1月12日(水)「『マディ・ウォーターズ』コーラス練習スタート & 勝央金時太鼓、コンサート本番まで18日」

1月12日のなのはな

 外では雪がちらついていて、とても冷える1日でしたが、室内で、みんなとコーラス練習を進めるのにはチャンスの日でした。
 スプリングコンサートに向けてのコーラス練習が、今日からさっそく始まり、新曲の第1曲目は『マディ・ウォーターズ』でした。
 みんなのために、さとみちゃんとせいこちゃんがコーラスの楽譜を作ってくれて、せいこちゃんのキーボードで音入れをしてもらいながら、みんなと練習できた時間が嬉しかったです。

 

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 私は、お父さんのお誕生日会のチームでも『マディ・ウォーターズ』にのせたパフォーマンスをしていたので、壮大でスケール感の大きいこの曲を、みんなとコーラスで歌えると聞いて、とてもわくわくしていました。

 新しい楽譜をもらって、さっそくソプラノとアルトのパートに分かれて音入れをしました。全体的にはかなり低音の効いている曲ではあるけれど、ソプラノパートは高い音も多く、それを、声量を出して歌うのは難しいなと、最初は感じました。でも、曲と合わせて歌うと、コーラスが加わったぶん、曲全体の厚みが増して、心にずどんと突き刺さるような迫力がありました。

 

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 途中からは、あゆちゃんも来てくれて、出来立てのコーラスを聞いて、もっとこうしたほうがいいよというアドバイスもしてくれて、ありがたくて嬉しかったです。

「自分がソロで歌っているつもりになって、まずは自分が美しいと思う歌い方で、尖って思い切り歌うんだよ。人に合わせようとし過ぎない。全員がその気持ちで歌って、その上で、みんなで揃えていくんだよ」

 コーラスは、全員で歌うもので、ちょっと弱気になれば音を外すのが怖いとか、みんなと合わせないといけないという気持ちが強くなって、声も小さくなってしまいます。でも、ずっとその気持ちで歌っていたら、この壮大な曲を支えられるコーラスは歌えないと思いました。

 この曲は、勇気を伝える曲なんだよ。そういったあゆちゃんの言葉を聞かせてもらってからみんなで歌うと、それまでよりも1.5倍以上のボリュームが出ていて、その変化がすごいなと思ったし、自分の気持ちもどんどん強くなっていくように感じました。

 

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 そのほかにも、出だしの音をはっきりと、響かせるように歌うことや、歌うときの腹筋の使い方を、あゆちゃんが実際に、私たちに見せながら教えてくれました。そのイメージを持って歌うと、まったく歌いやすさが違い、どんどん良くなっていくことを感じて、とても嬉しかったです。

 また、後半の時間には、少し個人で暗譜も進めて、集中して原曲を聞き、音を耳に入れてから、最後にみんなと合わせて歌うと、また全体の雰囲気もがらりと変わったなと感じたし、コーラス練習を終えたあとは、不思議とみんなの表情も明るく見えたなと思います。

 明日からは、この曲のダンスの振り入れも始まると聞いていて、ダンスを踊りながら、コーラスもみんなと歌えるように、また練習を頑張りたいです。

(えみ)

 

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〈毎朝、筋トレ、柔軟のフルメニューや、ダンスの基礎練習をしています。モダンダンスの基礎練習では、この日、アイソレーションや、『ポップコーン』『シャッフル』というステップの練習をしました〉

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 勝央金時太鼓保存会結成35周年記念コンサート「鼓響祭 風の宴」、当日まで残り18日となりました。

 保存会の一員としてコンサートに出演する10人は、年が明けて最初の、勝央文化ホールでの練習へ行き、保存会会長の竹内さんに教えて頂きながら、私たちが演奏する『那岐おろし』『金太郎囃子』の演奏を練習しました。

 また、今日は竹内さんが、コンサート本番の舞台図や進行表などの資料もくださり、曲間の出はけも確認し、本番へ向けた緊張感が、より高まりました。

 

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 演奏では、まだ課題があります、『那岐おろし』では、大太鼓のソロを終盤へ向けて、より力強く盛り上げていくこと。宮太鼓のメンバーは、ソロや、強打すべき音を、スケール大きく叩くこと。所作にめりはりをつけること。『金太郎囃子』では、楽しげな表情で、弧を描くような軌道でバチを動かし、軽やかな演奏をすること、などです。

 どちらの曲にも違った難しさがあり、練習をするごとに、もっと良いパフォーマンスをしたい、という気持ちが募ります。

 

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「この音を、出だしから強く歌う勇気は、生きていくときに持つ勇気と同じだ」
 太鼓を叩いていると、昼のコーラス練習で、あゆちゃんが言っていた言葉を思い出しました。

 曲のなかの一つひとつの音、顔の表情、身体の表情。一瞬一瞬の仕事を、確かに、美しく魅せる形で成功させていく。志を体現する。それは、練習量もさることながら、日々の生活の中で持つべき真面目さ、けじめ、勇気と意志が無ければ、達成できないことなのだと、改めて思いました。

 

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 竹内さんが教えてくださる勝央金時太鼓の、風格にかなった『那岐おろし』を演奏したい、観て下さる方が日常を忘れるほど楽しく軽やかに、『金太郎囃子』を叩きたい、と思います。私たちにとっては、スプリングコンサートを共につくる仲間に先駆けて踏む舞台でもあります。本番へ向けて、残り少ない時間ではありますが、メンバーのみんなと、日々、少しでも進化してステージへ臨みます。

(かに)