【12月号⑪】「立派な大根、土の外へ ―― チームでの野菜づくりで学ぶこと ――」 えみ

 下町川下畑の一面に植わっている大根とカブ。下町川の畑は、土がとてもさらさらで根菜にはぴったりの畑です。今年は合わせて約4000株が種まきされ、冬の収穫期に向けて着々と成長中です。

 大根は全部で3弾、カブは白カブ赤カブそれぞれ2弾ずつあり、少しずつ成長段階も違うのですが、1番早くに植え付けた大根1弾は、すでにとれはじめています。

 私は「大根」と言えば見た目からとにかく図太いイメージがあって、そこまでの大きさになるのにかなり時間がかかると思っていたのですが、種まきから60日ほどで収穫できてしまうのにはびっくりしました。
  
  
 担当のつきちゃんやほしちゃん、休日にはゆかこちゃんも一緒に畑に見回りに行き、毎日様子を見ていると、野菜自体にもどんどん愛着が湧いてきて、気づくと畑に行って変化や成長を見られるのが毎日楽しみになっていました。

 朝晩の冷え込みがきつくなってきても、大根やカブは力強く成長を続けていて、日々その姿を見るだけでパワーをもらえるような気さえします。

 大根やカブは比較的手入れの少ない野菜なのですが、適切な時期の追肥と土寄せは欠かせません。本葉五、六枚のまだ小さい時期に一度、それから葉が茂って根も少し太くなりはじめた時期にもう一度、たっぷりの牛肥の追肥と土寄せの作業をしました。

 土寄せをしていると、土の表面から顔を出している大根やカブが時々目に飛び込んできます。真っ茶色の土の上に大根やカブの純白の肌が光っているように見えて、その白色がすごく綺麗だなと思いました。

 まだ株が小さい時期には直径1センチくらいだった根が、日がたつにつれてだんだん太くなっていき、種まきから40日を過ぎた頃からはネットを突き上げる勢いで葉が茂り、一目見て大根と分かるようになってきました。その成長がすごく嬉しかったです。

 大根について調べていると、大根は収穫の10日前くらいが1番、根が肥大する時期だそうで、お父さんにも相談させてもらって、リン酸系の肥料のメガツインP56を葉面散布することにしました。

 葉物野菜や根菜は、収穫前に窒素をやりすぎると味が落ちたり保存性が悪くなったりする原因になってしまうそうなのですが、リンや石灰系の肥料は、実のつきや肥大を良くしたり、保存性を良くする効果があるそうです。
  

■チームメイトと一緒に

 メガツインP56を葉面散布した翌日、見回りに行くと、葉が45度以上までぴんと立っていたり、根も心なしか1日でぐんと大きくなった気がして、その明らかな効果にびっくりしました。

 そして、11月の終わり。待ちに待った初収穫をしました。根元が土から10センチほど盛り上がり、直径8センチくらいになってからが収穫時期です。葉の根元をぐっと掴み、真上に引っ張ると、土の中からは真っすぐで綺麗な大根が出てきました。

 表面についた土の下からは真っ白な肌が見えていました。大根は収穫するまで姿が見えなくてドキドキするけれど、立派なものが収穫できたことがすごく嬉しかったです。

 また、今年の秋冬野菜からは畑のチームのシステムが新しくなって、いくつかの担当野菜を2〜4人のチームで見ていくことになりました。その時々で野菜の状態や、必要な手入れのことなど、チームのみんなと連携を取って育てていくのは難しいこともあるけれど、そのぶん、お互い助け合うことで得られる喜びや楽しさがあるなと感じます。

 自分の中で解決しようと思っていても上手くいかないことが多いけれど、チームのみんなに相談すると案外、問題自体シンプルだったり、すぐに解決策が見つかったりすることがほとんどです。

 秋冬野菜の出番は、まだこれから。いい収穫に結びつくように、みんなと協力しながら手入れを頑張っていきたいです。