「みんなが真剣に演じて」 みつき

12月31日

 とうとう大晦日を迎えました。「師走」というけれど、ちょっと速く走りすぎじゃないか? というくらい、あっという間にこの日が来てしまいました。
 みんなと、全力で駆け抜けた12月だったと思います。
 
 夕ご飯には、イワシと、あたたかい年越しそばをいただきました。
 家族みんなでそばをすすっていると、なんだかほっとしてきて、うれしい気持ちになりました。
 食べているとき、
「夕ご飯を食べているけれど、これから1日が始まるような感覚がする」
 とるりこちゃんが話していて、わたしも、同じことを感じていました。
 そう、12月31日はまだ始まったばかり、紅白歌合戦が待っている!

 実行委員さんによる、紅白歌合戦オープニングの寸劇が始まると、「そうそう、これだよね!」と言いたいくらいの面白さに、早々お腹を抱えて笑いました。
 そこからは、もう、笑って、笑って、笑って……。
 でもそこには、みんなが真剣に演じている姿、自分の気持ちを吐き出して、本当は怖いのかもしれないけれど、それでも、逃げることなく表現する姿も見えて、涙が出てきました。

『Send My Love』のチームには、可愛い子供組3人組が出てきてくれて、そのなかに、なのはなで家族になって間もない、まなみちゃんが居ました。
 まなみちゃんが楽しそうに歌って踊っていて、最後に、涙を流していたまなみちゃんを見ていると、わたしも涙が出てきて、家族になれて本当にうれしい、と感じました。

『Black Queen』のチームの演奏が、とても心に残りました。
 本当にあった出来事を、面白おかしく堂々と演じてくれていて、笑いもあるけれど、心にグッとくる場面がたくさんありました。

 わたしは、やよいちゃん、ちさちゃんの「自己否定感」「かまってちゃん」が、すごく共感出来て、なんだか自分を見ているようでした。ふたりが、そのように悩んだり、困ったりしているのだと、劇のなかで教えてもらえて、「そんなことないよ。みんな、あなたのことが好きなんだよ」と叫びたくなりました。そのとき、「ああ、これは、みんなでも自分でも、そうなのかな」と、ハッと思いました。
 最後は、自分の黒い部分とさよならする4人が、かっこよくて、わたしも後に続きたい、と感じました。
 
 とうとう、わたしたちのチームの出番になりました。
 わたしたちは『Alive』を演奏する、「洗い部」。本番直前、リーダーであり、洗い部部長ののんちゃんが「洗い部いくぞー!」と声を出してくれて、チームのみんなで円陣を組みました。ドキドキしたけれど、思いきり楽しみたい、その気持ちでいっぱいになりました。
 舞台に立っていると、みんなの反応が本当にうれしかったです。

「ここはもっとオーバーに演じたほうがいいかな」
 と話し合っていた場面もあったのですが、観てくれているみんなの笑い声があまりに大きくて、演じるわたしたちも、とことん声を張り上げて、役に入り込んでいくことが出来ました。観客のみんなの笑い声やリアクションがあってこそのわたしたちの劇で、この部屋に居る、みんなと一緒に作った劇だったなと思いました。

 終わってから、のんちゃんが「洗い部ありがとう!」ととびきりの笑顔で言ってくれて、思わず、「部長!」と抱きしめ合いました。練習の時間から本番まで、ずっと楽しくて、終わってしまうことが、さみしく感じました。みんなと演じて、歌って踊ることができて、すごくありがたかったです。

 そのあと『育つ雑草』を、お母さんとみんなと歌わせてもらいました。
 歌の上手さ、綺麗さを捨てて、思いきり歌いました。身体から全部何かが流れ出て、本当にスッキリしました。
 隣ではお母さんが、同じ仮面をつけたみんなが、目の前にもたくさんのみんなが、同じように叫んで歌っていました。これほど心強いことはない、わたしには仲間がいる、と、感じました。
 紅白のトリ、お父さんお母さんの歌も、とてもうれしかったです。お父さんの歌う『HERO』、お母さんの歌う『お月様ほしい』が、わたしは大好きです。

 2021年、なのはなで過ごさせていただくことができて、本当にしあわせでした。
 1年間みんなと生活を共にして、昨年の今日より、ずっとずっとしあわせが強くなりました。
 わたしにはこんなにも面白くて、楽しくて、優しくて、強い仲間たちが、家族がいるのだと、誇りに感じました。それは当たり前なのだと、普通なのだと流れていくことなく、何度も何度もそれを感じさせて、思い起こさせてもらえることが、わたしは、本当にうれしいです。

 2021年は、本当にありがとうございました。なのはなのみんなのことが大好きです。