【12月号⑬】「褒めて育てた、自慢の小松菜」 るりこ

 第一鉄塔畑の葉物野菜に、とびきり嬉しい大ニュース!! いよいよ、小松菜の収穫が始まりました!
  
  
 小松菜を育てた経験がある方の中には、葉物野菜、特に小松菜は害虫被害に遭って、虫食いばかりの葉になってしまった……という残念な思いをしたという声が多いのではないでしょうか。わたしたちも毎冬小松菜を育てますが、年によっては害虫対策に精を出して、どうにか虫から守った。けれど大変だったな、という苦ーい経験もあります。

 今季、小松菜を担当させてもらい、種まきから携わってきました。見事な発芽率で種まきは大成功! ぞっくりと並ぶ双葉を見て、心から嬉しく思いました。ですが、嬉しい気持ちのほんの端っこに、小さな不安が芽生えました。
  
  
(最後の最後まで、この美しさをキープできるだろうか)

 あまりの順調な滑り出しに、この状態を守り続けるための大きなプレッシャーを感じました。しかしわたしのそんな小さな不安は関係なしに、きれいに出揃った小松菜は発芽してきたことを喜ぶかのように、日に日に大きくなっていきました。

 どうにか虫から守って、美しい小松菜を育てたい……! その一心で小松菜を見ていきました。ネットチェックは厳しく行ない、害虫が入る隙を与えませんでした。

■みずみずしい

 毎朝見回りに行くたび、目の前の小松菜から嬉しさや癒しを分けてもらっているようでした。だから毎日、「かわいいな、かわいいな」と声を掛けました。
  

隣の畝にはミズナが植わっています

   
 わたしたちの願いは、小松菜に届きました。初収穫を迎えた小松菜は虫食い1つない、きれいな大きな葉が広がりました。胸を張れるくらいの自慢の小松菜でした。

 葉物野菜のなかで香りが強い野菜は少ないのですが、その中で小松菜は収穫時から苦みを感じさせる独特の香りがし、収穫に入るみんなを大いに喜ばせてくれました。

 早速、食卓に上がった小松菜。シャキシャキとした食感と、みずみずしさが口いっぱいに広がり、そうそう、この食感を待っていた! と思いました。

 害虫被害に遭うことなく育った小松菜は、株数も十分にあります。収穫が追い付かない! と嬉しい悲鳴を上げながら、コンテナいっぱいの小松菜をせっせと収穫する毎朝が、わたしの楽しみの1つだったりします。