笑っていました。
私も少しドキドキしながらも、かまくらの中へ頭を入れてみると、外にみんながいるのを忘れてしまうくらい、そこは音がなく、しんとしていました。
小さなかまくらは本当に、頭がぎりぎり入るくらいの大きさなのですが、その奥に宇宙があるような、自然が広がってるような豊かさや、壮大さを感じました。
みんなと一緒にかまくらへ入って、新しい世界を体験できたことが嬉しかったし、今度はみんなで大きなかまくらを作ってみようと思います。
(ななほ)
***
