【12月号⑲】「仲間の力を借りて、体力づくり ―― フルメニューが始動! ――」 のん

 だんだん寒くなって、野菜の手入れが落ち着き始め、身体が縮こまり出したこの時期に、フルメニューが始まりました。フルメニューは、準備体操、筋力トレーニング、ストレッチ、ダンスの基礎練習からなるメニューです。
  
  
 今回のフルメニューでは、ストレッチが充実しています。2人1組で片方が相手をサポートしてやるメニューがたくさんあります。それも今までの柔軟、というよりも、本格的なストレッチ、訓練、という感じになっています。

 実際、なっちゃんの訓練でやっていた、3人1組でやるバックストレッチなどもあるくらい、普段のストレッチでは伸ばせないところ、1人では強度が低いストレッチも、サポートし合ってやることで、しっかり伸ばすことができます。
  

3人組で行うストレッチもあります

 

 でも、このサポートがなかなか難しくて、初回ではあゆちゃんが1つひとつのストレッチのコツや、体勢の取り方、共通しているポイントなどを細かく教えてくれました。
   
 サポートする人とストレッチする人は、常に平行か垂直に身体を置いていて、斜めになることはないこと、相手の脚や腕を押したり引いたりするときは、外側に逃げないように気をつけること、そのために立て膝をした自分の脚で、その腕や脚をサポートすること。1つひとつ気をつけながら、相手の身体が今のベストで伸びるようにサポートして、自分もサポートしてもらいます。

■身体を変えていく
     
 力加減も難しくて、相手と効いているか、無理がないか、確認しながら進めていきます。相手との物理的な距離も近いせいか、その日のペアの人はなんだか気持ち的にも近くなったような感じがして、嬉しいです。

 寒さで心や身体が縮こまってしまうのを防いで、オープンにさせること、久しぶりにダンスなどを本格的に始めるために、身体が畑モードだったのをダンスができる身体に変えていくこと、それがこのストレッチの目的です。
  
 筋トレも新しくなりました。背筋ではうつぶせになった人のふととももくらいにサポートする人が乗って、手を自分の肩のラインまで上げてトレーニングをする人の頭上にかざし、その手のひらに頭が触るまで、背筋をする人は上がってこないといけない、という制限が加わったり、腕立て伏せも、膝をついてやるようになったのですが、顎を床につけるまで、となったり、腕を外ではなく、身体に沿わせた方向に曲げるやり方になりました。
 
  
 この腕立て伏せがかなり曲者で、10回やるのが難しいくらい、きついのです。毎回誰かのうめき声が聞こえます。私自身も、いまだに10回まともにできていないです。起き上がるときに、ダンスの〝ドルフィン〟の動きみたいに腕に近い方からぬるっと起き上がってくるのがやっとです。

 そうしてそこで筋肉痛になり、その前日の筋肉痛が翌日のストレッチで伸ばされ刺激され、その日の筋トレで筋肉痛が更新される、そんな日々です。明らかに効いているのが分かるし、続けていったら本当に動きやすくなる、と確信が持てます。
  

クラシックバレエの基礎となるステップやポーズを習いました

   
 ストレッチのあとは、ダンスの基礎練習が待っています。ダンスの基礎練習は、曜日ごとにジャンルが決まっています。日、月曜日はみかちゃんが教えてくれるクラシックバレエ。火、水曜日はあけみちゃんと私がリードするモダンダンス。木、金曜日はゆりかちゃん先生によるフラダンス。土曜日はウォーキング練習。

 毎日この時間が本当に楽しみです。今までなのはなで何曲もダンスを踊ってきたけれど、基礎練習よりも、振り付けに重きを置いて練習してきたので、基礎から学び直すことができるのが、すごく嬉しいです。
  
  
 初回はクラシックバレエでした。基本の立ち方、足のポジション、腕のポジション、つま先の見せ方、つま先のストレッチ、足の裏の筋トレの仕方など、本当に細かく基礎の基礎から教えてもらえます。卒業生ののんちゃんが考えてくれるような振り付けに活かせそうな立ち方、動き方が満載です。

 

■大好きなダンスだから

 次はモダンダンス。モダンダンスといいつつ、あゆちゃんが、「あけみちゃんがやっていたような、ヒップホップなどでいいよ」と言ってくれたので、ヒップホップを含んだストリートダンスに共通した基礎を。私は教える側になりましたが、あけみちゃんみたいになのはなに来る前ダンスの経験があったわけではないので、いろいろ調べながらやらせてもらっています。
  

初回のモダンダンスでは肩、胸、腰のアイソレーションを学びました。それらを組み合わせて、足のステップも取り入れた練習をしています

  
 お父さんが、英語ができるようになりたかったら、英会話教室に習いに行くんじゃなくて、先生になったほうがいい、と教えてくれますが、その通りで、この火、水曜日のモダンダンスの基礎練習のために1番成長しているのは誰か、と言えば間違いなく私だと思います。1週間で詰め込んでこっそり練習した動きや知識を、さもさも前から知っていたように伝える。

 自分の理解が中途半端だと、焦りが出て、みんなに上手く伝えられなかったり、どんどん先に進んでしまって、みんながついて来られなくなったりしてしまいます。すごく難しいです。難しいけれど、大好きなダンスだからできます。もっと知りたいと思えるから、できます。ダンスはなのはなでもらった宝物です。宝物と思ってくれる人が増えるように、面白さを伝えることができるように、もっと成長していきたいと思います。
   

フラダンスでは頭の高さがぶれないように、ペアになってお互いを支え合い、正しい基本姿勢を体に入るように心がけています

  
 次はフラダンス。基本の腰のステップや、ハンドモーションを教えてくれます。ハンドモーションの名前や意味なども1つひとつ教えてくれます。椰子の木や風、鳥など、今まで踊ったことのある振りのなかに出てきたけれど、そういう意味の動きだったのか、と発見がたくさんあります。基礎のステップも、振りの中ではやるけれど、改めて練習させてもらえるのも嬉しいです。
  
  
 45分間のストレッチ、30分のダンスの基礎練習。毎日をそこから始めることができる、というのが本当に嬉しいです。年明けからまた新しい曲のダンス練習が入っていく、と聞いています。そのときに身体が動きやすかったり、基礎の動きが入っていると、踊りの厳しさが変わってくるし、振り覚えも違ってきます。みんなと一緒だから続けることができます。

 次のステージに備えて、みんなと一緒に身体も心も鍛えていきたいと思います。