1月1日 夕方
明けましておめでとうございます。
迎えた元日。朝、起き出してみると、中庭やグラウンドには雪が降り積もっていました。穏やかに包み込まれているような、清浄な朝でした。
リビングや廊下で顔を合わせた人と、「明けましておめでとう」と新年の挨拶を交わすと、(年が明けたのだな……)という実感が湧いてきました。
今年の1月1日は、土曜日。栄えある元旦の朝食当番で、土曜日当番のみんなとお正月メニューの配膳をしました。
さきちゃんと一緒に、台所のグリルでお餅を焼きました。お餅を焼くのは初めてなので緊張していたのですが、上手に焼き上がり嬉しかったです。グリルから取り出したお餅は、外側はパリッとした感触。内側は良い具合にとろけ、とても美味しそうでした。
焼けたお餅を台車に乗せ、食堂に向かいました。食堂に入ると、テーブルにはみんなで詰めたおせちが並べられていて、お正月らしい食卓に心も華やぎました。
今朝の配膳には、ヘルプでひろたかさん。それに、交代メンバーでゆきなちゃんが入ってくれていました。お雑煮のトッピングに手こずり、ちょっとバタバタしたけれど、1年の始まりの日に、スペシャルメンバーでの配膳が楽しかったです。
お父さん、お母さん、みんなの前で、今年の抱負を言い、お屠蘇をいただきました。
私の今年の抱負は、気持ちを外向きにして、いつも笑顔でいること。メジャートーンの声で、ハキハキと話すこと。社会人として通用する自分をつくっていくこと。
そのことを心掛け、新しい自分をつくっていきます。いい年にしたいです。
みんなで元朝参りにも行き、神様の前で手を合わせました。(これぞ、正しい日本のお正月)という思いがして、気持ちが引き締まりました。
午後からの二人羽織では、実行委員を務めました。
毎年人気で定番となりつつある二人羽織ですが、ルールや事前準備(テーブルにトレーやパックを貼り付けておくなど)が洗練されてきていて、また、みんなの間でも遊び方が定着してきていて、スムーズに楽しめたかなと思いました。
私は平日、あまり準備に入れず、けれど、まちちゃんが中心になって段取りを進めてくれていて、夜の時間などに進んだことを伝えてくれました。そのおかげで、当日、戸惑うことなく実行委員に入ることができました。感謝です。
本当は、最後に豆掴みリレーも企画していたのですが、時間の都合でカットとなり、ちょっと勿体なかったなと思います。機会があれば、またやりたいなと思います。
夕方には、永禮さんと中山神社の方々が来てくださり、獅子舞を披露してくださいました。「誰か尻尾役をやりませんか」との呼びかけに、さやちゃんとまおちゃんが獅子の中に入り、太鼓の音に合わせて跳ねる尻尾が可愛らしかったです。獅子舞のあとは獅子に頭を噛んで貰って、今年も安心して過ごせそうだなと思います。嬉しかったです。
昨夜の話に戻り、紅白歌合戦のことです。
私は『Whenever wherever』チームで、まちちゃん、のえちゃん、ゆきなちゃん、あけみちゃんと一緒に、“秘密結社ナノーラ団”という寸劇と、替え歌をやりました。
メンバーが集まった当初、まちちゃんは、ダンスがしたい。のえちゃんは、劇をしたい。私は、自分を肯定する、ということをテーマにしたい。そういう意見が集まり、それらを融合させるような形で、今回の劇や替え歌ができていきました。
平日は、まちちゃんとのえちゃんが進めてくれていて、私は、夜の時間や日曜日にアイディア出しや練習に参加しました。
なかなか練習に参加できず、そんな間にも、まちちゃんが主導で台本を形にしてくれました。「このメンバーでなら面白いものができる」と言って、楽観的に、メンバーが少なくてもめげずに、前向きに進めてくれるまちちゃんが心強かったです。
あけみちゃんは、紅白当日はお仕事で出られなかったけれど、ダンスを教えてくれたり、のえちゃんと替え歌を考えてくれたり、時間のあるときは準備に入ってくれました。何事も自分のこととして考えて、メンバーを孤独にしないあけみちゃんの責任感と優しさが、心強かったです。
あけみちゃんが出演できないため、私達は3人でパフォーマンスを行う予定で、(ちょっと人が足りない)という思いでいました。そんなとき、年末にゆきなちゃんが帰って来てくれる、という噂をきき、(チームに入ってくれないかな……)と心密かに考えていました。
具体的にいつ帰ってきてくれるのか知らなかったのですが、ある日、お仕事から帰ってきて食堂で洗い物をしていると、隣のシンクにゆきなちゃんがいて、驚きました。さらに、まちちゃんから、ゆきなちゃんが『Whenever wherever』チームに入ってくれたというニュースをきき2度びっくりで、本当に嬉しかったです。
ゆきなちゃんは、このチームでやりたいこと。みんなの気持ちに、優しい気持ちで穏やかに沿って、すっとチーム溶け込んでくれました。
12月30日頃、のえちゃん、ゆきなちゃんの演技に動きがつくと、パフォーマンスがより迫力のあるものになりました。
のえちゃんは、替え歌を考えたり、『殻』と書かれた紙を破る演出を考えたりなど、アイディアが豊富で、普段はなかなか出せないけれど面白いことをしたい、という思いでいきいきしていて、輝いてみえました。そんな風に、紅白の舞台を一緒に楽しめる仲間が居ることが、嬉しかったです。
そして、問題のまちちゃんと私の掛け合いの場面。
今回、準備期間が短く、お仕事もあるので練習時間がなかなか確保できず、ピンチでした。通勤の車の中で、替え歌の練習をしました。片道30分近くあり、普段、ひとりで運転しているのがちょっと孤独だなという思いでいたのですが、紅白の準備をしている期間は、愉快な気持ちで通勤ができました。
30日、31日で、大急ぎで掛け合いの練習をして、本番、一部台詞が飛んでしまったけれど、気持ち良く演技ができ、憧れていた『Whenever wherever』のダンスを踊り、替え歌を思い切り歌って、爽快な気持ちになりました。
他のチームの対戦を見ていて。
『Alive』チームの“洗い部”という劇が、本当に面白かったです。普段洗い物の当番をしているときの(あるある、こういうこと)という場面が、面白おかしく表現されていて、思わず笑ってしまいました。普段から、のんちゃんの洗いにかける情熱は感じていたけれど、熱血部長役がのんちゃんそのもので、他のみんなもそれぞれ役にはまっていて、秀逸でした。
対戦相手の『Black Queen』も、それぞれの心境や葛藤がリアルに表現されていて、その心境が自分と重なる部分もあり、見応えがありました。自分の胸の内の葛藤を滑稽に笑い飛ばしていて、劇を通して気持ちを消化できそうだな、自分もやりたいと思いました。
お母さんチームの『育つ雑草』は、3ラウンドあり、仮面を付けて歌うみんなの顔が、嬉しそうで晴れ晴れとしていました。一緒に歌っていると気持ちがスッキリしました。1年の最後に、心の中に溜まっていたわだかまりを浄化することができました。
対する『We can go』は、みんなの爽やかな歌声が涼しく耳に響いてきて、(『We can go』って、こんな曲だっけ……)と思い、思わず歌に聞き入ってしまいました。
銀色に輝く衣装や、胸の大きなリボン、オリジナルの髪留めも美しく、『育つ雑草』の対になるにふさわしい、落ち着いた貫禄のあるチームだなと思いました。
ラストの対戦では、お母さんの『お月様欲しい』と、お父さんのバンドバージョンの『HERO』をききながら、(やっぱり、紅白の最後はこの曲)という思いがして、胸が熱くなりました。
みんなの中で、大晦日の夜が過ごせて、嬉しかったです。
今日の夜は、新年ライブです。お父さん、お母さんの歌を聴かせていただけることが、楽しみです。