「成長したい」 ゆず

1月5日

 年が明け、仕事の2日目が終りました。
「あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します」
 とご挨拶できる方がいることが、職場の方でも、お客様でも、嬉しく感じます。
 お正月のことを書き留めておきたくて、数日経ってしまったのですが、書きます。

 なのはなの元旦。一人ひとりの抱負と、お父さんがお話ししてくださる時間が、とてもかけがえのないものです。

 摂食障害になったからこそ、見えるもの。持つことができる考え。
 苦しさの行き止まりまで来た社会を変えていく人になる。
 新しい社会、新しい時代をつくっていくこと。
 5年、10年ではなく、50年、100年、大きな視野で、社会を変える志。その意志を持ち続けること。同じ考えを持つ人が大勢集まって、はじめて社会が変わっていく。
 今、転換期を迎え、新しい社会をつくっていく人が求められている。そんな人の活躍の場がすぐ、そこにある。

 お父さんのお話を伺って、自分はどこに向かって生きていくのか、そのことを改めて心に入れて、新年の一日目を過ごせることが、とても大切な時間で、有難いです。
 みんなの抱負を共有させてもらって、自分の抱負をお父さん、お母さん、みんなに聞いてもらって、そうやってお互いを力にして進んでいけることが、嬉しいです。
「保証のないことを信じる」
 ゆりかちゃんの抱負が、心に残りました。ゆりかちゃんらしい、とても美しい抱負だと思いました。保証のないことを信じるのは、とても強さが必要で、けれど保証のないことを信じられるからこそ、それを実現できるのだと思いました。保証のないことを信じる。その勇気と、潔さを、私も持って生きていきたい、そう思いました。

 夜の、お父さんお母さんの新年ライブ。
 お父さん、お母さんの弾き語りとお話に、心が満たされていきました。お父さん、お母さんの気持ち、みんなの中にいさせてもらえることに、自分自身がどっぷりと浸かって、満たされていくのを感じました。

 カナリアだということ。それを、もう一度心に刻んで生きていく。
 摂食障害になった責任。苦しんだ責任。
 私は何ができるのだろう、と思いました。
 自分の生きる意味を、摂食障害になった役割を果たしたい。そう思いました。
 自分を材料にして、変化を面白がって、楽しむ。
 症状にまみれて、苦しかった最中、もう死んでしまおうと思ったとき、それを思いとどまってもう少し生きてみようと思った、そんな本の一文がありました。
「もし、僕がこの苦しみを乗り越えて、生きていくことができたなら、それが誰かの希望に、救いになるかもしれない」
 その一文が、なのはなに来て、どんどん心に染みていったと思います。自分のためにはほんとうには回復できない。それをちゃんと理解するには、自分はまだ足りないけれど、死んでしまおうと思ったとき、自分を思いとどまらせたのは、確かにその気持ちでした。
 私が苦しみから離れていくその過程を、ちゃんと生きられるようになっていくその過程が、まだ見ぬ誰かの救いや希望になることができたらと、そう願います。

 お父さんの一番悲しかったこと。嬉しかったこと。
 お父さんの一番悲しかったことと、嬉しかったことがあったから、お父さん、お母さん、なのはなのみんなに出会うことができて、私は今生きているのだと思います。
 共感。私の一番悲しかったこと、嬉しかったことは何だろう。そう考えたとき、一番嬉しかったことは、なのはなに来て数日経った頃、石生田んぼを歩きながらお父さんとお話したことだと思いました。私を理解してくれる人。理解したふりとか、知ったかぶりではなくて、そのままを理解して受け入れてくれる人。ずっと求めていた、そんな人と出会えたんだと気づいたとき、それが今までの人生で、一番嬉しくて、ほっとして、やっと生きられる気がした、そのことを思い出しました。

 お父さん、お母さんが、本気で話してくださること。本気で向き合って、気持ちを伝えてくださることが、ほんとうに幸せで、有難くて、嬉しいです。幼かった私が、癒されていくような気がします。

 日々の目の前のことに追われるのではなく、大きな視野で、自分の向かうべき方向を持ち続け、それを見失わずに毎日を過ごす。意味のある生き方をする一年にするために、心に自覚と、志を持ち続けます。
 
 食堂に入ると、みんなの「春光」と抱負の書き初めが飾られています。みんなの気持ちの込められた抱負の文字に、力を感じます。
 書き初めをすると、自分の心の動きが目に見えるようで、気持ちと向き合うことのできる、貴重な有難い時間だなと思いました。

 潔さ。迷いや、躊躇。やり直せないことを怖れないこと。
 顔真卿の文字をそのままに真似ようと筆を動かしていると、潔さがないと書けないと感じたり、迷いや躊躇があると、その気持ちがそのまま表れてしまうのを感じました。一画を書く度にやり直せないことを怖れてしまっているのを感じて、けれど生きることはいつも一度きりでやり直しはできなくて、やり直せないことから目を瞑って見ないようにしているだけで、だからいつでも決して怖がってはいけないのだと思いました。

 抱負の文字に向き合うことで、抱負をより深く考えることができたように感じて、それも嬉しかったです。
 抱負の文字の一画一画に、意味を感じました。
 貫く揺るぎない気持ち。しなやかさ。懐の深さ。そして最後の一画を書くとき、達磨に目を入れるような、魂を込めるような、祈るような気持ちで書き入れました。この文字のような気持ちを自分の中に入れたいと思いました。

 みんなと過ごす新年が、とても嬉しかったです。卒業生もたくさん帰ってきてくれて、こうやってなのはなの軸を自分の中に強く持って道を歩んでいる姿が、とてもすてきだなと思って、嬉しかったです。

 良い一年にしたいです。成長したいです。
 志と意思を持って、毎日を大切に過ごします。