
12月24日のなのはな
須原さんとさくらちゃん、ひろこちゃんと一緒に、明日に家族全員で行なうお餅つき大会に向けて、道具の準備や会場のセッティングをしました。
最初に杵や臼などを片づけてあった場所から外まで運び出しました。臼は石臼と木の臼の2つを運びます。臼は重いとは聞いていたものの、実際には自分の想像を遙かに超えるほど重くて、特に石臼は4人でやっと持てるくらい、本当に重かったです。
杵は10本ほどあったなかから良い物を厳選して8本を選びました。その杵たちは昨年も使っていたため、ささくれができていたので、さくらちゃんと一緒に、須原さんに教えていただきながら鉋で削って綺麗にしていきました。
私は初めて鉋で杵を削ったのですが、最初はざらざらしていた部分が、削っていくとスベスベになっていって、とても楽しかったです。事前にこうしてメンテナンスをしておくことで、お餅つきをするときもスムーズにできるんだなと思って、さくらちゃんと一緒に、杵も綺麗にできて良かったなと思います。
そのほかにも、体育館の中を明日すぐにお餅つきができるようにセッティングしました。まりこちゃんが、体育館をどうセッティングしたら良いか、図に描いてくれていたので、それを見ながら長机や蒸籠、ガスコンロなどもセッティングし、作業が終わる時間ピッタリに、頼まれていた道具はすべて用意することができて、とても嬉しかったです。
中庭には杵と臼もセットし、その光景を見ると明日のお餅つきが頭に浮かんで幸せな気持ちになりました。
すぐそばでは、明日のお餅つきと午後からのクリスマス会に向けて、体育館の飾り付けをしてくれているみんなもいて、楽しい空気の中で準備ができて、明日が本当に楽しみだなと思います。
私は昨年のお餅つきでは、みんなと一緒にお餅をついたり丸めたりと当日だけ楽しんでいたけれど、今年は準備の段階から作業に入ることができて、これまでとは違った視点からお餅つきを楽しむことができ、新しく学ぶこともたくさんあって、準備をできたことがとてもありがたくて嬉しかったです。
明日のお餅つき、家族みんなでたくさんお餅を作りたいと思います!!
(よしみ)
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明日は、お餅つき大会。午後からは、クリスマス会も行ないます。明日に向けて、体育館の飾り付けを進めました。
最初に、まえちゃんが大まかな飾りのイメージを伝えてくれました。普段、ダンス練習などで使っている大きな鏡を3枚繋げて、片方の面には、クリスマスの飾り、裏面にはお正月の飾り付けをする、とのことです。
私は、イベント前の飾り付けなどの担当になったことは無かったので、すごく新鮮でした。この鏡3枚を、まえちゃんのイメージのようにするには、具体的に何から始めるたらいいんだろう……。しばらく考えていると、まえちゃんが、衣装室から、赤や白、緑色の布をたくさん持ってきてくれました。なるほど! まずは鏡全体を、綺麗に布で覆っていくみたいです。大きな鏡3枚を白い布で覆うと、真っ白なキャンパスになりました。
続いて、このキャンパスに、クリスマスをイメージした飾りを作っていきます。これも、まえちゃんの考案で、あっという間に、スパンコールの衣装とシュシュを使ってリボンを作ることが出来ました。ちょっとしたひと工夫で、なんでも作ってしまうまえちゃん。本当にすごいです。一緒に作業させてもらって、飾り付けの楽しさをたくさん知ることができました。
途中からは、さやちゃんやまなかちゃんも手伝ってくれて、クリスマスの靴下や、お正月のだるまの切り絵を作ってくれました。みんなのアイデアがたくさんつまった装飾が出来て、すごく嬉しかったです。
(せいこ)
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明日のお餅つきに向けて、餅米を洗いました。
なのはなでは、主に3つのお餅をつきます。
明日のお餅つき当日にいただく生餅、お正月三が日に頂く丸餅、そして豆餅。豆餅は、黒豆が入ったお餅で、ついた餅をナマコのような形に整えてから、1センチくらいの幅ずつに切って焼くものです。
今日洗ったのは、丸餅のための餅米1斗8升。豆餅用の1斗6升2合+うるち米1升8合。生餅用の8升。
1升×10=「1斗」という位は、なのはなで生活してきた中で実感した位で、この位を見ると、大家族、ということを改めて感じてワクワクします。
今日は、米袋にして、全部で米袋2袋と2升分の餅米を洗いました。
餅米洗いは、濁り水を透明にしていく作業です。
第一回目の水投入時、水を入れたそばから、水は白く少し泡立つようにして濁っていきます。
そのときに一気にかき混ぜて濁り水を出し、それからじゃぶじゃぶと洗っていき、濁った水を透明に近づけていきます。
少しとろみがかった水が、洗って水を流し、ザルで水を切ってまた水で洗ってと繰り返していくうちに、透明に近づいていきます。
時間と質とを考慮して、最大限に透明に近づけよう、と思って餅米を洗いました。
米を研ぐとき、洗うときは、いつもお父さんの手元、姿をイメージします。お父さんは、「いつも一粒も落とさないよ」と教えてくれます。お父さんは、ガソリンなどの燃料を補充するときも、「一滴も落とさないと思ってやるよ」と言います。
私はまだまだだけれど、でもお父さんのように、と思うと、次回はきっと、と向上心と楽しみな気持ちを持つことができます。もっと謙虚に、いつもそういう心持ちで、作業をしていきます。
豆餅用のお米は、あんなちゃんとえみちゃんが洗ってくれました。
豆餅にはうるち米が入るのですが、豆餅を全部で9回つくにあたって、9回分一気に研いでしまって、明日になったらそれを9等分する。それがすでに、これまでの経験の積み重ねでやり方が確立されていて、まりこちゃんが手短に私たちに伝えてくれました。黒豆を洗ったのちも、同様に明日、等分をします。
豆餅には塩も入ります。それがヨーグルトカップに入っていて、全部で9セットできました。
豆餅は、餅米と、うるち米と、塩と、3つの材料を混ぜてつきます。
当日、臼ごとにそれぞれの材料が入ったか、分からなくならないように、餅米と、そして塩にも番号をふって、それぞれの数字を合わせて餅をつく。
「そのやり方を統一しよう!」
そう、河上さんが私たちに伝えてくださいました。
当日、今日準備していなかった人も、誰もが分かりやすく作業をできるように、シンプルで分かりやすい方法を、という考えを持つことがすごく大事だと思いました。
誰が見ても、誰がやることになっても、分かりやすく。
その視点を持って準備をしよう、と思いました。
ヨーグルトカップは、なのはなでは重宝されていて、畑でも種まきなどで大活躍しています。
なのはなの餅つきでは、丸餅、豆餅、生餅の、それぞれの臼ごとに、「丸餅①」「豆餅②」と書かれた番号札が用意されます。この札は、ヨーグルトカップの蓋の内側にマジックペンで書いて作るものです。
紙ではなく、プラスチックの蓋だから、濡れても安心、便利な番号札です。
家庭科室には、丸餅、豆餅、生餅と、名札の貼られた樽が並んでいます。その中では、水に浸したお米が、明日の餅つきまで、その出番を待っています。明日になったら、ザルで水を切って、お餅つき会場である体育館へと持っていきます。
無事、みんながいる体育館、そして中庭へと運ばれますように。
(やすよ)
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