1月6日
昨日の夜に、やよいちゃんが、
「作付けを考えていて、みんなに、去年植えた野菜の株数を教えてもらえたら嬉しい」
と言ってくれて、私は、落花生とキャベツとサトイモと、カボチャとハクサイを、今日の朝食前までに調べることになりました。わあ、どうしよう、と思って、成人式の衣装室の片付けの話も、あやかちゃんやつきちゃんから聞かないといけないし、フォトムービーの集まりもあるし、気持ちがバタバタしてしまっていたのですが、フォトムービーの集まりが終わった後、えつこちゃんが、「全部分かりました!」と言って、株数を書いた紙を渡してくれました。そのとき、自分はまた、ああ、これだ、と思いました。自分一人でなんとかしなきゃ、と思って、勝手に抱え込んだりしているのは独りよがりで、間違っている、と思いました。えつこちゃんも同じ担当で、気に掛けてくれていて、こうやって、周りを見て、みんなと一緒に物事をやっていったらいいのだと、また、自分の視野の狭さを感じました。
私の考え方とか、なのはなに来る前の利己的な、自分一人でなんとかしないと、とか、自分が立派にしないといけないとか、そういうのが残っていて、それゆえ自分も苦しくなって、周りも見えなくさせている、と思います。そういうところから、周りとの関係の取れにくさもあるのだと思います。紅白の替え歌をのえちゃんが考えてくれていて、煮詰まったとき、ちさとちゃんが、
「みんなに聞いて、みんなで考えたらいいんだよ、みんなの意見を聞いて考えたらいいんだよ」
と言ってくれたときの衝撃が、今回のえつこちゃんとのやりとりでも関係している、と思います。私はどこか間違っていて、それが「自分、自分」となってしまって、違和感があるのだと思いました。
自分一人で何とかしなきゃ、と思って、自分がそれに応えられないと思ったら自己否定したり、それって傍から見たらすごい迷惑でバタバタしていて、どうしたん? と思われる原因だなあ、と思います。いつも勉強していないと落ち着かなかったり、ありのままでは怒られてしまった過去から、安心して身を委ねることができていなかったのだと思います。
結局は、私は競争の価値観からずっと抜けられていなかったから、苦しかったです。私が、リーダーをしたいと思ったり、人から上から言われると苦しくなってしまっていたのは、全部、過去の価値観から抜けられていなかったからだと気が付きました。なのはなには競争がない、と言われても、いまひとつピンと来なかったのは、結局は私の中に競争の価値観がこびりついていたからだと思いました。今は、それが何となく分かって、競争がなくて、自分だけが立派にならないといけないなんて思わなくて、ただ、いたらいいのだ、と、安らかな気持ちに変わっています。
私は空っぽ、と思います。でも、前はその事実が苦しかったけれど、今は苦しくないです。空っぽでもできることはあって、生きていける、と何故か思うことができます。それは、なのはなにいさせてもらっているから思えることだと思いました。
リーダーをするなら、みんなが頑張りたいのに、「自分が頑張らなきゃ」じゃなくて、人を評価して、その人の立場、頑張りたい気持ち、ベストパフォーマンスをしたい気持ちを考えて、自分をしっかり持って、間違った人を、全部の人を立てるわけでもなく、指示をしていくのが大切だと思いました。こういうのって、すごく潔くて、気持ちのキレがないとできないことだから、気持ちのキレをもっとつけたいです。
今日は午前はフルメニューをしました。人数が少なかったので、2年生教室でやよいちゃんを中心にしました。足上げ腹筋がきついなあ、と感じました。でも、背筋とか、腕立て伏せとかは、最初の頃よりどんどんやりやすくなっている、と思いました。たけちゃんもいて、たけちゃんがみんなと馴染んで筋トレをしたり、ストレッチしたりするのが可愛かったです。
そのあとは、ゆりかちゃんがリードしてくれて、フラダンスをしました。フラダンスは心が落ち着きます。やっていると、心が柔らかく、幸せになるのを感じます。ゆりかちゃんが選んでくれる、ハンドモーションとか、足のステップに合わせる曲も、すごく好きで楽しいです。
収穫と嫁入りは、なつみちゃんとえつこちゃんと、下町川の赤カブとニンジン、太ネギを収穫しました。台所さんから、
「大根葉の柔らかいところを700グラム欲しい」
と言われていて、そうか、明日は七草がゆを作ってくれるのかな、と思いました。私は赤カブを収穫したけれど、きれいでまるくて立派なカブを収穫すると、すぽっと抜けるのがとても面白かったです。下町川の畑はニンジン、太ネギ、大根、カブ、赤カブと5種類もの野菜が育っていて、どれもすごく立派できれいで、まるで宝の山のように感じました。
なつみちゃんの、どんなときでも明るくて笑顔のところとか、えつこちゃんの一生懸命に心を添わしてくれるところが、すごく素敵だと思います。
そのあと、まえちゃんとなつみちゃんと、山畑のタマネギの葉摘みをしました。病気っぽく茶色くなっている葉を摘む、とのことでしたが、私が見た限り、そんなに病気の葉は見受けられず(1割くらい)、タマネギが全体的に葉の緑が濃くて、ピンと立っているのが特徴的で、元気な印象がありました。天気がよくて、日が差すと暖かく感じました。まえちゃんやなつみちゃんの、テンポがあってスピーディな作業がとても気持ちが良かったです。
午後はさきちゃんと、タマネギとダイコンとカブのメガツインの葉面散布をしたあと、2年生教室で成人式の撮影していたりんねちゃんやえみちゃんの応援にいきました。2人がレインボーの衣装に身を包んで、えみちゃんがレインボーの傘をさして、カメラに向かってにっこり笑っている姿が見えました。2人とも、目がキラキラしていて、天使のようでした。ゆりかちゃんやかにちゃんが、もうすこしポーズをこうして、と言うと、2人が首をかしげたり、笑顔をこちらに向けてくれたりして、それは悶絶級の可愛さでした。動くとつややかさが増す、と思いました。きらきらしていて、可愛くて、大人になってほしいような、なってほしくないような、すごく嬉しくて切なくて、2人と一緒に過ごしてきて、2人の一生懸命なところとか、大好きなところとかが切り取られたように感じました。明日はドレスも着て撮影するとのことで、りんねちゃんも緊張する、と言っていたけれど、本当に、素敵な写真が撮れたらいいなあ、と思いました。
今日は夕食後に当番がなかったので、早めにお風呂に入ろうと思って脱衣所に行ったら、一番乗りでした。そしたら、あけみちゃんとたけちゃんとなつみちゃんが来てくれて、4人で一緒にお風呂に入りました。たけちゃんが、身体を洗っても髪を洗っても、ちっとも泣くことなく、ご機嫌で湯船に入り、湯船に入っているゆずを投げたり湯船に浸かったりしていて、それを、あけみちゃんとなつみちゃんと笑い合って、ふと、なんて幸せなんだろう、と思いました。何もいらない、と思いました。これ以上必要なものなんてない、と思いました。これだけの幸せに浸れることが、すごく幸せだと思いました。頭が良くなくても、何もできなくても、これだけの幸せを感じられるなら、私はもう何もいらない、と思いました。
一人で幸せを感じることは不可能だと思いました。午後のメガツィンの散布のときに感じた、さきちゃんのユーモアとか優しさとか、みんなすごく優しくて、受け入れてくれていることがすごく有り難いし、人と一緒にいるだけで本当に幸せなのだと思いました。私が抜けていても、みんなが守ってくれて、許してくれて、大きな目で見れば、成功するしかなくて、できないことなんてなくて、そのなかで感謝をしながら幸せを感じていればいいだけ、毎日に幸せがあるのだと思いました。
毎日に感謝したいです。みんなが柔らかく受け取ってくれて、許してくれて、大きく守ってくれて、幸せに気付かせてもらっていることに感謝して、私も、みんなからもらった暖かさを、ちゃんと返せる人になりたいです。
集まりとかで私が口出しをするときは、良い案が浮かんだからではなくて、人の上に立ちたいからだったと気が付いたし、トンチンカンなことしか言えないことも分かりました。でも、これから、笑顔でいて、人に寄り添うことはできます。そうやって、自分を律していきたいと思いました。
明日も良い日になりますように。読んで頂いてありがとうございました。