「1日で11本」 りな

12月21日

 今日は、1日、桃の枝吊りの作業に入らせてもらいました。私は、桃の枝吊りの作業に入るのは初めてで、とても緊張しました。桃の枝吊りメンバーのみんなの食事のコメントを聞いていると、カラマンモンローちゃんが作られたり、エクセル線を枝に括り付けたらよいことを発見したりと、毎回進化していることが凄いなあと思っていました。みんなのコメントの中で出てくる道具がどんなものなのか、どうやって使うものなのかが実際に分かったり、みんなの枝吊りの様子を知ることができることが嬉しくて、少しワクワクした気持ちもありました。
 
 昨日、石生の桃畑が終わって、今日は開墾17アールの枝吊りを進めました。17アールの木には、すでに赤や緑いろのスズランテープが枝に巻き付けられていて、どの枝を吊ったらよいかの印が付けられていました。まだ印のつけられていない木も、同時並行であんなちゃんが印をつけてくれて、枝吊りの作業をすぐに取り掛かることが出来ました。
 
 驚いたことに、1本ごとに番号が振り分けられていて、その1本の木に使う、エクセル線やステンレスワイヤーが全て1コンテナに入って用意されていました。外周ポールと中心のポールを結ぶエクセル線は、実際に長さを測って、その長さを元にして、エクセル線がカットされていました。とても準備が整っていて、しかもとても分かりやすかったです。1本1本の、オーダーメイドの長さで切ったエクセル線がコンテナに入って用意されているのが、何だか衣装部さんが、一人ひとりの衣装を用意して下さるみたいだなあと思いました。グラウンドで、みかちゃんやなつみちゃん、ななほちゃんがカラマンデショージ・スパラットを使ってエクセル線をカットしている姿をよく見かけるけれど、枝吊り作業までの準備があるから、スピーディに効率よく出来るんだろうなあと思いました。
 
 まず最初に、みんなで単管ベースに、エクセル線やステンレスワイヤーを結びます。この時に、カラマンモンローちゃんの出番です。カラマンモンローちゃんは、先端にUピンが付いていて、ユーピンから紐が付いています。この紐に、外周ポールとを結ぶエクセル線を結び付けます。すると、エクセル線の先端がぴょんぴょん跳ねて暴れることがないし、絡まりも防ぐことが出来ます。そして何より、一か所から同じ黒色をしたエクセル線がぶら下がっていると、どれが外周ポール用か分からなくなるけれど、カラマンモンローちゃんに繋がっていると、カラマンモンローちゃんがカラフルで分かりやすくて、その先に繋がっているエクセル線もすぐに見つけることが出来ます。とても可愛くて、そしてとても便利な道具を考えて、作り出した、なつみちゃんやななほちゃんが本当に凄いなあと思いました。

 最初は分からないことばかりだったのですが、一緒に作業しているみんなが、たくさんフォローをしてくれました。やよいちゃんが、
「説明を聞くよりも、みんながどう動いているかとか、どうやっているかを見ていていたらいいよ」
 と話してくれました。作業に入らせてもらって、みんなの作業している姿を見ながら、私もみんなの動きを真似て、作業をしました。本当に、説明で分かるような単純な作業ではなくて、1本1本吊る枝の位置が違ったり、外周ポールの距離が違ったり、全て同じ木が一つもないから、いつも新鮮で、初めてで、当たり前がない作業でした。でも、それだからこそ、みんなと頭を使って、知恵を共有しながら、力を合わせて作業することが出来るなあと思いました。一発勝負で、真剣な空気が漂っていて、私もその場にいて気持ちが引き締まりました。

 単管ベースにエクセル線を結び付けて上に上げると、いよいよ枝を吊る作業に入ります。私は、やよいちゃんの補助の役割に入らせてもらいました。やよいちゃんが脚立に乗って、エクセル線を枝に結び付けてくれます。私は、エクセル線から枝を守るホースを渡したり、やよいちゃんがスムーズに結び付けられるように、エクセル線の絡みを取ったりしました。

 ずっと見上げて行なう作業でした。見上げると、単管ベースに繋がった、エクセル線が交差しているのが見えます。1本も、交差せずに、一直線に枝が吊れるように、この絡みを取ります。最初は絡みを取ることがとても難しく感じて、手をつけてさらに絡ませてしまうこともあって、申し訳ないなあと思いました。
 
 でも、みんなが絡まりを取っているところを見ていると、少しずつではあるけれど、どうやったら絡まりを取ることが出来るか、分かってくるような気がしました。絡まりを取ることが難しくて、エクセル線はぴょんぴょんと跳ねることがあったり、高いところで絡まっていると手が届かなくて、あと50センチ背が高ければいいのに、と思うこともありました。
 
 でも、そういう時は、なつみちゃんが作ってくれた、竹の棒を使います。竹の先端に、vの字に切れ込みがあって、その切れ込みにエクセル線を挟んで、絡まりを取る、という道具です。高いところの、手がとどかないところは、竹の棒を使うと、スルスルと絡まりが取れていきました。絡まりが取れたら、とてもスッキリした気持ちになりました。

 枝吊りメンバーのみんなが、誰が何を言わずとも、自分の役割に責任を持って、きびきびと動いていました。その姿がとてもかっこいいなあと思いました。チームワークが出来ていて、とてもスムーズに進みました。1本ごとに、もっと良くできるのではないか、もっとスムーズに出来るのではないかと、みんなが今出来ることが何かと周りを見て、ベストで動いていて、私もそうであらないといけないなあと思いました。1本終わるごとに、本当に進化しているように思いました。1本1本、ミッションをクリアしていくような小さな達成感を感じました。

 最初の、単管ベースにエクセル線を結び付ける工程が難しくて、でもとても重要な作業でもありました。この時に、単管ベースがこのまま上に上がったことを想定しながら、枝や、他のエクセル線に絡まらないように通さないといけません。でも、上手くいくと、ポールを立てて、枝を吊るときに、絡まりなく、すぐに一直線に引っ張る事が出来て、その時はとても気持ちがよかったです。

 今日は1日ポカポカしていて暖かい天気で、動きやすい気温なのがとても嬉しかったです。午前の行き道の車で、
「全員がベストパフォーマンスでできたら、半日6本できるかもしれないけれど、なかなかそこまで行くには難しいね」
 とみんなが話していました。でも、今日は半日で5.5本吊ることが出来て、今日1日で11本終わらせることが出来て、達成感があって嬉しかったです。
 でも、開墾17アールはあと2本残っていて、また明日続きが出来たらいいなあと思いました。
 
 明日はアセスメント演奏があるので、気持ちを作って、伝えられる演奏に出来るように、自分に出来ることを精一杯頑張りたいです。