【12月号㉒】「ようこそ! なのはな島へ! ―― 手作りの秘密基地でスクーリング ――」 りんね

 今年も、勇志国際高校の、特別スクーリングが行なわれました。一緒にスクーリングを受けたのは、勇志国際高校生組の、ななほちゃん、りなちゃんでした。
  
  
 去年に引き続き、コロナウイルスの影響で、熊本、天草の御所浦島へ行くことはできず、ネット授業でのスクーリングとなりました。スクーリングは、11月8日から12日までの5日間でした。御所浦島へ行けなかったことは、とても残念でした。

 けれど、ななほちゃんが、「それなら、6年生教室にテントを作ろう」と、ネット授業を受ける6年生教室を、特別な空間にして、スクーリングを楽しくする計画を立ててくれました。ななほちゃんの計画にはお母さんも、「やるなら本格的にしてね」と後押しをしてくれました。
    
 スクーリング前日、強力な助っ人として、あゆちゃん、まえちゃんも来てくれて、ななほちゃん、りなちゃんと一緒に、6年生教室のテント作りを行ないました。

 あゆちゃんが、大掃除の際に出てきた、かわいらしいパステルカラーのシーツを、たくさん持ってきてくれました。水色やチェック、ピンクのシーツをつなぎ合わせて、柱や梁に結びつけて吊り、テントを作りました。
  
  
 テントは、思っていたよりもずっと大きく、立派なものになりました。内側は、レースのカーテンで、寝室とリビングに仕切られました。バルーンや、星飾り、ガーランドなどでテントの外側を飾りつけ、リビングには、中央にみんなで遊ぶための机と、色とりどりの座布団を敷き、いつかのお誕生日会でお父さんとお母さんが描かれたタペストリを張り、たくさんのぬいぐるみを持ってきました。
  
 テントの中に入ると、心がときめいて、自然と嬉しくなるような、特別な秘密基地となりました。スクーリング期間は、日中はテントの外で授業を受けて、夜はテントの中でトランプをして遊ぶこともあり、毎晩3人で川の字になって眠りました。

 先生にも明るい教室が見えるように、スクーリング授業を受ける勉強机の後ろにも、ガーランドを飾りました。
  

中はリビングと寝室に分かれています

  

 

■化学の面白さを知る

 そうして、ワクワクした気持ちでスクーリングを迎えました。スクーリングは、開講式から始まり、1日4時限から5時限、各教科の授業を受けました。
  
 ネット授業だけれど、実際に先生方が、その日の生徒たちに向けて授業をしてくださり、挨拶や、簡単な質問などのコミュニケーションも取りながら、行なわれました。

 古典、数学、化学基礎、世界史、英語、体育、保健、道徳という科目があり、どの授業も新たな発見があって、興味深かったです。その中でも、私が特に好きだった授業は、化学基礎でした。

 化学基礎の先生は、5歳の娘さんがいらっしゃるという、男の先生でした。その先生はとても朗らかな笑顔をされていて、言葉の端々から、優しさがにじみ出ていました。化学の面白さを伝えようとしてくださる先生の思いを受けて、とてもワクワクした気持ちで、授業を受けました。
    

   
 授業では、はじめに、

「物質をこれ以上分けられなくしたものが〝原子〟であり、その〝原子〟を学ぶ学問が、〝化学〟である」

 ということから教えていただきました。

 原子を学ぶ上で、物質を〝純物質〟と〝混合物〟に分けて考えるのですが、その見分け方も、学びました。

「自然界は、どんどん混じり合っていくものです。空気も、海水も、原石も、自然に存在しているものは、ほぼ全てが混合物です。だから、純粋な物質というのは、ほとんどが、人間が自然界の中から取り出したものなんです」

 中学校でも、純物質や混合物の勉強はしましたが、先生の言葉を聞いて、実際に地球の上で、物質がどうやって存在しているのか、ということまで、大きな視野で見渡せたように感じました。
     
 そして、混合物から純物質を取り出す、様々な方法も学びました。

 

 中でも、原油は、複数の液体が混じり合っていて、その沸点の違いを利用して、〝分留〟することで、重油、軽油、灯油、ガソリン、プラスチックなど、余すことなく様々な石油製品にすることができる、ということが、興味深かったです。

 世界でも原油が重要視されているのは、こんな理由があったからだと、当たり前のことながら、少しでも知ることができました。また、同じ元素からできていても、その成り立ちによって、全く性質が異なる物質がある、ということも、面白いなあと感じました。

ダイヤモンドと黒鉛は、どちらも同じ炭素からできているけれど、ダイヤモンドは地球の内部の強い圧力を受けて、奇跡的にものすごく硬くなったものだと教えていただきました。
     
 そんなことを知ると、地球や、宇宙といった自然が、とても神秘的に感じられ、その謎を解明するような、科学を学ぶことは、とてもワクワクすることだと思いました。

■5日間を終えて

 化学の授業以外にも、世界史の授業も印象的でした。世界史の先生は、毎年なのはな企画の桃を注文してくださる、山崎先生という方でした。世界史の授業では、〝15世紀以降の世界情勢〟について、大きな流れを学びました。

 まだ、天動説が唱えられており、地球は平面であり、果てには大瀑布があると信じられていた時代。そこから、コロンブスが大西洋を渡り、アメリカ大陸を発見することを筆頭に、ヨーロッパが世界へ進出していった大航海時代。

 そして、文明が進む中で、侵略や争いが生まれ、第一次世界大戦、第二次世界大戦に繋がっていったこと。大きな流れを学ぶと、世界の成り立ちを大きく捉えることができました。
  

夜はみんなが集い、ゲーム会場に!

 

  今の日本は、とても平和だけれど、世界では今でも戦争や虐殺のようなことが起きていて、常に綱渡りのように争いの危険はあるのだと感じました。私たちが世界史を学んで、世界や、日本の歴史を知ることも、平和に生きることに欠かせないだろうと感じました。

 そういったことを勉強させていただけることが、本当にありがたいなあと思いました。
  
 

 5日間のスクーリングは、毎日、楽しくななほちゃんやりなちゃんと一緒に、授業を受けさせてもらい、あっという間に過ぎてしまいました。秘密基地のある6年生教室で過ごせた時間は、いつもとは少し違って、特別で、とても嬉しかったです。

 また来年は、実際に御所浦島まで行って、先生や生徒のみんなと、もっと関わりを持ち、いろいろなことを深く学べたらいいなと思います。